2009年4月15日発売
カピュソン兄弟の弟ゴーティエのチェロには、豊かなカンタービレがあり、深みがある。パーヴォ・ヤルヴィの指揮には“伴奏”以上の非凡なものを感じる。ハーバートの2番はドヴォルザークのチェロ協奏曲に影響を与えた佳曲。第2楽章の旋律が魅力的。
ソロ中心のユニット。オペラ界の主役級ぞろいだけあって、巧みな歌手ばかりだ。テノールの二人は、ポップに聴かせる器用さも。アレンジも良いバランス。CDとしては、テノールとバリトンの異質さに課題が残されており、この解決が“お茶の間”浸透へのカギか。
鹿児島県から火のついた城南海(キズキミナミ)のセカンド・シングル。奄美大島出身らしい独特のヴィブラートを使った歌い方で、耳に残るというか心の奥に入り込んでいく。昼ドラ『エゴイスト』の主題歌と挿入歌だが、ドロドロなドラマの中で唯一の救いのような存在。
制作・出演
ANARCHY / B.D.theBrobusfeat.NIPPS / DJNOBUakaBOMBRUSH! / JUSWANNA / RYUZO / TETRADTHEGANGOFFOUR発売元
株式会社ポニーキャニオンジャンル
SPACE SHOWER TVのヒップホップ専門番組『BLACK FILE』のコーナー「BIG BANG」でおなじみのDJ NOBU a.k.a.BOMBRUSHが監修したミックスCD。90年代から2000年代後半のものまでを選曲している。
“音楽の父”と呼ばれるJ.S.バッハのコンピレーション・アルバム。最初と最後におなじみの「主よ、人の望みの喜びよ」を配し、バッハの名旋律を多く収録。親しみやすいアルバムに仕上がっている。
ギリギリまで研ぎ澄まされたアンサンブルが、まず印象に残る。骨太なロックからメロウなバラード、エレクトロニカ系のダンス・チューンまで、奔放な広がりを見せるサウンドも魅力的。2000年代後半の新世代バンド・シーンを代表する3ピースのファースト・フル・アルバム。
スウェーデンのユニークな三人組の登場。イケメンのヴォーカリストに、スウェーデン・シーンの奇人にして重鎮、妙齢の紅一点。デビューはロシアという変わり種。80年代の香り漂う、ポップでダンサブルな、哀愁感あふれるキャッチーなメロディ。たまりません。
6年ぶりのオリジナル・アルバムは、全編、拓郎節の全10曲。その時々の思いをそのまま唄ってきた人らしく、人生を振り返る境地に至った心情を素直に描き出す。過ぎ去りし頃を唄っても、決して後ろ向きにならない骨っぽさが、なによりもこの人の魅力だ。
10年を経ての再録音は、別人のよう。最初のテーマからして、大きな呼吸をし、ゆったりとした間合いを取った演奏だ。その後の変奏曲でも振幅が大きく、それが深い陰影をも作り上げていく。ジャーマン・タイプの楽器とも相性がいいようで、奥行きのあるサウンドも美しい。★