ジャンル : 外国の小説
私の言葉を読んでいるとき、きっと、私はあなたと一緒にいますよ。言葉を発せず、歩き出すと足が止まらなくなる少女リーマー。包囲下で爆撃にさらされ、地下室に拘束されたまま、一本きりの青いペンで、見知らぬ「あなた」に宛てて書き綴る。2018年度フェミナ賞外国文学部門・2021年度全米図書賞翻訳部門最終候補作。
キム・ウォニョン(作家・ダンサー・弁護士)、キム・ソヨン(読書教室運営)、イギル・ボラ(作家・映画監督)、チェ・テギュ(獣医)という、背景も活動分野も異なる4人によるエッセイ集。 コーヒー、靴下、テレビ、本といった身近な存在の言葉をはじめ、ゆらゆら、ひそひそ、ひんやりなどの状態や様子を示す言葉について、それぞれが文章を綴る。 4人の文章に触れることで、新たな気づきや視野の広がりが感じられる1冊。 牧野美加さんのなめらかな日本語訳が心地よいリズムを刻む。
舞台は、殺人技術を教えるマクマスターズ校。学校の場所は厳重に隠されており、学生たちでさえもその所在は知らない。さらに、マクマスターズ校に入学した学生が外界に戻る方法は二つしか存在しない。無事に卒業するか、死体となって運び出されるかだ......。
★韓国で10万部のベストセラー詩集、ついに日本上陸! ★日韓累計80万部突破の大ベストセラー『花を見るように君を見る』著者最新刊は未発表新作詩集 ★人気ドラマ『ロマンスは別冊付録』(イ・ジョンソク×イ・ナヨン主演)劇中で使用され大反響! ★BTS(防弾少年団)RMがインスタグラムのストーリーズに投稿した「あちら側とこちら側」収録 私は、心が苦しくて暗い気持ちになるようなときにはいつも詩を書いてきました。言うなれば、生きていくために詩を書いてきたのです。私にとって詩は、人生を支える杖のようなものでした。 この詩集が、ロマンと困難を同時に胸に抱きながらいまを生きている、日本の読者の方々に愛される詩集になることを願ってやみません。 (「おわりに 日本の読者のみなさんへ」より抜粋) 序文 愛よ、たくましくあれ 1章 きみを想い きみを愛する日 2章 存分に美しく ずっと笑っていなさい 3章 風をひとひら分けて食べ 陽射しをひと口もらって食べたら 4章 風が吹く日には 電話をかけたくなる 詩作ノート 蜂蜜の言語 おわりに 日本の読者のみなさんへ
決戦の時迫る! 巨大帝国に反旗を翻した〈反乱者たち(レベルズ)〉は伝説となるか? 『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督、話題作! NETFLIX超大作SF映画 公式小説 反旗を翻した〈反乱者たち〉に決戦の時迫る。 邪悪な巨大帝国マザーワールドへの復讐を誓った凄腕の戦士コラと、彼女のもとに集結した銀河の反乱者〈レベルズ〉たち。死闘の末、彼らは宿敵である提督ノーブルを討ち、帝国の軍勢を退けることに成功する。村に帰還したコラたちは平穏なひと時を楽しむが、圧倒的な軍事力を誇る帝国が再び襲いかかってくる。タイタスの指揮のもと、村人たちがついに立ち上がる。全てを懸けた最後の戦いが迫るなか、明かされる戦士たちの壮絶な過去。コラもまた、養父であるバリサリウスとの因縁の過去に思いを馳せていたーー。そして、マザーワールドに反旗を翻したレベルズに決戦の時が迫る! 固く結ばれた絆(きずな)、立ち上がる反乱者たち、そして生まれる数々の伝説。マザーワールドに反旗を翻したレベルズに決戦の時が迫る。
