2009年3月25日発売
日本のアーティストによるピストルズのトリビュート・アルバム。完コピの「さらばベルリンの陽」に始まり、インストの「ライヤー」、テクノな「分かってたまるか」……と、さまざまな意匠のカヴァー曲が、UKオリジナル盤の曲順どおりに進んでいくのがなんとも楽しい。ニューオーリンズ・パンクの「Anarchy in the Bayou」には心底脱帽!★
メンバーの一人で、2009年1月に亡くなった青山孝史の追悼盤。「ずっと君を愛してた」「Never Ending」の松井五郎の詩が心に染みる。永六輔・いずみたくの作品「見上げてごらん夜の星を」に、そして故人が作曲した「it's more 愛(いつも愛)」の温もりのあるメロディに、過ぎし日を思い出す。ボーナス・トラック「会いたい」「愛燦燦」「愛乃讃歌」「Far away」は青山孝史のライヴを収録。
2001年に復活したことも記憶に新しい清水國明、原田伸郎によるコミカルなテイストを打ち出したフォーク・デュオ、あのねのね。本作はライヴ音源を集めた企画ベストとなっている。
“究極の”といった形容が頭を過ぎる、がそれを超すものが登場するのもこの世界の常。そうしたことを実感させられる演奏であり、録音も同レベルの秀逸さだ。外面と内面、両性のカップリングの妙が気負いなく描き分けられて、まさに二度おいしいディスクだ。★
元ドロップキック・マーフィーズのマイク・マコーガン(vo)率いるストリート・パンク5人組の4作目。アイリッシュ風味を滲ませての男気あふれる楽曲が頼もしく、哀愁を帯びたメロディを一緒に歌いたくなる瞬間も多々。普遍的なパンク魂が息づく快作だ。
SOUL'd OUTのメインMCによるファースト・ソロ・アルバム。スマッシュ・ヒット・シングル「爆走夢歌」や映画『ララピポ』劇中歌「La La FUN」などの話題曲を含む一枚で、超絶なラップのスキルや、メッセージ性あふれるリリック、メロディ・フロウには、独壇場と言いたい凄みがある。
シリーズ第2弾は、90年代を彩った渋谷系の楽曲を中心にセレクト。フリッパーズ・ギター、電気グルーヴ、スーパーカー、くるりなどの名曲が、気鋭のクリエイターによりフロア仕様に。キュートなnoelleのヴォーカルも、エレクトロ・サウンドにジャストフィットしている。
マリンバの魅力を知り尽くした、宅間久善の究極のインストゥルメンタル・アルバム。さまざまな「風」をコンセプトに、ラテン・ミュージックの熱い風からさだまさし楽曲による穏やかな風まで、時に軽やかに時に激しい演奏を披露している。
ヴォーカルの花村えみことトラックメイカーのDress-Tによるユニットの2ndアルバム。“明るい気持ちになれる”“癒される”をテーマに、J-POP人気曲をレゲエ風やアコースティックでカヴァー。“お出かけ”にピッタリのやわらかな楽曲が魅力。