小説むすび

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新発売の小説

白雪姫と五枚の絵 ぎんなみ商店街の事件簿2白雪姫と五枚の絵 ぎんなみ商店街の事件簿2

出版社

小学館

発売日

2025年12月3日 発売

緻密で鮮烈なマルチ・アートミステリー! かつて「ぎんなみ商店街の白雪姫」と呼ばれた八百谷雪子は、現在認知症を患い入院中。商店街の人気焼き鳥店「串真佐」三姉妹の次女・都久音は宝石店店主の神山と見舞いに行くことに。すると病室で魔女が白雪姫に毒林檎を渡そうとしている絵を見つける。旧知の神山も認識できない様子の雪子だが、絵の魔女を指さし「こいつね、わるいやつなの。私から一億円を盗んだの」と言いだした。 一方その頃、木暮四兄弟の次男・福太と三男・学太は早朝ジョギング中の河原で、スポーツ店店主の遺体を発見。彼の手元には走る子豚たちが描かれた絵が落ちていた。一目見て、学太はそれが亡き母の手によるものだと気づく。 「白雪姫」「三匹の子豚」「赤い靴」「ヘンゼルとグレーテル」「雪女」。相次いで見つかった五枚の絵は「見立て絵」で、何らかのメッセージが隠されているらしい。三姉妹と四兄弟は、それぞれの絵に仕組まれた謎に挑むことに! 時に協力しながら、時に推理合戦を繰り広げながら。七人の探偵たちが解き明かす五つの謎が描き出す真実とは。巧妙すぎる伏線と、鮮やかな結末に驚嘆すること間違いなし。2025年いちばんのインパクトをぜひ味わってください。 【編集担当からのおすすめ情報】 「ひとつの事件に二つの真実」という前代未聞の読書体験で大ヒットとなった『ぎんなみ商店街の事件簿』〈Brother編〉〈Sister編〉。あの愛すべき四兄弟と三姉妹が帰ってきました! 今作で彼らが挑むのは「見立て絵」の謎。四兄弟の母が遺したと思しき五枚の絵が、同時多発的に発見され、それぞれに隠された謎に挑みます。もちろん、「五枚の絵」もフルカラーで収録。あなたはこの絵が何の「見立て」か、見破れますか?

午後便には乗るな午後便には乗るな

発売日

2025年12月2日 発売

ー働くとは。生きるとは。 1984年、バングラデシュ・ダッカ。 現地駐在員としてインフラ事業を担っていた片岡章二のもとに、ある日の午後、衝撃的な一報が届く。 バングラデシュ航空機がダッカ空港近くで墜落。住吉商事からの出張者二名が乗っていたらしい。 なぜ彼らは、「死にたくなければ乗るな」と警告されていたはずの“午後便”に乗ってしまったのか……。 彼らの行動の背景にあったのは、組織への厚い忠誠心だった。 実際に起きた航空事故をもとに、国境を越えて働くことの過酷さとロマン、そして“会社”という巨大な論理が個人の命を飲み込む不条理を描き出すノンフィクション小説。 ※この書籍は2021年に出版された『安息日は二度と来ない:ダッカ1984・航空機事故とある商社マンの葬送歌(レクイエム)』のリニューアル版です 目次 プロローグ 1 ネバー・オン・サンデー 2 ハンガー4 3 地獄の沙汰も金次第 4 火葬の村 5 深夜のスピークアップ 6 懲罰人事 7 肥溜め商社 8 社長のお忍び 9 男子単優勝 10 結論はUFO 11 自衛隊の手つなぎ鬼 12 ワシントンDCの桜 13 二度目の懲罰人事 エピローグ あとがき 著者プロフィール

