小説むすび | 著者 : 青山七恵

著者 : 青山七恵

記念日記念日

出版社

集英社

発売日

2025年4月4日 発売

ままならず、愛おしい、たったひとつのこの体。 「早く年を取りたい」と願う23歳のミナイ。 ガタがきはじめた肉体に翻弄される42歳のソメヤ。 キャリーを押して歩く76歳の乙部さん。 ひょんなことからルームシェアをすることになった、ソメヤとミナイ。 噛み合わぬ日々を送る中、突然、ミナイから不思議な提案がなされる。 ーー「明日から、おばあさんになってみませんか?」 やがて本物の「お年寄り」である乙部さんも加わり、 年齢も性格も職業もばらばら、本来交わるはずのない女性三人の人生が絡まりもつれ、転がり始め……。 他者との交わりが、人生にささやかな灯をともす。 代わり映えしない日常を寿ぐ、小さなハレの日の物語。 【著者略歴】 青山七恵 (あおやま・ななえ) 1983年、埼玉県生まれ。筑波大学図書館情報専門学群卒業。2005年「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。2007年「ひとり日和」で芥川賞受賞。2009年「かけら」で川端康成文学賞を受賞。著書に『お別れの音』『わたしの彼氏』『すみれ』『めぐり糸』『風』『ハッチとマーロウ』『私の家』『みがわり』『はぐれんぼう』『前の家族』などがある。

前の家族前の家族

出版社

小学館

発売日

2023年7月12日 発売

その物件、購入して大丈夫ですか? 賃貸に住み家賃を払い続けるのか、ローンを組んで終の棲家となるマンションを購入するのか、決断一つで人生の転機が訪れる。 「借金をして家を買おう」。37歳、独身、小説家・猪瀬藍は、中古マンションの購入を決意。夫婦と娘2人の4人家族が暮らす物件を内見し、理想的なマンションに出会えたと契約を結ぶことに。新居での新生活に心躍らす藍。しかし、その先に思いもがけない展開が待ち受けていた・・・・・。マンション購入はその物件だけではなく周りの環境まるごとが自分の世界になるということ。藍の身に衝撃の結末が訪れる。 果たして、その物件に手を出してはいけなかったのか・・・・・芥川賞作家が挑む異色のマイホームミステリー。 【編集担当からのおすすめ情報】 小説家・青山七恵さんが描く、ある小説家の中古物件購入譚。物件購入後に巻き起こる小さな事件を繊細に描写したリアリティーに、これってまさか青山さんの実体験!?と戦慄させられる。じわりじわりと何者かが迫りくるような展開を読者のみなさんにも是非体験して欲しい。中古物件を買うのがちょっと怖くなるかもしれません。

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