著者 : 八坂よしみ
「社内のクリスマスの飾りを残らず撤去せよ」 秘書が恋したのは、クリスマス嫌いの大富豪。 母亡きあと、苦しい家計をやりくりしながら幼い妹を養ってきたフローラ。 クリスマス前のある日、出勤すると、オフィスが妙にがらんとしていた。 クリスマスツリーはある。でも上司の私物がすべて消えている。 そこへ太っちょの上司の代わりに、冷ややかな青い瞳に漆黒の髪を持つ 逞しい長身の男性が現れた。つい見とれたその人物は、イタリアの大富豪 ヴィト・モンティチェロ。親会社のオーナーだったのだ! 上司のくびを指示したのも彼だった。フローラは震え上がったが、 ヴィトは野暮ったい服装の彼女を不機嫌そうに一瞥するや、秘書に抜擢。 出張への同行を指示された。ただし、「そんなみすぼらしい格好をやめて、 オーナーの秘書らしいファッションで来るように」という条件付きで。 当日、男性の視線を浴びながら空港へ向かった彼女を見てヴィトはーー? いつも昼休みは本を読んで過ごす目立たない存在だった地味秘書フローラは、ヴィトの秘書になったとたん、オフィスの人気者に! 住む世界の違いすぎる非の打ちどころのないゴージャスな上司にひと目で恋した彼女に、クリスマスの奇跡は訪れるのでしょうか?
亡き夫の追悼式に現れた見覚えのある男性の姿に、スカーレットは凍りついた。アリスティド!なぜここに?2年半前、二人は恋人同士だった。だが億万長者で、名うてのプレイボーイのアリスティドは、結婚も子どもも不要と公言し、スカーレットとの正式な交際すら認めようとはしなかった。妊娠していた彼女は失望して別れを告げ、幼なじみの親友と偽装結婚して、密かに子どもを育ててきたのだ。詰め寄るアリスティドに、スカーレットは身を震わせた。“あなたには双子の子がいるの”なんて言えるはずもない…。
親に捨てられ、シチリアの小さな村の修道院で育ったアリーチャ。ミラノに出て、ホテルの客室係として働き始めたのは、この街で消息不明になった親友を捜すためだ。偶然にも初恋の人ダンテがホテルに滞在しているとわかり、アリーチャは今や大富豪となった彼に協力を願い出ることに。だがすぐさま金目当てだろうと罵られ、はねつけられてしまう。ひどいわ!あの優しかったダンテはもういないの?呆然とするアリーチャに、彼は思いがけない提案を持ちかける。「ただし僕の家族の会食に恋人として同行するなら、考え直す」
囚われの乙女は決して忘れなかった。 地下牢の闇から垣間みた、輝く彼の姿を。 豪奢な邸宅で、アニックは主の帰宅を待っていたーー 有名な美貌の実業家、マキシマス・キングに頼み事があるのだ。 クーデターで10年間、王宮の地下で過ごした王女アニックは、 少し前、突然現れた逞しくハンサムな“王子様”に 光の世界へと救い出された。そして王子様の名はマキシマスで、 大富豪と政府特命の暗殺者という2つの顔があることを知る。 戴冠式を控え、身の危険を感じた彼女には助けが必要だった。 どうすればもう1つの顔を隠す彼に願いを聞いてもらえるの? 考えあぐねたすえ、アニックは思いつめた表情で切り出した。 「どうか私を助けてください。代わりに、私の純潔を捧げます」 ヒロインの突拍子もない言葉を一笑に付したヒーロー。男性的魅力あふれる彼に、ヒロインは形だけの結婚を申し込まれますが……?リン・グレアム顔負けの劇的展開で大人気、メイシー・イエーツが別名義で綴る、ロマンティックな再会のシンデレラ物語!
