2010年1月発売
「四季」は、オリジナル手稿譜によるビオンディ2度目の録音。衝撃的な最初の演奏以上に過激で、大きな話題を呼んだ。そのほか「海の嵐」や「調和の霊感」など、ヴィヴァルディへの認識を新たにする一枚といえる。
制作・出演
サイモン・ラトル / ジュリアン・ブリーム / ジョン・タッターズディル / デイヴィッド・ラッセル / バーミンガム市交響楽団 / ピーター・コール / ピーター・トーマス / ロドリーゴ / ロバート・ヒアードブリームとラトルが初めて共演したアルバム。ブリームが微に入り細を穿ち、ワンフレーズずつ表情を変え、多彩で深い表現を成しとげている。ラトルの指揮もブリームの意図を十分に汲み、新しい世界を作り上げている。
20世紀前半を代表するピアニスト、ギーゼキング最晩年の録音であり代表作の一つ。正確なテンポ、無駄を排した表情づけ、明確な造形、天性の色彩感など、この作品における一つの理想型を聴くことができる。
カラスがドイツものを歌った珍しいアルバム。カラスの強烈な個性は、ベートーヴェン、モーツァルト、ウェーバーといった大音楽家たちをも自分の世界に引き込んでしまう。とりわけモーツァルトのオペラ・アリアは、表現の何たるかを認識させられる。
カラスの最後のスタジオ録音となったヴェルディのアリア集と、全盛期に録音されたベッリーニのアリア集を組み合わせたアルバム。圧倒的なベッリーニ、深みを増した表現力のヴェルディと、新旧のカラスが堪能できる。
デビュー作が全世界で400万枚のヒットを記録したイギリスはリーズ出身のシンガー・ソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイの2作目。制作中に夫を亡くすという悲劇に見舞われたからか全体的に重くダークな色彩が強いが、細かな表現力は格段にアップ。静かに胸を打つ。
ハワイ音楽に魅せられた日本人男性二人にエチオピア系ハーフの女性、ソフィアからなるユニット、Safariiのデビュー作。打ち込みを使ったクラブ・テイストのオケにポップなラブ・ソングという組み合わせが大半だが、ジャワイアン風の曲がハワイらしさを主張している。
福岡県出身の女性シンガー・ソングライターによる15枚目のシングル。かき鳴らされるギターに鋭いメッセージをのせた、CMでもおなじみの「GLORIA」、懐かしさ漂う「Muffler」など楽曲のクオリティも高く、感情をそのまま映し出したような、か細いようで芯のある独特の歌声が際立っている。
メジャー、インディの枠を超えて、毎月一つの楽曲を推薦する毎日放送『おいしいうた』発のコンピレーション・アルバム。2008年10月から2009年9月までに取り上げられた12曲が収録されている。
現役入隊中もリリースは止まらない! John-Hoonのシングル。コモリタミノル作詞・曲の「Rainy Flash」は、少年の面影を残したナイーヴな彼の声にピュアなメロディ・ラインがぴったり寄り添うラブ・ソング。訥々と歌い上げるがゆえにグッと響くヴォーカル・スタイル、秀才アイドルの素顔が覗けるJ-POPな3曲。
発売元
株式会社ポニーキャニオン男性ジャズ・ヴォーカルをリードする貴公子、ポニーキャニオン移籍第1弾。日本の精鋭から成るビッグバンドをバックに、永遠のラブ・ソングをスウィートなヴェルヴェット・ヴォイスで歌い上げる。ショービズの優雅で華やかなムードを湛えたお洒落なアルバム。
制作・出演
オベド・カルヴァイア / カート・ローゼンウィンケル / ジョナサン・マローン / ジョージ・シュラー / ドリュー・グレス / バーニー・マッコール / ペドリート・マルティネス / マット・パヴォルカ発売元
株式会社ポニーキャニオンカート・ローゼンウィンケルを全面的に迎えて制作された、幻想的な現代ニューヨーク・ジャズ。マッコールが本来持つアフロ・キューバンのグルーヴを違和感なく取り込んでいる。カートとのメロディ・ラインのユニゾンやスリリングなインタープレイが随所に聴ける。
発売元
株式会社ポニーキャニオンフィナティがコルトレーンにトリビュート。フュージョン・ギターで一世を風靡した彼だが、真摯なジャズ・プレイにも熱い魂を感じさせる。コルトレーンの愛奏曲をかなりの超絶技巧で弾きまくる姿が痛快この上ない。ギター・ファン必聴の一枚だ。
英ウェールズ出身の4人組パンク・バンドの3作目。ラガ・ビートやメタルなどとのミックスによるユニークな演奏で、迫力たっぷりだ。また、無謀?にもシンガー・ソングライター、エディ・グラントのヒット曲「エレクトリック・アヴェニュー」をカヴァーするなど、大胆なところもいかにも彼ららしい。
ユイ音楽工房(現・ユイミュージック)創立30周年を記念した再発2枚組コンピレーション・アルバム。70年代から80年代に数々のヒット曲を残した、吉田拓郎、かぐや姫、風、イルカ、長渕剛ら、所属のアーティストの代表曲を38曲収めている。
女性ヴォーカリストが放ったヒット曲をメロディアスかつヘヴィにカヴァーした好企画の集大成的名演集。2007年以降リリースされたシリーズ3作品からのセレクトに加えて、本作には新録音源(「魅せられて」「赤いスイートピー」)も収録。ダイナミック&メランコリックに歌い上げるヴォーカル、仕掛けの多いアレンジなど、聴きどころ満載だ。