2010年3月発売
西海岸の正統派ジャズ・ギタリスト、ダグ・マクドナルドの貴重な初リーダー作。79年の自主制作盤だが、ハンク・ジョーンズが参加しており、探していたコレクターが多かったそうだ。そのハンクの好演が聴ける。ダグのギターは当時新人ながら熟練のようなうまさがある。
99年に亡くなったタプスコットは、欧米ではそれなりに人気があったようだが、日本では知名度が低い。本国アメリカでは作品も多いようだ。これはピアノ・トリオ作品、長年バックを務める二人と息も合って軽快な演奏が続く。なかでタイトル曲はこのトリオの持ち味が顕著なトラック。
91年録音。スタンダードとオリジナルを半々に弾いている趣味のいいアルバム。ウエストコースト・ジャズを代表する名手クロードは録音当時60代半ばだったが、その洗練されたプレイはまさに円熟の境地。ラテン風味のオリジナルも素晴らしい。粋で味わい深いピアノ。
渋いピアノで迫るディトスティがマンシーニの映画音楽をジャジィに演奏する。82年のミュージカル・コメディ『ヴィクター/ヴィクトリア』の音楽をジャズ・ヴァージョンに仕立てたもので、全員無名ながら一体となったメンバーのプレイが見事。
音楽活動10年間を経て、これまでの楽曲の中からタイトルに“色”を表わした17曲を選び、リマスタリングした企画アルバム。ブラック、グレイから始まりレインボー、ピンク、グリーン、イエローと華やかさを増していく構成で、タイトなビートを中心に愛内の七色のヴォーカルが弾けている。
95年発表の4thアルバム。ジェフ・ウォーターズがギターからヴォーカルまでを手がけた意欲作で、リフ主体のアグレッシヴ・サウンドへと回帰。彼らの真骨頂ともいうべき音楽性を満載した初期の代表作だ。
96年発表の通算5作目のアルバム。ヴォーカルも担当したジェフのギター・テクニックが満喫できる内容で、徹底したヘヴィネスでパワー/スラッシュの理想形を示している。ヴァリエーションに富んだ音作りも魅力。
1st『アリス・イン・ヘル』時のヴォーカリスト、ランディ・ペイジと再びタッグを組み、古巣ロードランナーに戻っての発表となった通算7枚目のアルバム。シーンに完全復活を印象づけたタイトルだ。