2010年10月6日発売
ファッション・リーダーとしても注目の3ピース・ガールズのアルバム。マニアックに依らないエレクトロ・ポップ、トゥー・マッチにならないパンク・アレンジ、でも愛らしい女子力はしっかりキープなニューウェイヴ・サウンド。ギターレスならではの奔放さと自然体が心地良い、新感覚なラウド・ミュージック。
制作・出演
AakaashIsrani / BrianArchinal / MonteVallier / ザ・マットソン・ツー / ジャレッド・マットソン / ジョナサン・マットソン / トミー・ゲレロ / レイ・バービーギタリストとドラマーの西海岸のデュオによる初フル・アルバム。ポスト・ロックとサーフ・ロックの交錯点を探り、トータスやシカゴ・アンダーグラウンド・カルテットにも通じる現在形のジャズを奏でている。トゥワンギィで物憂げなギターの旋律が印象的。トミー・ゲレロもベースで参加。
4年半ぶりというACOのアルバム。シャーマニックなジャケットに少しビビるが、中身は何気なくも新しくカッコいい。こういうポップスが一番、カッコいいと思う。女性原理のカタマリのような歌詞も面白い。「のらねここ」の“下品な事も言うのです”など、時々、ドッキリさせるフレーズが。
女性シンガー・ソングライターのアマンダ・ロジャースが、The Sketchy Indiansのマイク・マータと始めたアコースティック・デュオのアルバム。手作り感に満ちた、フォーク寄りのシンプルなサウンドとハーモニーを前面に打ち出しており、同時に柔らかな気品も感じさせる。
自身のレーベル“miyakonote”からのリリース第2弾、通算5枚目のアルバム。2000年に長谷川都としてデビューした時から、温かみのあるヴォーカルで良質なポップ・チューンを歌ってきた彼女。今作でも、ちょっと切なさを含んだウォーミィな「ガーベラ」をはじめ、さまざまな愛の形を紡ぎ出している。
元THE GOOD-BYEのリーダーによる、ソロ活動20周年記念アルバム。スロー〜ミディアムのバラードを中心に深みのある歌声を聴かせ、落ち着いたポップス・アルバムに仕上がっている。特に「始まったばかりのストーリー」での70年代歌謡曲風の哀愁のメロディは秀逸な出来。
中島啓江のライフワークのひとつと言える“伝えたい”シリーズの第5弾。今回は彼女のコンサートでもおなじみの「仰げば尊し」やペギー葉山の「学生時代」、さらに自作の「巣立つ君へ」などが収められており、ついつい遠き日を思い浮かべてしまう。なお、表題曲は永六輔による歌詞がなんとも自然で、味わい深いオリジナルである。
長大な楽劇から要所を抜き出し、管弦楽用にひと流れの作品としたデ・フリーヘルの編曲。デ・ワールトは気負いのない指揮でオランダ放送フィルからゆったりとした響きを引き出し、ワーグナーの音楽を堪能させてくれる。エッセンスの凝縮された「指環」が秀逸。
ルービンシュタイン、シェリング、フルニエという一時代を画した巨匠3人が円熟期に録音した歴史的名盤。ドイツ・ロマン派の傑作を、ほかでは味わうことのできない唯一無比の演奏で堪能できる贅沢な3枚組だ。
2009年になってオクタヴィア・レコードからリリースされたバッハ・アルバムで“奇跡の復活”を遂げた彼。以後、たて続けに録音をリリースして時の人となった。復活というからには過去があるわけで、85年から数年の間にRCAから5枚のソロ・アルバムが発売されていたという。それらを、カップリングを変えて収めた4枚組がこれ。もちろん復活後のような円熟味はないけれど、若者らしいストレートなアプローチと素直な表現が好印象。特にロマン派の作品で、その魅力と真価が発揮されている。復活後と重なる作品が結構あるので、聴き比べも。
英シェフィールド出身の5人組のサード・フルレンス作。ブルータルなカオスに満ちたサウンドは、当初デスコアと呼ばれたが、激烈さの中にキャッチーさも秘め、プログレッシヴでアンビエントな要素が大量導入された本作では、予想を超えた進化/深化を遂げている。