カーラが家政婦としてつきそった老齢の葡萄園主が亡くなった。死後に開示された遺言で、カーラには未払いの賃金だけでなく、土地や屋敷までもが遺されていたことが判明する。これに異を唱えたのが、故人の商売敵のマキシム・デュランで、一代で莫大な富を築いた、若くハンサムな大富豪だ。ずっと彼に密かに惹かれていたカーラは、反発しながらも、互いの間に高まる情熱の炎に抗えず、純潔を捧げてしまう。だが翌日、手酷い裏切りに遭ったカーラは自らの過ちを知る。すべてを捨てて逃げ出すが、彼女はすでに身ごもっていて…。
悩んだ末、ケイトリンは友人アレハンドロの頼みを受け入れた。スペインの富豪一族の跡継ぎである彼には婚約者が必要で、ケイトリンには両親が抱えた借金の立て替えが必要だった。だから、ゲイの友人の両親の前で、婚約者のふりをするのだ。彼の両親は大喜びだったが、ダンテ・カブレラは明らかに違った。兄とは正反対の美貌を持つ弟ダンテは、婚約披露パーティで、厳しく懐疑的な視線をひたとケイトリンに据えたまま離さない。この婚約を疑っているの…?目が合い、体に戦慄が走る。ダンテのまなざしには、獰猛なまでの欲望が燃えていた。
王子様とキスをした。 一夜かぎりと知りながら。 やせっぽちの不器用な小娘だったころ、アンバーは王子に恋をした。 王子は小娘には目もくれず、持参金目当てで婚約証書に署名した。 深く傷ついた彼女は姿を消し、密かに独力で暮らし始めた……。 8年後。まさか、信じられない。あの王子様がーートリスが微笑んでいる。 友人の結婚式から連れ出され、アンバーは彼とめくるめく一夜を過ごした。 積年の想いに身をまかせ、最後まで正体を明かせないまま。 後日、自分が消息を絶っているせいで婚約が無効にできず、 長年トリスを束縛してしまっていたことを知ったアンバーは、 正式に婚約を破棄するために彼と面会する勇気をかき集める。 きっと隠し通すことはできないけれどーー彼の子を宿していることは。 初恋の王子と結ばれて小さな命を授かったアンバー。いまだ婚約者同士だった二人のもつれた絆の行方は……。とらわれの王女が健気に運命を切り開く、現代版のおとぎ話。『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』『イブに目覚めた眠り姫』関連作です!
夢見ていた、憧れの彼のキスと甘い囁き。 その直後、奈落の底に落とされるなんて……。 ミミは、親友の兄で大富豪のバルサに熱を上げていた。 黒い瞳の彼のけだるげな微笑には、どんな女性をも虜にする 魔力があった。だから彼が手を差しのべてくれたあの夜、 王子様に見初められたシンデレラのように幸福だった。 けれど、請われるまま純潔を捧げようとしたミミを、 彼は置きざりにして部屋を出たきり、戻ってはこなかったのだ。 ミミは深く傷つき固く心に誓った。もう一生恋などしない、と。 なのに2年後、再会した彼の逞しい体躯と端整な顔を見た瞬間、 ミミの意志に反して体は熱くなり……。 セクシーな年上のヒーローに恋い焦がれ、ある夜ついにその身を捧げようとしたヒロイン。なのに、寸前で部屋をあとにした彼は、次に会ったとき、その夜の熱い口づけも愛撫もまるでなかったかのように彼女を無視したのでした。ピュアなヒロインの純愛の行方は?
誕生日もクリスマスも独りぼっち。 もう一生恋はできないと思っていた……。 結婚直後、病に倒れた夫を失ってから2年間、 ステイシアはずっと悲しみにくれる孤独な日々を送っていた。 心配した兄から誕生日にプレゼントされた2週間の旅で、 兄の友人のギリシア富豪ロベルトに出会ったのは偶然だろうか。 普段なら、顔を合わせても冷ややかで他人行儀なだけなのに、 旅行中の彼はよく笑い、意外な一面にステイシアは目を奪われた。 それに、ハンサムなロベルトに熱い視線を注がれると胸が高鳴った。 だが、ステイシアは想像もしていなかった。 祖母が連れてきた見合い相手たちをかわしたいロベルトのために、 自分が結婚指輪をはずした指に、彼の提案で婚約指輪をつけるとは。 今作の邦題はHQ公式ツイッターの投票により決定しました! 好評いただいた『ギリシア富豪の完璧な人生』『聖母と星月夜のキス』の関連作です。旅が終われば、偽りの婚約も終わる。たとえ、ヒロインのヒーローへの想いだけは本物だったとしても……。
彼が運命の男性なら、 なぜ私の赤い糸は涙で濡れているの? ピンク色の線が2本。3回検査した結果は……妊娠だ。 母親になると思うと、リーは過呼吸を起こしそうだった。 ザンダーにも、父親になると伝えなければ。 出会ってすぐに惹かれ、すべてを許したギリシア富豪の彼にも。 だが赤ん坊ができたと聞くと、ザンダーは彼女の電話を切ってしまう。 どういうこと? 彼は評判どおりの、血も涙もない実業家なの? 翌日、ヘリコプターで訪ねてきたザンダーは意外な提案をした。 「一緒に暮らそう」しかし、リーの胸は痛くてたまらなかった。 ザンダーは結婚を望まず、私がお金に困っていると知っている。 彼の申し出は子どものため。その母親を愛しているからじゃない……。 ウエディングプランナーとして、永遠の愛を誓うカップルを応援してきたヒロイン。彼女の運命の赤い糸がたぐり寄せたのは、野心的で強引なギリシア富豪で……。二人をつなぐその糸は本物なのでしょうか? 最後まで二転、三転する物語をお楽しみください!
