小説むすび | 著者 : 八坂よしみ

著者 : 八坂よしみ

薬指は愛を知らぬまま薬指は愛を知らぬまま

誕生日もクリスマスも独りぼっち。 もう一生恋はできないと思っていた……。 結婚直後、病に倒れた夫を失ってから2年間、 ステイシアはずっと悲しみにくれる孤独な日々を送っていた。 心配した兄から誕生日にプレゼントされた2週間の旅で、 兄の友人のギリシア富豪ロベルトに出会ったのは偶然だろうか。 普段なら、顔を合わせても冷ややかで他人行儀なだけなのに、 旅行中の彼はよく笑い、意外な一面にステイシアは目を奪われた。 それに、ハンサムなロベルトに熱い視線を注がれると胸が高鳴った。 だが、ステイシアは想像もしていなかった。 祖母が連れてきた見合い相手たちをかわしたいロベルトのために、 自分が結婚指輪をはずした指に、彼の提案で婚約指輪をつけるとは。 今作の邦題はHQ公式ツイッターの投票により決定しました! 好評いただいた『ギリシア富豪の完璧な人生』『聖母と星月夜のキス』の関連作です。旅が終われば、偽りの婚約も終わる。たとえ、ヒロインのヒーローへの想いだけは本物だったとしても……。

億万長者の予期せぬ求婚億万長者の予期せぬ求婚

不機嫌な大富豪がふと見せた笑顔。 でも心の奥までは見えなくて……。 グレナディ国の王女付き秘書官のクリステンにとって、 アメリカ人の天才実業家ディーンが最後の頼みの綱だった。 祖国の景気回復のため、彼の企業を誘致しなければならないのだ。 パリのホテルでつかまえた彼は目を奪われるようなハンサムだったが、 傲慢との評判どおり無愛想で冷たく、彼女のことなど歯牙にもかけない。 恐怖に震えつつも、クリステンは話を聞いてほしいと食いさがった。 すると、リムジンの中で聞く、飛行機の中で聞くと言われながら、 けっきょく話す機会を与えられないままニューヨークに着いてしまった。 そして、振り回され疲れ果てた彼女に、彼は思いがけない提案をするーー 「10万ドル払うから、今夜僕とパーティーに出席してほしい」 さすが億万長者らしい破格の提案をするディーンと、魅力的なうえに多言語を操る敏腕実業家の彼を畏怖するクリステン。超然とした大富豪と世慣れていない純真なヒロインが繰り広げるクリスマス・ロマンスをお贈りします。本作は〈ザヴィエラの花嫁〉関連作です。

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