カビリアカビリア

医師の眼と詩人の手つき 宿痾、痛み、性と死、澱汚と諦念……ソ連崩壊前夜に小説の新たな沃野を拓いたパレイの初期三部作ーー「追善」「エヴゲーシャとアーンヌシカ」「バイパス運河のカビリア」--で描かれるのは、グロテスクが発酵する日常を淡々と生きる、行き場のない人びとであり、その生は言ってみれば「いずれもそれぞれに不幸なものである」。とはいえ、幸福な生が必ずしも美しいものとは限らないし、不幸な生が醜いわけでもない。医師でもあったパレイの自伝的要素もまとった語り手は、幼い日に祖父母の家で目の当たりにした業の行く末と死、一癖も二癖もある老女たちとの共同住宅での営み、そして、バイパス運河通りで天衣無縫に生き切った「カビリア」を、冷めたあたたかな眼差しで眺めながら、饒舌にして平静、乾いていながら粘りつく唯一無二の文体で編んでゆく。ゴーゴリやドストエフスキー、アフマートワらによって紡がれたテクスト・ペテルブルクの系譜にありながらも、粛清や大祖国戦争、封鎖や飢餓といった悲劇、ガガーリンの活躍や原発事故、ペレストロイカなどソ連史を内に湛えるこれらの作品は、むしろ「テクスト・レニングラード」と呼ぶにふさわしい。

漆黒のLAST WALTZ〈帰還〉漆黒のLAST WALTZ〈帰還〉

出版社

風詠社

発売日

2025年12月2日 発売

柳原郁夫は独立して自分のビジネスを始めたいと考えるが、妻の裕子からは強く反対され、計画を断念する。それから1年後、今度は妻の裕子が女性起業家養成塾を立ち上げ、多くの参加者を集め成功を収める。その後、裕子の様子に変化が見られ、医師から中程度のアルツハイマー型認知症と診断される。徐々に彼女は出不精になり、階段やエスカレーターの使用を避けるようになる、外出時は郁夫が付き添ったが、ショッピング中の混乱や物忘れが頻繁に起こり、裕子は自身の行動に戸惑いを見せ始める。そして、優しい性格だった裕子は次第に激しい怒りから物を投げたり、時には包丁すら手に取るようになってしまう。家族は彼女を守り、耐えることが続いたが、年月の経過と共に関係が次第に複雑になっていった。その後、施設に入居したが、その生活中に裕子の体調が急変し、膵臓がんが発見された。余命宣告を受けた彼女は在宅看護を受けながら最後の日々を家族と穏やかに過ごすが、徐々に体力が衰えていく。それでも息子・祐の支えもあり、裕子は一時的に生き生きとし、病気を忘れたように見えたが、緩和病院への転院前夜に、裕子は家族に見守られながら静かに息を引き取った。郁夫は妻を悼みながら、裕子のことを思い出の中で大切に抱きしめる。 第一章 孤独から共生へ/第二章 意表を突かれて/第三章 たゆたう魂/第四章 共生から自立へ/《エピローグ》愛しきは命

ゲルニカの上にひまわりを描くゲルニカの上にひまわりを描く

出版社

幻冬舎

発売日

2025年12月2日 発売

最大の悲劇は、悪人の残酷さではなく、善人の沈黙である 国家の弾圧、メディアの大罪、ネットの狂気……。 悲劇的な運命に翻弄される男が掴んだものは、救いか、さらなる混沌か。 交錯する運命。境界が消える善悪。やがて物語はこの世界の隠された真実に辿り着く。 鼓動が続く限り運命に抗えーー 国家の圧政により家族を失った男は、亡き父が残した暗号ファイルを手に、国家に無謀な闘いを挑む。次々と降りかかる理不尽に対抗するために、男が見出した最後の術は「物語の力」だった。物語で世界の有りようを書き換えようとする男が手にしたものは、祝福か 呪いか……。残酷な現実に抵抗する人間の痛みと希望を描く物語のゆくえとはーー プロローグ 二人の現在地ーー土橋直哉 手記1 事件ーー土橋直人 失ったものと手にしたものーー土橋直哉 思い出にならない記憶ーー榎本慎太郎 事件の残滓ーー土橋直哉 手記2 差し出された手ーー土橋直哉 消せない真実ーー藤本美香 音声データ 先生の最後の言葉ーー土橋直哉 心を揺さぶるものーー榎本慎太郎 津波に奪われなかったものーー藤本美香 告発と波紋ーー土橋直哉 ペンは剣よりも強しーー榎本慎太郎 告発と陰謀 小説家の嘘    後藤の計画ーー土橋直哉    人間だけが持つものーー土橋直哉    ゲルニカの上にひまわりをーー土橋直哉

