ジャンル : 外国の小説
邦題『星の王子さま』から抹殺された 「ちいさな」(petit)という形容詞抜きには読めないものとは? 作品にはなぜ「戦争」の影が立ち籠めるのか? キツネやヘビはどのような役割を果たしているのか? 『星の王子さま』という、いかにも可愛く、愛らしい邦訳タイトルに慣れ親しんできた読者のイメージを壊すかもしれないテクストそのものの精読。 この物語は絶望と孤独感に満ちている! 【目次】 はじめに 1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって 2 「小さなもの」と「大きなもの」 3 王子がめぐった六つの星とその住人たち 4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか 5 作品に立ち籠める「戦争」の影 6 王子とはいったい誰なのか 7 キツネは本当に、良き友だちなのか 8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは 9 ヘビは邪悪な生き物なのか 10 対一者から複数の他者たちへ 11 王子が地球で出会う人々 12 星と砂漠の思考 おわりに はじめに 1 邦訳タイトル『星の王子さま』をめぐって 2 「小さなもの」と「大きなもの」 3 王子が巡った六つの星とその住人たち 4 『星の王子さま』とはどんな作品なのか 5 作品に立ち籠める「戦争」の影 6 王子とはいったい誰なのか? 7 キツネは本当に、良き友だちなのか 8 キツネが用いる“apprivoiser”という動詞の真意とは? 9 ヘビは邪悪な生き物なのか 10 対一者から複数の他者たちへ 11 王子が地球で出会う人々 12 星と砂漠の思考 おわりに
オーストリア・シュタイアーマルク州北部に、ヘリアナウという全寮制の学校がある。インディゴ症候群を患う子供たちのための学園だ。この子供たちに接近するものはみな、吐き気、めまい、ひどい頭痛に襲われることになる。新米の数学教師クレメンス・ゼッツはこの学園で教鞭をとるうちに、奇妙な事象に気づく。独特の仮装をした子供たちが次々と、車でどこかに連れ去られていくのだ。ゼッツはこの謎を探りはじめるが、進展のないまますぐに解雇されてしまう。その15年後、新聞はセンセーショナルな刑事裁判を報じる。動物虐待者を残虐な方法で殺害した容疑で逮捕されていた元数学教師が、釈放されたというのだ。その新聞記事を目にした画家のロベルト・テッツェルはかつての教え子として、ゼッツが手を染めたかもしれない犯罪の真相を追いかけていくー軽快な語り口と不気味さが全篇を覆い、独特な仕掛けがさまざまな読みを可能にする。既存の小説の枠組みを破壊して新しい文学の創造を目指した、神童クレメンス・J・ゼッツの野心溢れる傑作長篇。
法律事務所が建ち並ぶロンドンの古い通りで起きる難事件にリチャードとリヴァーズエッジ刑事が挑む!アメリカ大統領ウィルソンも愛読したミステリ作家、J・S・フレッチャーの長編です。 ベッドフォード・ロウの怪事件 訳者あとがき
(一部、性暴力表現が含まれています)映画化版権契約完了! 誰であれ、私の体を私の許しもなく見た者はただじゃおかない! 元祖「n番部屋」といわれた17年間つづいた韓国最大アダルトサイトを爆破したフェミニストたちの勝利を題材にしたドキュメンタリー小説。実在するもっともわきまえない野蛮なオンラインフェミニスト集団「メガリア」VS韓国最大アダルトサイト「ソラネット」。実際にあったこの戦いは韓国の世論を巻き込み国を動かしていった。デジタル性暴力を社会問題にした韓国フェミニズムはどう闘ったのか! 第1章 招待 第2章 視線 第3章 そんな男 第4章 永劫回帰 第5章 デッドライン 第6章 自警団 第7章 リベンジ 第8章 今日も晴れ 作家の言葉 参考資料 日本の読者のみなさんへ 小説『ハヨンガ』の背景にあるもの 北原みのり 訳者あとがき 大島史子
<b>「わたしたちはいったい何を間違えてしまったのでしょう」 取り返しのつかない過去を思いつつ、さまよう人々の叫びと祈りの物語</b> 1960年代以降、大学進学によって貧しさから脱け出し、軍事政権による開発経済の恩恵を受け、建築家として成功した初老の男性。 急速な発展の結果として拡大した現在の格差の中で、多くをあきらめながら苦しい生活を送る劇作家の若き女性。 持てる者が失わなければならなかったものは何か。 持たざる者がなお手放さないものは何かーー。 韓国文学を代表する作家が、現代社会に生きる人間の魂の痛みを静かに描き出す。 <b>ブッカー国際賞の候補作にも選ばれた、 韓国文学を代表する作家 黄晰暎による中編小説</b> たそがれ 作家の言葉 訳者あとがき 静かにまたたく星たちの物語(姜信子) 黄昏と暁とーー「めぐる因果」を越えて(趙倫子)
スノーボーダーたちがアルプスのロッジで再会する。共通の知人が失踪して以来、久しぶりに顔を合わせた一同であったが、そこに彼らの過去の秘密を告発する謎のメッセージが。ゴンドラは動かせず、ここから出ることはできない……雪山を舞台にしたサスペンス!
