出版社 : 岩波書店
カレワラ 上カレワラ 上
カレワラは、フィンランド各地でカンテレ(竪琴)に乗せて歌い継がれてきた大民族叙事詩。19世紀初頭、リョンロットにより採集・編纂された原典版からの平明な口語による完訳。豊富な暗喩がちりばめられ、本文中いたるところに晴朗な想像力の自在な展開がみられる。上巻には、第1章序詩、天地創造から、第24章までを収録。
オブローモフ 中オブローモフ 中
いつまでもベッドを離れないオブローモフだったが、知的な少女オリガとの出会いによって、胸をはずませ、明るい未来の展望さえ思い描くに至った。しかし、それも束の間、結局は、この愛もオブローモフを現実生活に正面から立ち向かわせることはできないのだった。
にんじんにんじん
にんじん色の髪の少年は、根性がひねくれているという。そんなあだ名を自分の子供につけた母親。それが平気で通用している一家。美しい田園生活を舞台にくりひろげられる、無残な母と子の憎みあいのうちに、しかし溢れるばかりの人間性と詩情がただよう。
オブローモフ 上オブローモフ 上
懶惰と無気力が骨の髄までしみこんでいるロシアの青年貴族オブローモフ。オネーギン、ペチョーリン、ルージンなどの系譜につらなる「無用者」「余計者」の典型を見事なまでに描き切ったゴンチャロフの代表作。