帰還帰還

封印された歴史、アフリカからの帰還 本作は、1974年にポルトガルで起きた「カーネション革命」直後、植民地アンゴラから本国へ帰還した少年ルイとその家族を描いた物語である。作者のドゥルセ・マリア・カルドーゾ自身もまた、アンゴラからの帰還者の一人であり、永くポルトガルでは封印されていた歴史である「植民地からの帰還者」の問題に文学的アプローチで取り組んだ話題作。 ポルトガル領アンゴラで暮らしていた白人の少年ルイとその家族の生活は、本国ポルトガルで起きた革命をきっかけに、歴史の大きなうねりに飲み込まれていく。本国に引き上げた帰還者たちは長期間のホテル暮らしを強いられ、そこにはアイデンティティや黒人差別など、さまざまなポストコロニアル的問題が浮かび上がる。1974年4月25日の革命後、アフリカから大挙して帰還した60万人のポルトガル人が「語らずにきたこと」を、ルイの目を通して赤裸々に描いた本作は大きな注目を集め、今もロングセラーとなっている。 「もうみんな行ってしまった。……僕らももうここにいるべきじゃない」

ぼくには笑いがわからないぼくには笑いがわからない

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年12月1日 発売

ナイチンゲールダンス ヤスさんから熱いコメントが到着! 「大学お笑いの解像度が高すぎる。 全員いた。 やっぱこれくらい拗らせとかなきゃ。」 好きな人をぼくが笑わせたい。真面目な大学生・耕助は“恋”と“自分のことば”を手に入れるため漫才を始める! i n 京都 ************ 朴念仁で惚れっぽい、でもめっぽう頭はいい京都の大学生・耕助は、 想いをよせる芸大生・百合子に自分が書いた論文を渡して気を惹こうとするが、 好きなタイプは「おもしろい人」「わたしのこと、笑わせてくれる人」と言われて撃沈。 おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからないのだーーー。 百合子は学生漫才注目株のコンビ・ミーレンズが好きだと知り、 耕助は幼馴染の将吉とコンビを組んでM-1を目指すことにする。 まずは芸能養成所に入ろうとするが、苦学生で学費の支払い能力がないとみなされ落ちてしまう。 悩んで入った餃子屋で、副店長が売れない芸人だと知り弟子入りするがーー。 第一章 耕助 第二章 四郎 第三章 耕助

文芸ムックあたらよ 第三号・特集:嘘文芸ムックあたらよ 第三号・特集:嘘

神戸のひとり出版社・EYEDEARがお届けする、文芸ムック第三号! 『嘘』をテーマに、豪華執筆陣が短篇・エッセイを書き下ろし。また、同テーマにて開催し、340作品が集まった『第三回あたらよ文学賞』の受賞8作品を一挙掲載。 徹頭徹尾『嘘』に満ち溢れた、新進気鋭の文芸誌! いつまでも明けることのない素晴らしい夜ーーあたらよを、極上の嘘と共にお過ごしください。 参加作家/作品 【特集】 『うそのつきかた』 小谷杏子/筑前助広/馳月基矢/涼海風羽/百百百百ほか40名以上 【短篇】 青木杏樹『モデルケース 副検事・諭吉龍一郎の黎明』 神木『カタリ』 古池ねじ『かのんちゃんを救いたい』 榮織タスク『思索の涯て』 百百百百『白川』 筑前助広『騙り剣 車螯』 虹乃ノラン『うめにうぐいす』 望月くらげ『AIのいた教室』 夢見里龍『永遠のファタ・モルガーナに捧げる』 【エッセイ】 青波杏『生活と物語、あるいはヤンさんのこと』 伊藤亜和『チクチクする』 海猫沢めろん『Tくんのこと』 寒竹泉美『楽しい噓』 清繭子『きっとそうだね』 けんご『「嘘」という名の衣装をまとって』 市街地ギャオ『ぼくらの境界線』 【コラム】 諸星めぐる『なぜ閻魔様は嘘つきの舌を抜いて回らなければいけないのか』 【第三回 あたらよ文学賞・受賞者】 小山征二郎『犬は吠えているか』 千羽稲穂『秘密主義者たち』 三ツ星みーこ『インディペンデンスデイ』 ちくわノート『ゾウは嘘つき』 橋爪志保『夜を咲く花』 聖『白蛇』 曾根崎十三『真菜ちゃんはかわいそうでかわいい』 梧桐彰『雷電爲右エ門vsフランケンシュタインの怪物』 【座談会】 『第三回 あたらよ文学賞最終選考会』

