2010年4月発売
いくら思い入れの強い曲といっても、あまりに濃厚にやられては、聴き手も疲れる。清水はそのあたりを十分に踏まえ、眼も覚めるような技巧を駆使しながらも、努めて客観的に弾き、かえってこの協奏曲の化物じみた凄みを浮き立たせる。指揮も好演だ。
スウェーデン出身のロック・バンドによる待望のセカンド・アルバム。アメリカン・ナイズされた、80年代のメロディアス・ハード・ロックの香りをたっぷり漂わせながらも、自分たちの個性を発揮しているのが好ましい。キャッチーなメロディとツイン・リード・ギターがかっこいい。3分間ポップの魅力満載。
シンフォニック・パワー・メタルの極限へと突き進むピュア・メタルの雄、シークレット・スフィアの約2年ぶりの6thアルバム。ほとばしるエナジーとあふれ出るパッション、伝統の交響美学を結実させた一枚。
スウェーデン発4人組ピュア・メタルの伝承者、ロイヤル・ジェスターのデビュー・アルバム。キャッチーなメロディ、高揚感を煽るドラマ性を帯びたサウンドといった、メロディック・スピード/パワー・メタルの持つ魅力がしっかり投影された一作。
自身のユニット4th Dimentionを率いたアルバム。本作制作に至るきっかけにジョンは、コルトレーンの『至上の愛』を挙げているが、それは音楽面以上に精神的支柱としてのことだろう。ジョンたらしめるハイパー・サウンドは相変わらずで、「ニュー・カルナ」にその精神世界が見えるようでもある。
ヨーロッパでも注目株のスウェーデン出身の若き精鋭、ソニック・シンディケイトが放つシングル。ネイサン・ジェイ・ビッグスをヴォーカルに迎えての初音源で、日本独自企画の先行シングルだ。
スウェーデン出身のヘヴィ・メタル・バンドのアルバム(5年ぶりの2作目)。オーソドックスなメタルのスタイルを継承しながらも、個性あふれる艶やかなハイ・トーン・ヴォーカルをはじめ、ギター・リフやコーラスなど、随所に効果的な小技が光る、とても生き生きした演奏だ。
97年に二度目の再結成を遂げたLAメタルの象徴、ラットの11年ぶりとなるアルバム。黄金期の三人に加え、クワイエット・ライオットのカルロス・カヴァーゾ(g)も名を連ねる。それだけで生唾ものだが、作品自体の仕上がりが最高。このバンド特有のハジけた爽やかさとドライヴ感も満載!★
ギターレス、鍵盤入り4ピース・バンドのミニ・アルバム。ピアノやオルガンがリードするR&Rはエルトンよりベン・フォールズに近いかな。曲調も含めてスキマスイッチあたりに通じるおしゃれなポップ・ソウル色も漂うが、ヴォーカルのキャラか、より素朴なムードが持ち味となっている。
約3年半ぶりのレーベル・コンピ。Ken Yokoyamaをはじめとするお馴染みの所属8組に加え、LOW IQ&THE BEAT BREAKER、怒髪天といった外部6組も参加。さまざまなバンドを収めている意味でも、同レーベルの枠を超えてパンク・シーンの“今”を刻み付けた一枚となっている。
●通常盤仕様 ・12Pブックレット ・ボーナストラック「タイトル未定」1曲収録(初回盤未収録) ▼CD収録曲 全6曲 01:音色 02:もしも、この世界から○○がなくなったら 03:ぼくらの空 04:パスタ 05:チーター ゴリラ オランウータン 06:夜は星をながめておくれ 07: タイトル未定
メジャー・アーティストのサポート・ギタリストや自身のバンドでの活動を続けるテッチモ7(中嶋哲也)のデビュー・ミニ・アルバム。楽曲の基調はポップなレゲエだが、歌詞や歌声には山崎まさよしや忌野清志郎に通じる骨っぽさがある。「僕のパパは」の“僕のパパは安月給”というフレーズが心に残る。
TM NETWORKをリスペクトする4人のアーティストが、架空のイベント“CLUB COLOSSEUM”でTMNの名曲を独自の解釈で2010年代テクノ・アレンジしたトリビュート・アルバム。ユーロビート風な「Dive into your Body」、オルゴールの音で聴かせる「Human System」など、アレンジも凝っている。
2009年、LA録音の第3作でスタンダード集。ドラムレスの3リズムにヴァイオリンを加えた編成が透明感のあるヴォーカルの魅力を存分に引き出している。急速テンポに乗せて軽やかに歌う「ス・ワンダフル」、ヴァイオリンのオブリガートやソロも素晴らしい「ブラック オルフェ」、ギターとのデュオでしっとりと哀感をこめる「ユー マスト ビリーヴ イン スプリング」ほか、粒揃いだ。
3ピース・ロック・バンドのファースト・ミニ・アルバム。わりとありがちな8ビート疾走系日本語ロックの典型だが、異常に動きのよいベースがヴォーカルに負けず劣らず“歌って”いるのが特長。今作で“ロックの音を借りなければ出せないさわやかさ”というものがあるのを初めて知った。