2009年3月4日発売
活動の幅が非常に広い人だけに、これが自身初となるピアノ・ソロ・アルバムとは意外だった。いざフタを空けてみると、表情豊かで起伏に富んだ楽曲ばかりで、あたかも一曲の中にも四季があるかのよう。その最たる例が7〜13曲目で構成される組曲だろう。
80年代に残したシングルのB面収録曲やデモをコンパイルした“裏ベスト”アルバム。グラマラスでパンキッシュなハノイ・ロックスのイメージをより広げるような振れ幅の大きさを堪能することができ、解散の置き土産にして新たな発見のある一枚となっている。
ここ数年続いた“熱いラテン・ミュージック+緻密な打ち込みサウンド”の集大成と言える傑作。Kjの構築する複雑なリズムは“ミクスチャー”と呼ぶ以外にない独自性を持ち、それを完璧に生演奏するバンドの力量も恐ろしく高い。歌詞も前向きですべてが力強い。⇒Dragon Ash ディスコグラフィはこちら
青春ど真ん中の直球を全力で投げ込んでくる5人組のメジャー7作目。切なかったり甘酸っぱかったり胸キュンだったり、彼らの音楽を聴くといつだって忙しいが、本作でもその魅力は全開で、前作から顕著になった“苦味”もますます絶妙にブレンドされ、旬な音を鳴らしている。
パチンコ台とのタイアップ企画による第2弾作品。角田信朗が歌う「よっしゃあ漢唄」は、戦国パチンコ「CD花の慶次〜斬」のメイン・テーマで、ワイルドで男気あふれるナンバー。ほかに、台のさまざまな場面で使われる多彩なサウンドが楽しめる。
元SIAM SHADEのギタリスト、DAITAが新たに結成したBINECKSのファースト・アルバム。ほぼ全曲、DAITA自身が作詞と作曲。歌モノを意識して作られたナンバーがほとんどで、間口の広いアプローチを展開する。SIAM SHADEからの流れを感じる面も多い。
オルタナティヴ系のアーティストたちがトリビュート盤を作った(これにはビックリしましたが)カーペンターズのベスト。69年のデビュー曲(8)から最後のヒット曲(20)まで、ファンにはほとんどがおなじみだろう。無理やりにでも女性版ビートルズと言いたい。