「幻想と怪奇」叢書第二弾はエドガー賞受賞作家作品 『ボトムズ』(2001 年)、『ダークライン』(2003 年)など日本で もベストセラーを送り続ける鬼才が本領を発揮した西部怪奇 小説=ウィアード・ウェスト。 二挺拳銃の牧師ジェバダイア・メーサーが、布教の旅の あいだにゾンビや吸血鬼、異次元の怪物どもと闘う。 ゾンビと戦い先住民の呪いを解く長篇Dead in the West に加え、「凶兆の空」ほか四短編を収録。
ディストピアに希望を探れ。文学という枠を越え出て、政治や社会のあり方、あるいは日常生活の襞にいたるまで、今やあらゆる領域へと越境し増殖を続ける『一九八四年』の世界。動物、ジェンダー、情動、“ポスト真実”やポピュリズムといった多様な観点からの精読や、受容史やアダプテーションなど関連作品の分析を通してこの文学的事件の真価を問う。今と未来を生き延びるための『一九八四年』読解。
パーティで給仕中のゾーイの前に、富豪マックスが現れた。彼に不審者と疑われたあげく、グラスを割った責任を問われ、ゾーイはその場でくびになってしまう。シャンパンをかぶったまま、グラスを片づけるのは屈辱だった。外に出ると、マックスが高級車で彼女を待っていた。意外なことに彼から食事に誘われ、「君はきれいだ」と誘惑されたとき、ゾーイはうれしさとともに恐怖を覚えた。私は顔に傷があるし、男性といると怖くてたまらなくなる。でも…マックスには胸がときめく。もう傷つきたくないのに。
無垢な乙女が宿したのは、 王冠をいただいた小さな天使。 牧師の娘マリッサは初恋の人、ヘラクレス王子と偶然でくわし、 動揺した。神々しい王子の傍らには美女が寄り添っていた。 5年前、18歳のマリッサは彼に純潔を捧げて妊娠したものの、 叶わぬ恋と諦め、泣く泣く身を引くしかなかったのだ。 逃げだしたマリッサを追ったヘラクレスは、彼女の連れている 幼い娘を見て驚いた。「その子は誰なんだ? 説明してくれ」 ごらんのとおり、娘はあなたと瓜二つ。説明はいらないわ。 一人で産み育ててきた大切な我が子をどうか奪わないで……。 「跡継ぎが必要だ」彼の愛なき求婚にマリッサは言葉を失った。 王家を舞台に繰り広げられる、ドラマティックなシンデレラロマンスをお楽しみください。牧師の父に修道女のごとく厳しく育てられたヒロイン。16歳の夏、浜辺でギリシア神さながらのヒーローをひと目見た瞬間から、灰色だった世界が輝きだして……。
愛した人の企みは、 再び愛させ、そして捨てること。 ヘレナが生まれて初めて恋に落ちた相手は、テオだった。 誰よりもハンサムで、快活で、大胆不敵なギリシアの大富豪。 彼は結婚するまでヘレナの純潔を守ることを堅く誓い、 二人はともにその夜を待ち焦がれたーー。だが挙式前日、 ヘレナは婚約指輪を外し、テオに永遠の別れを告げた。 テオが実は、彼女を虐げた父親と同類の男だと知ったからだ。 3年後、常に華やかな女性とゴシップ欄を賑わせているテオが、 なんと仕事のクライアントとして、再びヘレナの前に現れる。 呆然とするヘレナに彼が囁く。君は僕に初夜の借りがある、と。 セクシーなロマンスを描いて人気急上昇中のミシェル・スマートによる、ギリシア富豪との再会ものです。一瞬たりとも忘れたことのない男性の突然の登場に動揺するヒロインと、それを楽しむかのようなヒーロー。ヒートアップする愛の攻防をお楽しみください。
