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泉鏡花の「婦系図」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編泉鏡花の「婦系図」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

孤児だった早瀬主税は、ドイツ文学者酒井俊蔵に拾われ成長。しかし恩師酒井の逆鱗に触れ、最愛の妻お蔦との別れを決意する。後篇では酒井の娘妙子を守るため復讐の鬼と化す主税。やがて舞台は悲劇のクライマックスへーー。鏡花が後に加筆し、舞台や映画で一世を風靡した、お蔦と主税の別れの場面「湯島の境内」もコラムで掲載。難解な文体で知られる明治の幻想作家の傑作を、名場面の絶妙な現代語訳とあらすじで楽しむ。 はじめに 婦系図 前篇 鯛、比目魚 見知越 矢車草 新学士 縁談 一家一門1 一家一門2 道学先生 男金女土 電車 柏家 誰が引く袖 紫 はなむけ 巣立の鷹 ★コラム 縁日とほおずき 「め組」の素性 女学校の授業参観──嫁探し 統領・河野英臣の栄光 信玄、謙信の一騎討ち 道学先生とは? 柳橋芸者──小芳とお蔦 湯島の境内 筒井筒の仲 女中たちはどこから? 婦系図 後篇 貴婦人 草深辺 二人連 貸小袖 うつらうつら 思いやり お取膳 小待合 道子 私語 宵闇 廊下づたい 蛍 おとずれ1 おとずれ2 日蝕 隼1 隼2 隼3 隼4 ★コラム 駅弁と食堂車 早瀬主税と間貫一 静岡・山犬の土俗 菅子は西施なのか? 髪結いの亭主・め組 主税の遺書 〈付録〉 1 『婦系図』の人物相関図 2 『婦系図』の空間 (1)東京              (2)静岡 3 舞台・婦系図 4 映画・婦系図 ★コラム 戦時下の婦系図 作品解説 聖なる婦たちの系図 作家解説 〈近代〉を撃つ人──泉鏡花 泉鏡花略年譜

コロボックル物語1 だれも知らない小さな国コロボックル物語1 だれも知らない小さな国

私たちが、すっと読み継いでいきたい物語。250万人が愛した、日本の小人(コロボックル)の物語、復刊! --びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日、小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ! 日本初・本格的ファンタジーの傑作。<全6巻> ◎「久しぶりで本書を読んで感じたのは、これはなんと、純度の高いラヴストーリーそのものではないか、という驚きだった。」<梨木香歩「解説」より> ◎「初版が出て五十一年、いつのまにか本は半世紀を越えて生き、作者の私は八十歳を過ぎてしまった。いくつになろうと、私が作者であるのはまちがいないのだが、このごろはなんとなく自分も、読者の1人になっているような気がする。そして読者としての私も、この再文庫化を大いに喜んでいる。」<佐藤さとる> ◎「これが、僕がコロボックルを描く最後になるかもしれない。」<村上勉>

苺をつぶしながら苺をつぶしながら

35歳の乃里子。剛との結婚解消とともに中谷財閥からも解放されて、仕事も昔の友情も取り戻した。1人暮らし以上の幸せって、ないんじゃない? しかし自分の将来の姿もなぞらえていた女友達に悲しい出来事が。そのとき手を差し伸べてくれたのは……。「誰か」がいるから、1人でも生きていける。 人生は美しい。この小説は、乃里子という女の子が生きている様子だけで、それを描き尽くす。瞠目する。--津村記久子 160万部の「乃里子3部作」連続刊行第3弾! 心許なさに1人で泣いたり、口にするのも恥ずかしい失敗をしたり。けっこう試練もあったりする。でも…… 私、この作品を書くために生まれてきたのかもしれへんわ。--田辺聖子 35歳の乃里子。剛との結婚解消とともに中谷財閥からも解放されて、仕事も昔の友情も取り戻した。1人暮らし以上の幸せって、ないんじゃない? しかし自分の将来の姿もなぞらえていた女友達に悲しい出来事が。そのとき手を差し伸べてくれたのは……。「誰か」がいるから、1人でも生きていける。(解説・津村記久子)

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