私は見つけた。 自分たちのしたいことをした女たちをーー。 四十代、独身、子なしの女性作家は、 十九・二十世紀の探検家やルネサンス期の画家ら、理想の女たちを追い求めて、 アフリカ、イタリア、日本を旅する。 『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』に続く長編紀行エッセイ。 カレン・ブリクセン、イザベラ・バード、 ネリー・ブライ、ラヴィニア・フォンターナ、 アルテミジア・ジェンティレスキ、草間彌生ーー。 賢明で勇敢、そして情熱溢れる女たちの生涯を辿りながら、 女性が生きることの本質に迫る。 「私はM。四十三歳。 夜に女たちを思って何年も経つ ーーセックスのこととはなんら関係はない。 人生が、恋愛が、置かれた状況がつまらなくて、 恐ろしい悪夢が永遠に終わらないように感じられると、 私は眠れずに夜に女たちを思ってきた。 そうした夜は、歴史上の女たちに 目に見えないボディーガードや守護聖人になってもらって、 私を前へ引っ張ってもらう。」(本文より) 【目次】 I 夜の女たち:告白 第一部 アフリカ II 白い霧、冬ーー夏 キリマンジャロ行きの飛行機に乗り、怖くなる カレン・ブリクセン III アフリカ、五月 カレンから勇気をもらうため、そしてサバンナへたどり着くため、アフリカへいく 第二部 探検家たち IV カッリオーーヴィヒティ、夏 ヴィヒティの屋根裏部屋で女性探検家たちを見つけて、世界をまわる イザベラ・バード イーダ・プファイファー メアリー・キングスリー V 京都、九月 鬱改善旅行で日本へいく(またも大荷物で) アレクサンドラ・ダヴィッド゠ネール ネリー・ブライ 荷造り下手な人top3 第三部 芸術家たち VI フィレンツェ、十一月 これといった理由もなくフィレンツェへいって、ウフィツィの女たちについて書くことになる ソフォニスバ・アングイッソラ ラヴィニア・フォンターナ アルテミジア・ジェンティレスキ VII カッリオーーマッツァーノ、冬ーー春 書く暇もないほど楽しいアーティスト・イン・レジデンスへいく VIII ローマーーボローニャーーフィレンツェ再訪 IX ノルマンディー、秋 大西洋岸で私の夜の女たちを思い、メリーゴーラウンドのキリンに乗る 草間彌生 X 魔の山 謝辞 訳者あとがき 参考文献
偽りの婚約指輪に、偽りの誓いのキス。 でも、私が欲しいのは真実の愛。 ボスはこのダイヤの婚約指輪を誰に贈るのかしら? 指輪を戯れにはめてみた秘書マレカの胸中は複雑だった。 ボスである大富豪カエタノに頼まれて指輪の選定に来たものの、 彼への密かな憧れは隠せない。そのとき、高級宝石店の店内に 突然火災報知器が鳴り響いた。指輪をはめたままのマレカは、 店に飛びこんできたカエタノに抱きかかえられて救出された。 だが、この写真と共に彼女が婚約者だと誤って報道されてしまう。 呆然とするマレカに、彼は百万ドルの契約結婚をもちかけた。 結婚初夜の一夜限りの関係──偽りの夫婦だったはずが……。 大スター作家シャロン・ケンドリックを思わせる、ボスと秘書の切ないロマンスをスター作家マヤ・ブレイクが描きます。思いがけずヒーローの子を身ごもったヒロイン。ビジネスのための結婚だとわかっていても、やがて虚しさに耐えきれなくなって……。
家庭教師が眼鏡と野暮ったい服に隠す秘密。 それは切なる想いと、おなかで育つ命。 素行の悪い令嬢を更生させるロンドンの私立学校の校長を辞める日、 ベアトリスはイタリア富豪チェーザレに異父妹の家庭教師を頼まれた。 トスカーナの大邸宅へやってきた彼女は、雇い主を見て愕然とした。 私がヴェネツィアで純潔を捧げた人が目の前にいる。 恋いこがれた名も知らぬ男性が、実はチェーザレだったなんて。 だが彼の前まで行ったとき、再会の喜びは吹き飛んだ。 この人は私が誰なのか、まったくわかっていない。 野暮ったい格好のベアトリスを一瞥し、富豪は近々結婚すると告げた。 もちろん、花嫁は彼女ではなかった。彼の子を身ごもっていても。 私は王子さまに選ばれなかったシンデレラ。この胸の想いにも、赤ちゃんにも決して気づいてはもらえない……。大スター作家D・コリンズ同様、卓越したストーリーテリングで読者を楽しませるスター作家C・クルーズ。ハーレクインファン納得の大傑作です!
