2010年4月14日発売
千葉大卒の女性三人で99年に結成されたガールズ・バンドのセカンド・アルバムからの先行シングル。一瞬で恋に落ちたことをストロボにたとえて歌う、前向きで明るいラブ・ソング。聴くと勇気と元気がもらえるかも。言葉遊び満載のカップリング曲も女の子の本音が詰まっていて面白い。
歌謡史に金字塔を築き上げた三波春夫の長編歌謡浪曲シリーズ第5弾作品。聴き手を自身の世界に引き込む作品と歌の力はさすがとしか言いようがない。いまだ色あせぬ語りと歌唱を収録。
規格外であることが規格。そんな現代R&B女性シンガーの規範を作ったとも言いたくなる女傑歌手の5作目で、ジェイムズ・ポイザーからマッドリブまでが関与。前作から一転、隙間を活かした簡素なサウンドの上に一筆書き的な歌をのせる。が、そうでありつつ、訴求力は山ほど。
ジャズ・ピアニスト、小曽根真が挑んだショパン作品集。ソロ・ピアノにハーモニカと歌が2曲ずつ加わる。テーマの演奏と自然発生的なアドリブが予定調和でなく混ざる展開がメイン。原曲をクラシックらしく演奏する箇所もある。非常に独創的な小曽根の音楽世界だ。
ショパン・コンクールの覇者や話題の若手ピアニストから大ベテランまでの、独グラモフォンが擁するピアニストたちによるショパン・アルバム。とりわけロマンティックなメロディの曲を集めている。
2009年に結成10周年を迎えたD'ESPAIRSRAYの2ndシングル。大胆にデジタル、エレクトロを取り入れたダンサンブルな楽曲にトライし、今までにない彼らをアピールした一枚。プロデューサーは岸利至。
東京でもベートーヴェンのソナタ全曲演奏チクルスを開いているフェルナーの、久々の協奏曲録音。4番の出だしの何気ないピアノ・ソロから引き込まれてしまう。伝統を感じさせながらも、この演奏は新しい。ナガノもオケも古楽スタイルを意識しながら、彼との息はぴったり。★
ヒップホップとR&Bを融合した新鋭タイプの女性シンガーが放つ初アルバム。大人っぽく透明感あるヴォーカル、都会派でオシャレかつクールなサウンドを柱に、女性の日常に寄り添う等身大な楽曲が並ぶ。恋人への素直な想いを綴った「スーパースター」「どこにいても」と裏切りを歌う「LIES」の、対照的なヴォーカルの表情が印象的。
フリート・フォクシーズのようなジャケットのアートワークに、「宗旨替えか!?」とビビったものの音は相変わらずのアゲアゲ調だった。とはいえ、エレ・パンク的な要素は影を潜め、生演奏を主体にしたバンド感満載の内容で、かなり人肌の風合いを生かした仕上がりに。初のセルフ・プロデュース。
アルゲリッチの音楽性を映すかのごとく、編成の大小を問わず、どの演奏も情が立ち音が立ち、協演者瞬時触発、奔放なまでに熱く発止と渡り合う生気充溢のライヴ。顔ぶれもベテラン若手が混交、選曲も名品逸品取り混ぜて興趣多彩。ん、誰、何!情報手放せぬ快盤。
現代屈指のフルーティスト、パユがオペラから編まれたファンタジーを華麗に演奏するCD。めくるめく技巧的なパッセージも魅力だが、デリケートなフレージングがもたらす音楽的感興は得も言われない。「魔笛」など臨場感あふれる笛の音に陶然として聴きほれる。
60年代末〜70年代前半の日本を沸かせたフォーク・ブームが蘇る、強力ベスト・ヒット集。当時、誰もが口ずさんだフォーク・ソングの名曲の数々を収録。ギター・コード付きで、聴くだけでなく弾き語りにも挑戦できる。
男性声優10人が1人10曲ずつアニソンを歌い、メドレー形式で100曲を収録したアルバム。関智一、山口勝平、堀内賢雄らが、個性的な歌い方で多彩なナンバーをカヴァー。オリジナルとは違う雰囲気が、新鮮かつおもしろい。
奄美大島出身の女性シンガーによる5枚目のシングルは、同郷の古謝美佐子のスタンダード・ナンバーのカヴァー。山本潤子、夏川りみなど多くのシンガーによってカヴァーされてきた名曲を、素直でありながら深みのある歌唱で聴かせる。やはり奄美独特の発声法ゆえなんだろうか。