18歳の誕生日、アマンダは伯爵チェーザレから求婚された。それは親友同士である二人の母親が望んだことだったのだが、傲慢で情け容赦なく、誇り高い鷹のような伯爵が恐ろしくて、アマンダはプロポーズを断り、そのまま故郷を離れた。5年後、彼女は伯爵の弟ピエロと偶然の再会を果たす。優しく穏やかなピエロに伴われ、久しぶりに帰郷した彼女は、冷たい怒りをたたえたチェーザレの瞳に迎えられた。そして、アマンダは思い知らされることになる。チェーザレが、彼女の拒絶を許していなかったことを。そして、強引な求婚の第二幕が、今まさに切って落とされたことを。
王子様は私と赤ちゃんを否定した。 二人にとっての一生の宝物を。 だぶだぶの服でも、これ以上は妊娠を隠せない。 クリスマスが近い冬の日、ノエミは一人で悩んでいた。 それでも、マックスと過ごした一夜を思うとほほえみがこぼれた。 あの神秘的な目に惹かれ、身も心も奪われたことは後悔していない。 ただし、マックスは姓や連絡先さえ教えてくれなかったけれどーー。 あるとき、転びかけたノエミは自分を助けてくれた相手に我が目を疑う。 その相手とはマックスで、しかも、彼はさる王国の皇太子だった! 再会を喜ばれて、ノエミは思いきってあの夜に妊娠したと告白する。 するとマックスは急に態度を変え、自分の前から消えろと言い放った。 ノエミはわけがわからず、涙をこらえて立ち去るしかなかった。 ミニシリーズ〈カッターネオ家のクリスマス〉2作目は、1作目『摩天楼のシンデレラ』にも登場する、ノエミがヒロインです。眠れぬ夜が明けたあと、彼女は皇太子のマックスに妊娠も愛も信じられない事情があるのを知り、彼の国に行く決心をしますが……。
放蕩富豪のいたずらな指輪が、 無垢な乙女の恋心を翻弄するーー 23歳のモリーはまだ男性経験がないが、2週間前の仮面パーティで 夢のようなキスをしてくれた男性こそ、運命の人と確信した。 顔はわからないながらも、相手の指輪から、彼が誰かは見当がついた。 そこでモリーは、相手の弟であるジュリアンを訪ねる。 ジュリアンとは兄妹も同然に育ったので気恥ずかしいけれど、 意を決して恋の相談をすると、彼は思いがけない提案をした。 1カ月間、ジュリアンとモリーが恋人同士のふりをすれば、 兄の嫉妬心をかき立て、振り向かせることができるというのだ。 だがモリーは知る由もなかったーー目の前のジュリアンこそ、 あの夜、魅惑のキスで彼女の心を奪った“運命の人”とは! かりそめの結婚契約から生まれた真実の愛を描いた、『億万長者と硝子の花嫁』の主人公ランドンの弟、ジュリアンが本作のヒーローです。3歳のときに孤児となってジュリアンの家に引き取られたモリー。血のつながらない兄と妹のような二人の、恋のゆくえは?
セイディが社長のイーサンに想いを寄せ始めて、はや5年。彼のアシスタントとして、未熟ながらもがんばってきたけれど、もう実らぬ片思いはあきらめ、新しい恋を探すときなのかもしれない。セイディは涙を隠して退職を申し出るが、イーサンから思いがけない懇願をされて、心が揺れた。彼の親友が急死し、遺児を預かることになって困っていて、ナニーが見つかるまで、同居して世話をしてほしいというのだ。イーサンと過ごす、最初で最後のつかの間の蜜月。ほんの一瞬でもいい。私を女性として見てくれたら…。5年間の想いを胸に、セイディは心を決めた。
この婚約は偽りのもの。 なのにキスと情熱は本物だった。 私があの傲慢な大富豪の新恋人ですって? ふと目に飛びこんできたゴシップ記事に、エリーは憤慨した。 デリック・ジェイムソン──あらゆる女性を虜にしてしまう 魅力的な大企業のCEOは、エリーにとっては憎むべき敵なのだ。 彼女の弟を泥棒扱いし、解雇した張本人なのだから。 すぐさまデリックを訪ね、真相を確かめようとしたエリーは、 弟を救いたければ偽装婚約の契約書にサインするよう、逆に迫られる。 なぜ婚約者のふりをしなければいけないの? 馬鹿げているわ! 異議を唱えようと開きかけた唇は、一瞬にしてデリックに奪われ、 エリーはまるで魔法にかかったように陶然としてしまい……。 異色の経歴を持つ人気作家、ヘレンケイ・ダイモンがいよいよディザイアに降臨! コンテンポラリーだけではない多岐にわたる著作を次々とベストセラー入りさせ、2018年には『The Fixer』でRITA賞を受賞した実力派が描くロマンスにご期待ください。