傲慢で不埒なスペインの伯爵。 でもなぜかその瞳は寂しげで……。 スペインのリゾート地で、キャロラインは父親の豹変を 目の当たりにして凍りついた。まるで取り憑かれたように 賭博に夢中になり、土地や屋敷まで注ぎ込もうとしているのだ。 するとそこへ、思いがけない男性が姿を現した。 7年前、結婚を約束しながら心を踏みにじった大富豪ルイス── 彼はキャロラインの父親に莫大な賭け金の大勝負を申し出る。 お願い、やめて! 懇願するキャロラインをルイスは嘲った。 「ベッドを共にするなら勝負から手を引いてもいい」 さらに、僕の妻になれば父親の借金を棒引きにすると請け合った。 私は受け入れるしかないの? 屈辱の花嫁になる運命を。 大スター作家リン・グレアムの強い影響を感じさせる、スター作家ミシェル・リードのクラシカルな王道ロマンスをお楽しみください。ヒーローとの結婚式直前、彼の父が遺した日記を盗み読んだヒロインは、ヒーローの出生の秘密と真の姿を知ることになり……。
結婚式当日、花嫁になるはずのリアの姉が失踪したー黒髪に黒い瞳のたくましい花婿アイアスは、リアの幼い頃からの憧れの人。父に目をかけられた彼は、姉と結婚後、父の会社を引き継ぐはずだった。でないと、すぐさま会社が他人の手に渡ってしまう事情があるから…。でも今、私に何ができるというの?美人で華やかな姉の陰でいつも地味に生きてきた、太めで冴えない私に。父の会社を守る方法があるとすれば…。「アイアス、私があなたと結婚するわ」それはリアにとって、人生で初めての大胆な決意だった。
「コナーはどこ?コナーにー夫に会わせて」事故に遭い療養中のアリッサがそう頼むと、家族は驚きを露わにした。妻が最愛の夫に会いたいと願うことの何が問題なの?問題は、彼女はもうコナーの妻ではないことだった。7年前、アリッサが憧れのNYでの仕事に就いたとき、一緒に移住する約束をコナーが破り、一方的に離婚届を送ってきた。手ひどく捨てられた当時、深く傷ついたアリッサだったが、事故で頭を打った拍子に、離婚したことを忘れてしまったのだ!家族からコナーとは別れたと聞かされても、どうしても思い出せない。そこで、アリッサは彼の家へ向かったーまだ相思相愛だと信じて。
大富豪マックスとケイトは、誰もが羨む理想の夫婦だった。しかし、尊大で高圧的な父親との不和に悩むマックスがしだいに人が変わったようになり、ケイトは耐えきれず家を出た。まだ彼に知らせていないお腹の子のために、できるだけ遠くへ。時が過ぎ、ケイトは入院中の家族を見舞いに訪れた病院で偶然、マックスと8年ぶりの再会をはたす。怒られるのではないかとケイトは恐れおののくが、彼は初めて恋した頃の、穏やかな自信あふれる男に戻っていた。でもマックスの魅力に屈してはだめ。だってわたしには秘密が…。そのときエレベーターの扉が開き、7歳になる娘が走り寄ってきた!
私を冷たく見捨てた公爵に、 この子を奪われたくないーー ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。 10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れえぬ過ちをおかしたーー 1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコナリと。 二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、 翌朝、当主を誘惑したと周囲から断罪され、村を追われたのだった。 彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。 もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、 遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。 10年ぶりに会うシーザーは、鋭いまなざしと言葉で彼女を凍りつかせた! 「ぼくたちの息子も、連れてきているのか?」 《特選ペニー・ジョーダン》より、ドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。作者が生涯最後に描いた本作は、ロマンス小説家として駆け抜けた30余年の集大成とも言える傑作です。
若きセリーナは亡くなった夫に莫大な借金を背負わされ、困窮していた。債権者の男から、借金を返済するか、さもなくば体で払えと迫られ、家財を売ってなんとか返すので月末まで待ってほしいと願い出る。男がひとまず帰ると、今度はグレンムーア公爵アレックスが弔問に訪れた。この公爵こそ、亡き夫から賭けで全財産を巻き上げた張本人。気品にあふれ、誇り高く、見目麗しい魔王ルシファーそのものだけれど、絶対に心を奪われてはいけない!セリーナは公爵を追い返した。気丈に振る舞いつつも本当は心細さを感じていた彼女のもとに、ある日、見知らぬ紳士“ミスター・アボット”から支援の申し出の手紙が届く。文通を続けるうち、セリーナはいつしか彼を恋い慕うようになっていた。愛しのミスター・アボットが、あの憎むべき公爵であるとも知らず。
生きて故郷へ帰ってきた勇猛な騎士サイモンの姿に、二十歳のリネットの胸はいっぱいになった。4年前のあの夜、わたしは暗闇のなかで彼に純潔を捧げ、そして…わたしのおなかに新たな命が芽生えた。一方サイモンもまた、あの夜のことを思い返していた。酔いつぶれた出征前夜に、夢うつつでかき抱いた薔薇の香りの乙女。かぐわしい乙女はいまもここで暮らしているのだろうか?もちろんサイモンはまだ知る由もなかったー彼が父の愛人と思って軽蔑する女性こそが、夢にまで見た、あの薔薇の香りの乙女だということを!
疎遠な双子の妹ナターリャの事故の知らせを受けたナターシャ。病院に駆けつけると、妹は無事で、婚約者のチェイスが重傷を負っていた。彼は富豪弁護士だが、体に障害が残る可能性を耳にしたナターリャは指輪を外し、彼を見捨てて病院から出ていった。一方、ナターシャは彼を放っておけず、そばで見守った。「ナターシャ…」意識を取り戻したチェイスがつぶやいた。ああ、妹はまた私の名を騙ったのね。昔から姉の名を気に入っていたから。だがチェイスに妹と勘違いされても、ナターシャは否定できなかった。いつしか彼に恋してしまった自分に気づいて。間違いを正せぬまま、ナターシャは彼と結婚し、小さな命を宿したー。本作は1998年上半期、日本デビュー作にして栄えあるベスト作品賞第2位に輝いた、感涙必至の秀作です!