音楽むすび | 2020年10月2日発売

2020年10月2日発売

ウトガルドウトガルド

プログレッシヴさを極め尽くすエクストリーム・メタル・バンド、エンスレイヴドの新作が登場。 さらなるプログレッシヴさの追求とブラック・メタル回帰を両立し、巨人たちの棲む都市『ウトガルド』を描いた本作は、彼らの新たなマイルストーンとなるダークな大傑作! 【日本語解説書封入】 ブラック・メタルの文脈から登場し、その後独自の音楽性を追求していったバンドは少なくない。 ノルウェーのプログレッシヴ・エクストリーム・メタル・バンド、エンスレイヴドもそんな中の1つ。 イヴァー・ビヨルンソン(G)とグリュートレ・チェルソン(Ba,Vo)がエンスレイヴドを 結成したのが91年。 この時イヴァーはわずか13歳だったというのだから、その早熟ぶりには驚かされる。 2本のデモを発表したのち、93年にあのエンペラーとのスプリット作でデビュー。 両バンドの提示したシンフォニックなブラック・メタルというスタイルは、衝撃以外の何物でもなかった。 今、とりあえず「ブラック・メタル」という呼称を用いたが、エンスレイヴドがエンペラーをはじめとした他のバンドと決定的に異なっていたのは、サタニックなイメージを一切使用しなかった点。 彼らはいち早く北欧神話の世界観を取り入れ、スウェーデンのバソリーとともに、現在のヴァイキング・メタルの基礎を築いたのだ。 94年のデビュー・フル・レングス『VikingligrVeldi』からして、5曲中4曲が10分超という長尺志向であった彼ら。 その後作品を重ねるごとに、潜在的には初めからあったプログレッシヴ的要素が、より前面に出てくるようになる。 97年の『Eld』は16分を超える超大作、「793(SlagetomLindisfarne)」で幕をあけるという大胆な作りに。 そして、大きなメンバー・チェンジを経て制作された03年の『BelowtheLight』は、プログレッシヴ方面への飛躍を見せた作品であり、グリュートレ自身が「エンスレイヴドにとってマイルストーンとなった」と認める傑作である。 そんな彼らは、現在ではエクストリーム・メタル、プログレッシヴ・ロック両方面のファンから大きな支持を集めるバンドになっている。 プログレッシヴを極めた前作、『E』から3年。 この度エンスレイヴドは、15枚目となるニュー・アルバム『ウトガルド』をリリースする。 「ウトガルド」とは、北欧神話に登場する巨人たちが棲む都市の名。 だがグリュートレによれば、心理的レベルでは、これは眠り、夢、明晰夢の領域、意識と潜在意識に潜むものの外縁を表現しているという。 恐るべきウトガルドへの旅である本作は、音楽的にも非常にダークなもの。 明らかに初期のエンスレイヴドを思わせるブラック・メタル的要素が復活している一方、プログレッシヴ方面への触手はさらに伸びているという実に意欲的な作品に仕上がっている。 「『Frost』や『BelowtheLight』同様、エンスレイヴドにとってマイルストーンとなりうるアルバムだ」と大きな自信を覗かせるグリュートレ。 それも十分納得。 30年に渡るエンスレイヴドのキャリアを総括する『ウトガルド』は、さらなるプログレッシヴさの追求とブラック・メタル回帰を両立した大傑作である。

