2009年3月11日発売
22枚目のアルバム。スケッチ・ショウ以降のエレクトロニカ路線を踏襲しつつも、小山田圭吾、スティーヴ・ジャンセンといった豪華ゲストとのコラボレートにより、予期せぬスリルを呼び込むことに成功。小山田のノイジィなギターやアトム・ハートのデジタルなビートなどが聴きどころ。
4人組ロック・バンドの約2年3ヵ月ぶりとなる5枚目。センチメンタルなメロディのいい曲を書く一方、野田洋次郎の超早口ラップ風ヴォーカルや合唱隊風コーラス、エレクトロ・ビートの導入など突飛なアイディアが盛り込まれ、一筋縄ではいかぬ奇妙な魅力がある。
約15年ぶりのソロ・アルバム。「なつかしき愛の歌」や「アヴェ・マリア」などを表現力に満ちた歌声で披露。クラシック・シンガーとしての魅力と実力を活かしたカヴァー・アルバムとなっている。
英4人組ロック・バンドのアルバム(4作目)。ダイナミックかつ叙情的でもあるヴォーカルと華麗なメロディが看板だが、今回はさらにその路線を煮詰めたかのような、より歌をメインにした演奏だ。その意味ではこれまで以上にポップでコマーシャルになっている。
リバティーンズ、ベイビーシャンブルズと、UKロックを牽引してきたピーターの初ソロ・アルバム。静かに語りかけるような歌声は、深い知性に裏打ちされた、研ぎ澄まされた感性にあふれている。気品高い逸品だ。名匠、スティーヴン・ストリートのプロデュース。
ファルセット声域を駆使して、超高音を歌う男声歌手“カウンター・テノール”の歌唱を集めたコンピ。その特殊な声の饗宴は、古のオペラ全盛時代を彷彿させる。ジャルスキーの現代的な技術と、最後の去勢歌手モレスキによる1902年の録音「小荘厳ミサ曲」の聴き較べはエキサイティングだ。
華やぎの中に見え隠れする不吉な予兆(「仮面舞踏会」)や、リズムとメロディのドラマティックな交錯など、作曲家が意図した音響風景が鮮明に再現されており、作品理解には不可欠な一枚。「ガイーヌ」では初演時の独奏者で、この作品を献呈されたオイストラフが民俗的情緒を格調高く描く。
昼ドラとのタイアップ・チューン「Cafe Wonderland」をフィーチャーした9枚目のシングル。彼のソフトな持ち味を活かした、小気味良いミッド・テンポのポップ・バラード。木漏れ日のような温もりを全面に配し、親しみやすさが魅力のナンバー。自然と癒しモードになることは必至。
2008年、羞恥心で大ブレイクした上地雄輔が“遊助”名義でリリースするソロ・デビュー曲。2008年10月のヘキサゴン・ファミリー・コンサートのサプライズで発表した曲で、歌詞は本人書き下ろし。タイトルは本人が大好きな花。「さくら物語」は“聴く映画”をイメージして企画したラップ入りの曲。
韓国の三人組男性ヴォーカル・グループの日本初のオリジナル・アルバム。しっとりとしたヴォーカルと絶妙なハーモニーで全編が心地よい。「GET ALONG TOGETHER」は山根康広の結婚式定番曲を見事なコーラス・ワークでまとめた。山根の曲は「夜間飛行ーwith you tonight-」でもカヴァー。ミディアムからスローまでバラードを日本語で歌い上げた。
男性シンガー・ソングライターのファースト・アルバム。声の特異性がこの人の最大の財産だと思う。堂島孝平に近いが、もうちょっとエッジは利いているかも。少年っぽいピュアさも感じさせるその声を、鈴木Daichi秀行によるワンマン・バンドが見事にサポート。★
ラグジュアリーなひと時を演出するコンピレーション・アルバム。ポール・ポッツやイル・ディーヴォ、ウエストライフら多様な人気アーティストがドラマティックな歌声を披露している。
情の振れ幅が大きく性格がくっきり際立つアリアを集め、カサロヴァの声の技術と広汎で豊かな表情をとっぷりと快感しようというCD。魅力の中心はカルメン。ホセを翻弄する濃艶で業の深いキャラクターを深々と強靭な声色でゾクと聴き惚れさせる。情動、濃い。
北海道出身のピアノマンによる初めてのフル・アルバム。70〜80年代的なグルーヴを根底に持つ、驚くほどソウルフルで、ポップなスタイルは圧倒的で、ふと日本語であることを忘れてしまう乗りの良さがある。中西圭三、SAKURAらがゲストで参加している。
エリオット・ヤミンやヒラリー・ダフ、スウィートボックスら人気アーティストの楽曲を、ハウス・アレンジで収録した企画アルバム。おなじみのメロディに、より刺激的な要素が加えられている。
イベント“ハウスネイション”などで活躍するフィメールDJ、ヤミーが放つ初のミックスCD。確かな技術と鮮やかなフロア・コントロールを武器に、厳選されたクラブ・ヒットをリミックス。オリジナル楽曲も収録。