妹の婚約者である伯爵が、 なぜわたしを騙して妻にするの? 大学院生のダーシィは、急に実家に呼び戻された。 なんと、失踪した妹になりすましてほしいという。 イタリア人伯爵ロレンツォとの縁談が決まっていた妹は、 婚約披露パーティを目前に、行方がわからなくなった。 もし破談になれば、父は借金を返すあてがなくなるから、と。 そんな猿芝居が通用する相手ではないと反論したが、 意外やロレンツォは特に疑うふうもなく婚約披露を済ませ、 結婚式の“予行演習”まで強行すると、にやりと笑った。 「実は今の誓いは有効だ。僕らは夫婦になったんだ、ダーシィ」 往年の作家M・ライアンズには隠れた名作が多く、この美しい題名の作品もそのひとつです。ロレンツォの思惑がわからないまま、ダーシィは彼に惹かれてゆき……。夫に横恋慕する女性や、夫の亡き母の秘密に翻弄されながらも、愛を貫くダーシィの姿に涙してください。
まさか、私の心を奪った彼と 血が繋がっているかもしれないなんて……。 私は、お父さんの子じゃなかった……。ジアは色を失った。 亡き母の日記とDNA鑑定で、自分は母の情事がもとで生まれたとわかり、 ジアは矢も盾もたまらず、日記に書かれていた住所を目指した。 たどり着いた大きな屋敷で、リカルドと名乗るハンサムな男性と出逢う。 たくましい体がいやおうなく目に飛び込んできて、ジアは頬を赤らめた。 屋敷の現在の主らしい彼と、たまたま敷地内に迷い込んだ犬を助けるうち、 ジアはいつしか心を許し、父親を捜しに来たことを打ち明けていた。 実の父がこの屋敷の前の持ち主かもしれないと思って尋ねてみると、 リカルドの顔に緊張が走った。「僕のおじが住んでいた」 つまり、リカルドと私は、いとこ同士なの? 本作は『星と花火とガラスの靴と』(I-2655)のヒロイン、ビアンカの妹ジアが主人公。イタリア人実業家リカルドを男性として意識した矢先、彼と血が繋がっている可能性が浮上して動揺するジア。そんななか、リカルドの家で寝起きをともにすることになり……。
娘と同じ黒髪のギリシア富豪に、 真実を話すときがやってきたーー 「2年間の兵役に就くけど、待っていてくれ。毎日手紙を書くよ」 17歳のアレクサはギリシア海運王の御曹司ニコを信じて待ちわびた。 けれども手紙は1通も届かず、悲嘆にくれるなか、 彼女は親代わりだった祖父の転任先であるカナダへと発った。 わたしは初めて愛を捧げた人に、だまされたということね……。 ほどなく妊娠が判明し、アレクサはニコに知らせずに出産したのだった。 月日は流れ、ある夜、18歳になった娘の恋人の家に招かれた彼女は、 夕食の席に現れたギリシア神さながらの男性を見て、失神しかけた。 ニコ! どうして、あなたがここに? 我が子と知らずに娘と話す彼の姿に、アレクサは残酷な運命を呪った。 HQイマージュの代表作家R・ウインターズの甘酸っぱさと切なさが詰まったドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。娘の恋人が実の父親のように慕っている“ニコおじさん”が、初恋の相手ニコだとわかり、アレクサは思わず化粧室に逃げ込んで……。
憐れみや施しはいらないと言ったのに、 それならば僕を受け取れ、ですって? エリーをただ働きの家政婦扱いしかしなかった冷淡な継兄が、 紳士クラブで起きた諍いの流れ弾を受けて死亡した。 その訃報を伝えに来たのは、ヘインフォード伯爵ブレイクーー 社交界随一の富と美しい容貌を持つ、エリーが密かに憧れる男性だ。 銃弾が、本来彼を狙ったものだったことに責任を感じ、 急いで駆けつけたのだろう。髪は乱れ、シャツも破れたままだった。 天涯孤独の身となったが、彼からの憐れみだけは受けたくない……。 私のことを“不美人で脚の悪い女”と呼んでいたから。 だが、継兄がエリーの財産を使い果たしていたことを知るや、 ブレイクは支援を拒む彼女を突っぱね、こう言った。「僕と結婚しろ」 人気実力派作家ルイーズ・アレン。伯爵との便宜結婚ものをお贈りします。エリーはなかば強制されるように伯爵の妻となりますが、彼に愛がないのは自明。でも、過去の事件による男性不信、不自由な脚ーーそれらをすべて受け入れてくれる夫への片想いは夜毎せつなく募り……。
