2010年1月発売
2009年10月11日、渋谷AXで仲井戸麗市が一人でRCサクセション〜忌野清志郎のナンバーを歌ったライヴを収録したアルバム。いまさらながら、味わい深い曲ばかり。思い出を語る朗読ナンバーも思わず聴き入ってしまう。終盤で歌われる仲井戸のオリジナル・ソングが胸をしめつける。
イギリス室内管の初代首席指揮者に任命された年から90年にかけて録音を始めたのが、このモーツァルトの後期交響曲集だった。本作はそのうちの一枚。室内管の特質を生かした明快で流麗、様式感も的確な演奏は、高い評価を得た。
テイトがイギリス室内管の首席指揮者に就任して取りかかったモーツァルトの後期交響曲集からの一枚。的確な様式感と明敏な現代性をあわせ持った、オーソドックスながらいまだに新鮮さを保った演奏だ。
ゲヴァントハウス管の音楽監督を務めていた時の録音。マズアが得意としていたリストの作品集で、リストにありがちな大仰な身振りを排して、リストの甘美なロマンティシズムを重厚な響きの中で表現している。
フランスを代表する吹奏楽団、ギャルド・レピュブリケーヌのベスト盤。長く楽長を務めたブラン指揮による黄金期のもので、マーチ以外の作品のステレオ録音を収録している。今では全廃されてしまった金管楽器群の演奏にも注目。
「四季」は、オリジナル手稿譜によるビオンディ2度目の録音。衝撃的な最初の演奏以上に過激で、大きな話題を呼んだ。そのほか「海の嵐」や「調和の霊感」など、ヴィヴァルディへの認識を新たにする一枚といえる。
制作・出演
サイモン・ラトル / ジュリアン・ブリーム / ジョン・タッターズディル / デイヴィッド・ラッセル / バーミンガム市交響楽団 / ピーター・コール / ピーター・トーマス / ロドリーゴ / ロバート・ヒアードブリームとラトルが初めて共演したアルバム。ブリームが微に入り細を穿ち、ワンフレーズずつ表情を変え、多彩で深い表現を成しとげている。ラトルの指揮もブリームの意図を十分に汲み、新しい世界を作り上げている。
20世紀前半を代表するピアニスト、ギーゼキング最晩年の録音であり代表作の一つ。正確なテンポ、無駄を排した表情づけ、明確な造形、天性の色彩感など、この作品における一つの理想型を聴くことができる。
カラスがドイツものを歌った珍しいアルバム。カラスの強烈な個性は、ベートーヴェン、モーツァルト、ウェーバーといった大音楽家たちをも自分の世界に引き込んでしまう。とりわけモーツァルトのオペラ・アリアは、表現の何たるかを認識させられる。
カラスの最後のスタジオ録音となったヴェルディのアリア集と、全盛期に録音されたベッリーニのアリア集を組み合わせたアルバム。圧倒的なベッリーニ、深みを増した表現力のヴェルディと、新旧のカラスが堪能できる。
デビュー作が全世界で400万枚のヒットを記録したイギリスはリーズ出身のシンガー・ソングライター、コリーヌ・ベイリー・レイの2作目。制作中に夫を亡くすという悲劇に見舞われたからか全体的に重くダークな色彩が強いが、細かな表現力は格段にアップ。静かに胸を打つ。
ハワイ音楽に魅せられた日本人男性二人にエチオピア系ハーフの女性、ソフィアからなるユニット、Safariiのデビュー作。打ち込みを使ったクラブ・テイストのオケにポップなラブ・ソングという組み合わせが大半だが、ジャワイアン風の曲がハワイらしさを主張している。
福岡県出身の女性シンガー・ソングライターによる15枚目のシングル。かき鳴らされるギターに鋭いメッセージをのせた、CMでもおなじみの「GLORIA」、懐かしさ漂う「Muffler」など楽曲のクオリティも高く、感情をそのまま映し出したような、か細いようで芯のある独特の歌声が際立っている。
メジャー、インディの枠を超えて、毎月一つの楽曲を推薦する毎日放送『おいしいうた』発のコンピレーション・アルバム。2008年10月から2009年9月までに取り上げられた12曲が収録されている。
現役入隊中もリリースは止まらない! John-Hoonのシングル。コモリタミノル作詞・曲の「Rainy Flash」は、少年の面影を残したナイーヴな彼の声にピュアなメロディ・ラインがぴったり寄り添うラブ・ソング。訥々と歌い上げるがゆえにグッと響くヴォーカル・スタイル、秀才アイドルの素顔が覗けるJ-POPな3曲。
発売元
株式会社ポニーキャニオン男性ジャズ・ヴォーカルをリードする貴公子、ポニーキャニオン移籍第1弾。日本の精鋭から成るビッグバンドをバックに、永遠のラブ・ソングをスウィートなヴェルヴェット・ヴォイスで歌い上げる。ショービズの優雅で華やかなムードを湛えたお洒落なアルバム。
制作・出演
オベド・カルヴァイア / カート・ローゼンウィンケル / ジョナサン・マローン / ジョージ・シュラー / ドリュー・グレス / バーニー・マッコール / ペドリート・マルティネス / マット・パヴォルカ発売元
株式会社ポニーキャニオンカート・ローゼンウィンケルを全面的に迎えて制作された、幻想的な現代ニューヨーク・ジャズ。マッコールが本来持つアフロ・キューバンのグルーヴを違和感なく取り込んでいる。カートとのメロディ・ラインのユニゾンやスリリングなインタープレイが随所に聴ける。
発売元
株式会社ポニーキャニオンフィナティがコルトレーンにトリビュート。フュージョン・ギターで一世を風靡した彼だが、真摯なジャズ・プレイにも熱い魂を感じさせる。コルトレーンの愛奏曲をかなりの超絶技巧で弾きまくる姿が痛快この上ない。ギター・ファン必聴の一枚だ。