結婚したことさえも忘れた花嫁。 でも、交わした愛と情熱は消えず……。 花嫁のキャロラインは大富豪デイモンとの新婚旅行後に誘拐され、 幸せの絶頂からどん底へと突き落とされた。 やがて救出されるも記憶を失い、結婚や夫のことも曖昧だった。 そして実家にかくまわれたが、父から衝撃的なことを聞かされるーー おまえの夫は遺産相続のために間に合わせの結婚をしただけで、 妻の誘拐が判明しても、身代金すら払わなかったのだ、と。 お金が目的だった? 本当はわたしを愛していないの? 彼との間に授かったかわいい息子を、先日産んだばかりなのに……。 デイモンの真意を知るため、キャロラインは意を決し、 夫のもとへと戻ることにしたーー幼子の存在は秘密にしたまま。 確かな記憶がないキャロラインに伝えられた、衝撃の事実。幸せが指の間からこぼれ落ちゆく切なさをこらえつつ、結婚の真相を知るために夫のもとへ戻ると、意外にも温かく迎えられます。けれども、息子の存在を隠されていたことがわかると、デイモンは激怒し……。
彼が欲しいのは形だけの恋人。 どんなに愛しても、報われないのに。 プレスリーは意地悪な継母が売り飛ばしてしまった愛馬に一目会いたくて、 ハリントン家の厩舎へと急いだ。舞踏室は今、パーティーの真っ最中だ。 愛馬との再会を喜んでいたそのときーー。「ここで何をしている?」 怒声が静寂を破り、彼女は驚いて振り向いた。憂いを秘めた端整な顔。 新聞の社交欄の常連、資産家のケイン・ハリントン。 事情を話すと、意外にも彼は馬を返すと言った。 ただし、交換条件は彼の恋人のふりをすること。 莫大な財産目当ての女たちを追い払うには君みたいな娘がぴったりだ、と。 ずっと醜い娘と言われて育った私には、とても無理よ……。 目を伏せる彼女に、練習と称してケインはいきなりキスをした! 神々しいまでに美しい大富豪にたちまち恋したヒロイン。彼が自分を利用するつもりで近づいたとも知らず、初めての恋心を弄ばれて……。本国で高い評価を受けた、作家得意のけなげなヒロインとセクシーな大富豪の、情熱のシンデレラ・ストーリーです。
書店経営者のフランチェスカはまたしても恋に失敗した。地味で冴えない私を愛してくれる人はいないのかもしれない…。打ちのめされた気持ちのまま出版社の催すパーティに赴くと、ある小国の眉目秀麗な王子が執筆した本が話題を独占している。講演を依頼しようと王子を捜しているとき、男に声をかけられた。話の流れで、王子が称号を振りかざしていると力説したフランチェスカに、男は興味を引かれたようだ。見知らぬ男にときめきながらも、彼女はその場を後にした。まさか、彼がコンラッド王子本人とは気づきもせずに。
ケンダルは恋愛を恐れ、遠ざけていた。男性を見る目がなく、愛に恵まれないままこの世を去った母ーその血を自分も受け継いでいるのだから。なのに1カ月半前、友人の結婚式で出会ったソーヤーの虜になり、気がつくと甘く熱い夜をともにしていた。ニューヨークでも屈指の名家出身のプレイボーイ富豪と知りつつ、なぜか彼の腕の中に飛びこむことに躊躇を感じなかったのだ。自分の弱さを恥じたケンダルはソーヤーといっさい連絡を取らず、彼への想いを断ち切るため、左手の薬指に母の形見の指輪をはめる。まさにその日、ソーヤーが仕事の依頼で彼女の職場に突然現れた!
南国の楽園で燃えあがった情熱の炎が、 おなかに新たな命をもたらした! キャロルは、不動産業界に君臨する億万長者ジェイクの秘書。 自家用機で世界中を飛び回るボスに、密かな憧れを抱いている。 ある日、彼女はジェイクから信じられない命令を突きつけられた。 「今度の週末、パーティーに同行して恋人役を演じてくれ」 まあ、大変! 地味な私にボスの恋人役が務まるはずないわ。 けれど、魅力の塊のような彼の命令を断ることなどできず、 出席したカップルだけの官能的なダンスパーティー。 ジェイクの熱い瞳と誘惑的な動きに導かれ、ビーチへ向かった彼女は 荒々しく彼に唇を奪われ、夢のような夜を過ごした。 だが、やがてキャロルは重大な事態に直面する。妊娠したのだ。 長らく刊行が待ち望まれていたシェリ・ホワイトフェザーの新作をお届けします。エキゾチックな南の島で、とびきりセクシーなボスの誘惑に抗えず、ベッドをともにした秘書ヒロイン。やがて予期せぬ妊娠に気づきますが、ボスは結婚や家庭を嫌悪する男性で……。