全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。III(3)全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。III(3)

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年11月29日 発売

ウォルカが片目と片足を失う原因となったダンジョンの“踏破承認事故”。 これが何者かに引き起こされた人災である可能性が浮上し、あるAランク冒険者パーティの裁判が開廷する。 審判を執行するのは『原作キャラ』の聖女たち。神の権能を振るう聖女たちの手ですべての真実が今、白日の下に晒される……! ーーその裏でウォルカはベテラン冒険者に絡まれていた。 片目と片足が無いまま剣を振り続ける覚悟を問われ、決闘で証明することになったウォルカ。戦いの最中に彼の剣が新たな境地へ足を踏み入れる一方、見守る仲間たちの想いはさらに重さを増してゆくーー 「--ねえ、ウォルカ。お話があります」 「わたしたち、本気ですよ? 先輩が、悪いんですから……」 「おばばが言ってた。--男は責任を取るのが仕事だって」 ハッピーエンド至上主義な転生者の【曇らせ】異世界譚、第3幕! 【書籍版限定の書き下ろしエピソード収録】 ・書き下ろしエピソード『銀雷一閃に心を焼かれて眠れないユリティアの話』 ※1 KADOKAWAの分類において「新文芸」とジャンル分けされている作品のうち、2024年4月〜2025年3月にKADOKAWAから発売された新シリーズ第1巻目のタイトルを対象としています。 ※2 紙書籍の発行部数+電子書籍有料DL数(2025年5月時点)

海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 〜無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました〜2海外のエロ動画サイトで俺だけ無修正ダンジョン配信 〜無双してスパチャNo.1になったら世界中の女性パフォーマーから罵詈雑言がDMで届きました〜2

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年11月29日 発売

モンスター化した冒険者のハヤトを配信者アカネと共に救った諸越大徳。三人でパーティーを結成した諸越は、ダンジョン深層を目指して再びエロ動画サイトで配信を開始する。 破格の実力と異色の組み合わせで諸越のパーティーは人気爆発! しかし突如ハヤトの股間が謎の激痛に襲われる。エクスポーションですら回復できない痛みの原因は、諸越たちの人気を妬んだエロ動画配信者マオマオのスキル【呪術】。マオマオがダンジョン配信を始めたことを知った諸越は直接会って問いただすがーー 「呪いの人形、突然動くようになって、どっか行っちゃったよ!」 解呪に必要な人形を回収すべく、マオマオと協力してダンジョン探索することに……!? そんなトラブルに見舞われながらも諸越パーティーが人気を集める一方、“悪魔”と呼ばれる存在が世界に新たな災厄をもたらそうとしておりーー!? 偉業を達成しまくる異端の冒険者と彼に執着する女性配信者たちの最強ダンジョンライフ、第2幕!

精霊に「お前は主人にふさわしくない、契約破棄してくれ!」と言われたので、欲しがっている妹に譲ります2精霊に「お前は主人にふさわしくない、契約破棄してくれ!」と言われたので、欲しがっている妹に譲ります2

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年11月29日 発売

「未熟で無能なお前は王太子であるこの俺にふさわしくない。よって契約を破棄させてもらう!」 魔物の脅威から王国を守り、救国の英雄として迎え入れられたミスティア。その功績を讃える大舞踏会で、ミスティアは隣国の王太子が土精霊・ソルムに契約破棄を突きつける場面に遭遇する。 契約破棄された精霊は肉体を失う運命ーー消えゆくソルムを助けようとミスティアが手を差し伸べたところ、図らずも“仮契約”が成立して!? ソルムの仮の主人となったミスティア。しかし無能と言われ続けてきたソルムは自分を卑下するばかり。ソルムに自信を取り戻してもらうべく、ミスティアは彼の使う土魔法の真価を教えようと試みるが……!? その裏でソルムを疎む王太子の魔手がミスティアたちに迫っていたーー。 頑張り屋の幸薄令嬢×執着心MAXな精霊様の主従契約ファンタジー、第2幕! 【書籍版限定の書き下ろしエピソード収録】 ・書き下ろし番外編『ムーンライト・ハネムーン』

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