「伯爵様が貧しい牧師の娘のあなたと結婚するはずがないでしょう」姉の厳しい言葉に、17歳のシャーロットの夢は打ち砕かれた。新しい領主としてロンドンからやってきたウィクリフ伯爵は、非常に頭がよく、有能で、厳格な方だと噂されていたが、実際に会った伯爵は驚くほどハンサムで、小さな子供にも優しかった。心を奪われたシャーロットは、彼の妻になれたらと願ったのだった。でもシャーロットには、叶わぬ夢を見ている時間はなかった。家族を養うため、社交界でそれなりの夫を見つけなければならないのだ。ところが、シャーロットの社交界での後見役を、伯爵が買って出たことで、彼女のあきらめかけていた恋心が複雑に揺れ動いて…。
失恋と失業の傷心旅行でイタリアを訪れたジョディは、山道でタイヤがパンクしたところをロレンツォに助けられる。場違いなほどの高級車で通りかかった彼は、とてもハンサムで、おそろしく尊大だった。それもそのはず、彼は公爵だという。驚くジョディに、ロレンツォは突拍子もない提案をした。「君を助けた見返りに、1年だけ、僕の妻になってほしい」一族の事情で、形だけでもすぐに結婚する必要があるという彼は、君だって僕と結婚すれば元恋人を見返せるぞ、とたたみかけた。恋人も仕事もなくしたみじめな私が、公爵の妻になるですって?
婚外子として生まれたベッカは、大富豪である伯父に疎まれ、 妹を大学に通わせるための援助を乞うたが、邪険に追い払われた。 半年後、伯父の邸宅に呼び出され、不思議に思いつつも向かうと、 そこにいたのは、伯父の娘ラリサの婚約者、セオだった。 聞けば、ラリサは一族の株を浮気相手に譲り渡す文書を残したまま、 事故に遭って、今は昏睡状態にあるのだという。 「きみはラリサによく似ている。だから、呼んだ」 浮気相手からくだんの文書を取り戻すために、ラリサのふりをしろと!? 即座に拒んだベッカに、セオが悪魔のように冷徹な声で告げた。 「妹の未来を捨てる気か。報酬は弾む。いい大学にやりたいんだろう?」 〈私はイミテーション〉と題して、瓜二つの別人になりすますヒロインの切ない恋物語をお届けします。きみを改造してみせるというセオの言葉どおり、髪をブロンドにされ、化粧も服装も変えられたベッカ。そうして、セオの婚約者としての生活が始まりますがーー
時を超え待ち続けた、運命の再会。 かつて「悪の道に堕ちた」と人々から恐れられた魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は、 すべてを失い非業の死を遂げた。 しかし、それは自らの信念を貫いた証だった。 それから13年後ーー別人の体に召喚され、思いがけず現世に蘇る。 正体を隠し過去と決別しようとするが、 よりによって少年の頃から文武を競い合った宿命の相手、 藍忘機(ラン・ワンジー)と再会してしまう。 自由奔放で快活な魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と、 品行方正で寡黙な藍忘機(ラン・ワンジー)。 前世の記憶の中では衝突してばかりいたはずなのに、 なぜか彼はそばを離れようとせずーー。 あの日の旋律が再び二人を巡りあわせる。