ナイトメアーズ・オブ・ザ・ディコンポーズドナイトメアーズ・オブ・ザ・ディコンポーズド

元カンニバル・コープスのクリス・バーンズ(Vo)率いるシックス・フィート・アンダーのニュー・アルバムが登場。 ジャック・オーウェン(G)が加入したことにより、初期カンニバル・コープスの黄金コンビがここに復活! 全デス・ メタル・ファン必聴!【日本語解説書封入/歌詞対訳付】 シックス・フィート・アンダーが結成されたのは93年。元々は当時カンニバル・コープスのヴォーカリストであったクリス・バーンズと、 オビチュアリーのギタリスト、アラン・ウェストによるサイド・プロジェクトとしてスタート した。95年、カンニバル・コープスが 所属していたメタル・ブレイドから、『Haunted』でアルバム・デビュー。 プロデュースがブライアン・スレイゲルとスコット・バーンズという、まさに鳴り物入りのデビューであった。 活発な活動 を続けて行くうちに、だんだんとサイド・プロジェクトの枠には収まらなくなっていったシックス・フィート・アンダ -。 結果95年、『 Vile』のレコーディングの最中に、クリスはカンニバル・コープスを解雇される。 以降、シックス・ フィート・アンダーが彼の本業となった。クリスがシックス・フィート・アンダーを始めたのは、 スピードに頼らないデス・メタルをプレイしたかったから。 スラッシュ・メタルと違い、デス・メタルの本質はスピードには無い。 むしろヘルハマーやケルティック・フロストが ルーツの、ヘヴィでドロドロしたものこそが、デス・メタルのアイデンティティである。 だが90年初頭、ブラストビ -トがシーンを席巻していたこともあり、「デス・メタル=高速ドラミング」という風潮ができあがりつつあった。 そんな中、クリスはスロー〜ミッドテンポでグルーヴィーに押す、デス・メタルの本質に迫るバンドを始めたのだ。 現在ではオリジナル・メンバーはクリス1人だけになってしまったが、この度リリースとなる17枚目のアルバム、 『ナイトメアーズ・オブ・ザ・ディコンポーズド』においても、その理念に一切の揺らぎはない。 特筆すべきは、ジャ ック・オーウェン(G)が加入していることだろう。言わずと知れた、カンニバル・コープス初代ギタリストであるジャック。 前作『Torment』リリース直後に加入した彼が、クリスの書いた歌詞に次々と曲をつけていったというのだから、まさに黄金コンビの復活である。 クリスも、「ジャック・オーウェンとまた一緒にやれるなんて、我が家に帰って きたみたいだ。死体でいっぱいの我が家にね。 ジャックのリフは、俺の創作意欲に火をつけてくれたよ」と、彼の加入を手放しで喜んでいる。 ダイナミックでヘヴィ、そしてキャッチー。シックス・フィート・アンダーのファンが望むものすべてがこの作品に詰まっている。 『ナイトメアーズ・オブ・ザ・ディコンポーズド』は、全デス・メタル・ファン必聴のアルバムだ。 【メンバー】 クリス・バーンズ(ヴォーカル) ジャック・オーウェン(ギター) レイ・スーイ(ギター) ジェフ・ハグエル(ベース) マルコ・ピトルツェッラ(ドラムス)

ボン・ジョヴィ2020ボン・ジョヴィ2020

踏み出すことを恐れるな、新たな峙代も突き進め!4年ぶり15枚目のオリジナル・アルパム 「このアルバムは人生と愛、そして喪失についてを表現しているんだ」--ジョン・ボン・ジョヴィ アメリカを代表するバンドであり、ロックン・ロールの殿堂入りも果たしているボン・ジョヴィの4年ぶり15枚目のオリジナル・アルバム! ”人生は無限だ”と力強く歌うシングル「リミットレス」、そして世界的な社会問題になっている人種差別問題を取り上げ、“アメリカの受けるべき報い、 俺たちのアメリカに下される審判”と歌われる「アメリカン・レコニング」、そして最新シングル「ドゥ・ホワット・ユー・キャン」収録!  シングル「リミットレス」 は、不確かな世界の中で常にポジテイヴでいることの大切さを歌ったアップビートな応援歌。誰もが“溺れないよう必死に生きている”中でも今を楽しめと語りかける。 アルバムでは最近のシングルに加え、兵役経験者に閲する問題を歌った「アンブロークン」、さらに銑規制や政治、 家族の定義など今の時代に重要視されているトピックが扱われている。 「アメリカン・レコニング」について、ジョン・ボン・ジョヴィは、次のように語っている。 「歴史の生き証人として、この曲を書かねば、という思いに駆られたんだ。アーティストが授かった最大の才能とは、我々の心を動かす様々な問題について、 自分たちの声を使い、考えを伝えることができる能力のことだと信じている」。 アルパム・タイトルや、物思いにふけるジョン・ボン・ジョヴィのサングラスに映るアメリカ国旗が隠れ見えるジャケット写真からも分かる通り、『ボン・ジョヴィ2020』は、 コロナウイルス、そして大統領選挙が行われる2020年という衝撃的かつ歴史的な年を、鋭い批評眼で捉えた作品。 様々な問題を抱える今の時代に対し、非常に説得力に満ちた視線を投げかけたものとなっている。

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