2010年9月発売
ノルウェー出身のシンフォニック・ブラック・メタル三人組によるアルバム。オーケストラや合唱団など総勢101人を迎えて1年弱を費やした音世界は、まさに崇高な暗黒メタル叙情詩。終始翻弄されるのはもちろん、聴き終えた後もしばらくはまだ魔界を彷徨っているかのような気分に。
2004年に千葉県で結成された4人組ギター・ロック・バンドのデビュー・シングル。インディーズ時代からライヴなどで演奏され、ファンにも好評だったという「パトリシア」がそれだ。アコースティック・ギター入りのミディアム・ナンバーで、力強い演奏ときみコの甘辛いヴォーカルが素敵に絡み合っている。
3ピース・パンク・ロック・バンドの4枚目のアルバム。シャウト系から正統派ロック調まで、一曲ごとに独特のカラーを出しながらもトータル性を持たせており、グループとしての糊代の広さを感じさせる。ギター、ドラムも時にヴォーカル以上の存在感を放ち、三位一体となり創り出すグルーヴに痺れっぱなし。
“家出少女”と“不良少年”の二人を主人公に物語が描かれる4作目。根岸孝旨とのコラボレートを軸に、土屋昌巳らもゲスト参加、力強く絞り出すような歌声と、しっかり地面に足をつけて踏みならしていくような演奏とがジワジワとした感動を誘い出す。言葉の大きさにもっていかれる一枚。
スタンダードを中心にしたフリードマンのアルバム。まずはリメイクされた「サークル・ワルツ」。オリジナルに比較して表現のラインが鮮明でより力強い。だがリリカルな余韻も十分だ。これが円熟味なのかと思う。バックも好調。特にナッシュのパワフルなドラム・サウンドが光る。楽譜付きがユニーク。
平成15年に現在の名前に改めて再デビューした愛川京子。本シングルは、歌手生活10周年を迎えた彼女が、今までの静岡中心の活動から全国展開へと飛躍をはかる勝負作で、人生を笑いや涙や夢のある長い旅になぞらえた人生賛歌「旅うらら」は、温かい歌声が胸にしみる、人情演歌の決定版といえる一曲だ。
長野で活動する島雅也のデビュー・シングル。島はネオン街と酒焼けを想像させる肌の艶とその体躯に響かせる柔らかな歌声で、“バッカスの宴”とうたうムード歌謡調の演歌「航海」(たびだち)は風貌に似合っている。男と女のシリアスなラブ・ゲームを軽妙に歌う「かくれんぼ」も面白い味を出している。
制作・出演
PetraSchiessel / RomainGuyot / アンサンブル・パリ=バスティーユ / オリヴィエ・ドワズ / スウェーデン放送交響楽団 / ダニエル・ハーディング / フランソワ・ルルー / ブノワ・フロマンジェ / リヒャルト・シュトラウス協奏曲はファン待望かも。実に柔らかい音色であり、いつも微妙にテンポが揺れている。それはまるで小舟に乗ってゆらゆらと湖面を進んでいくような心地よさと言ったらよいか。ハーディングの伴奏もたいへんに新鮮で美しい。他の作品も演奏はピカイチ。
デビューから25年、小山実稚恵のショパン録音から選りすぐった小品集。協奏曲第2楽章のソロ・ヴァージョンが今回新たに吹き込まれた。豊かな感性を滲ませた演奏はまさに極上の出来栄え。今や円熟の興に入ったピアニストの歩みを聴き取れる珠玉のCDである。
スクリーンを彩る名曲の数々を、世界のテノールが華麗に歌い上げる。 イギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴッド・タレント』の第1回優勝者にして、一大旋風を世界各国で巻き起こしたポール・ポッツ。 デビュー・アルバム『ワン・チャンス』は、全英アルバム・チャートで3週連続NO.1に輝いたのをはじめ、14ヶ国でNO.1を獲得、全世界で400万枚の大ヒットを記録しました。日本でも龍角散のTV-CMに出演し、早くから大きな注目を集め、まさに“男性版シンデレラ・ストーリー”を実現させたオペラ歌手です。今回は、古今東西の名画を彩った映画音楽の数々を厳選、その黄金のテノールで見事に歌い上げています。プロデュースには、セリーヌ・ディオン、ホイットニー・ヒューストン、キャサリン・ジェンキンスなど錚々たるスーパースターをはじめ、「アバター」や「タイタニック」などの映画音楽のプロデュースなども多数手がける敏腕プロデューサー、サイモン・フラングレンを迎え、充実した内容のアルバムが完成しました。日本盤ボーナス・トラックは、フィギュア・スケートで注目を集めたニーノ・ロータの「道」(フェリーニ監督作品)に加え、大ヒット映画「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」の劇中で使用されたリストの「ファウスト交響曲」も特別収録! 【ポール・ポッツからのコメント】 初めて「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演してからのこの数年間は素晴らしいものでした。私のアルバムはどれもあの経験があったからこそ存在するものです。 ずっとあり得ないと思っていたあの最初のチャンスを与えてくれた、サイモン・コーウェル、ピアーズ・モーガン、アマンダ・ホールデンに感謝します。いまや3枚目のアルバムを手にしていることには、私を忠実に応援し続けてくれた素晴らしいファンのみなさんに感謝しなければなりません。心からありがとうございます。あなた方なしにはこれらの奇跡は起こりません! 「ニュー・シネマ・パラダイス」の制作は好きだからこそ取り組めたものでした。サイモン・コーウェル、ジョン・ベイリー、ニック・サーヴォナロの尽力と素晴らしい才能に感謝します。JJステレオのみなさんの様々な力添えにも。友人にして師であるイーヴィ・バーネットや、モデスト!マネージメントのリチャード・グリフィス、ハリー・マギー、ヴィビカ・オールドにも感謝します。 最後になりますが私にとっては大切な妻ジュリー・アンの愛情、辛抱強さ、応援に感謝します。君がいなければこの作品は生まれなかったよ!
孤高のウェーリッシュ・ハ゛ント゛による10作目は「マスコミへの最後の一撃」!! 1年4ヶ月振りに早くも登場する10作目は、もっともカリズマティックだったオリジナル・メンバーのひとりで、約16年前に失踪してしまったリッチー・ジェイムズが残した散文を引用して、実に15年振りに“4人で”制作された9作目『ジャーナル・フォー・プラグ・ラヴァーズ』に続く作品。制作はカーディフのスタジオで行われ、プロデュースはデイヴ・エリンガ(オーシャン・カラー・シーン、カイリー・ミノーグら)、ミキシングはアメリカにいるクリス・ロード・アルジ(バッド・レリジョン、グリーンデイ、マイ・ケミカル・ロマンスら)が関わります。俳優ティム・ロス(映画「パルプ・フィクション」、「レザボア・ドッグス」)がアートワークに登場!固いファン層を抱えており、安定したセールスを誇る男義キャラ、マニクスによる「マスコミへの最後の一撃」の真髄とは?! 【対訳あり】