出版社 : NHK出版
「本能寺の変」後、家康と秀吉との溝はさらに深まり、決戦の時を迎える 松本潤主演で大注目の大河ドラマ「どうする家康」。脚本を基にストーリーやセリフを小説化したノベライズ第3弾。愛する瀬名と信康を失った家康と信長の溝はさらに深まり、ついには打倒信長を決意する。しかし直前に明智光秀に先を越され「本能寺の変」が起こる。光秀の家康包囲網が迫る中、家臣団とともに決死の伊賀越えで生還を果たす。さらに信長没後の後継者争いで対立が深まり家康と秀吉の決戦「小牧長久手の戦い」の火ぶたが切られた。
好きなもののため、夢のため、一途に情熱的に突き進んでいく!春らんまんの明治の世を舞台にした、植物学者・槇野万太郎の大冒険。植物学者・牧野富太郎をモデルにしたオリジナルストーリー。
松本潤主演「どうする家康」完全小説化第2弾。武田軍との三方ヶ原決戦は如何に。 松本潤主演で大注目の大河ドラマ「どうする家康」。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の活躍を新たな視点で描く。希代のストーリーテラー・古沢良太の脚本を基に、ストーリーやセリフを小説として楽しめるようにしたノベライズ。第二巻では弱小国の主(あるじ)として生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する、乱世に飛び込んだ家康の姿を描く。 物語 朝倉義景を討つべく北上した織田・徳川軍だったが、浅井長政の裏切りにより窮地に立たされる。殿(しんがり)を買って出た木下藤吉郎とともに撤退戦を戦い窮地から生還した家康。続く姉川の戦いでは、家康が先陣を切って浅井・朝倉軍を撃破する。武田信玄が三河に、さらに遠江に侵攻してくる。次々と城を落としつつ迫る武田軍。家康軍は三方ヶ原に引き出され決戦の時を迎える。圧倒的な武田勢の猛攻に散り散りとなる徳川兵、家康たちの命運は如何に。
「書く」ことが、絶望を超越した かつては誤解に基づく激しい差別と偏見に晒されていたハンセン病。青年・北條民雄は、その病に罹患し、同病者だけが共同生活を送る療養所に入る。社会から隔絶された絶望的な状況の中で、北條が生きる希望を見出したのは「書く」ことを通してだった。書簡を通じて私淑した川端康成の支えもあり、芥川賞の候補にもなった代表作「いのちの初夜」。この作品を読んで衝撃を受け、大学で北條民雄について研究したという俳優・作家の中江有里さんを講師に迎え、現在のコロナ禍で改めて顕在化した差別や偏見というテーマについても考えながら、みずみずしくも巧みに練られた物語の中に、絶望の底にあってもなお折れない「生きる」意志を読みとく。
松本潤主演の大河ドラマを完全小説化!ストーリーをいち早く楽しみたいファン必携の書 松本潤主演で大注目の大河ドラマ「どうする家康」。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の活躍を新たな視点で描くのは、「リーガル・ハイ」や「コンフィデンスマンJP」の脚本を手掛けた希代のストーリーテラー・古沢良太。そんな古沢良太が描く徳川家康はどんな人物なのか。そして演じる松本潤はどんな家康に命を吹き込むのか。本書は、ドラマの脚本を基に、ストーリーやセリフを小説として楽しめるようにしたノベライズ第一巻。歴史・大河ドラマファンをはじめ、時代小説ファン、出演者のファンなど、各人それぞれの角度で楽しめる。2023年1月の放送開始に先んじて、ストーリーをいち早くお届けする。 物語 小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育を受け、やがて今川家重臣・関口氏純の娘・瀬名と恋に落ちる。今川家に染まる元康を、三河の者たちは苦々しく思っていた。そんな折、父に仕えていた旧臣たちと再会した元康は、彼らが今川家に不満を抱き、松平家再興への思いがくすぶっていることを知る。 1560年(永禄3年)、今川義元は織田領である尾張へ進撃。元康は妻子たちに別れを告げ、織田軍の攻撃を受ける大高城に、兵糧を送り込む任務に就いた。敵方の猛攻をくぐり抜け、大高城にようやくたどりつき、喜んだのもつかの間、桶狭間から衝撃の知らせが届く。大高城に押し寄せるのは、あの織田信長であった。織田軍に包囲される中、家族が待つ駿河に戻るか、故郷の三河へ進むか、それとも籠城か。元康は決断をせまられるのだった。
第二次世界大戦下の一九四二年、アンネ・フランクは、十三歳の誕生日に父親から贈られた日記帳に、思春期の揺れる心情と「隠れ家」での困窮生活の実情を彩り豊かに綴った。そこに記された「文学」と呼ぶにふさわしい表現と言葉は、いまを生きる私たちに静かな勇気と確かな希望を与えてくれる。
明治になり松江藩でも、武士たちはその身分、家禄を失った。幼いころは武家の娘として大切に育てられてきたセツは、住まいを追い出され、働く意欲を失った父に代わって、縫物仕事や機織りで糊口をしのいでいた。折しも日本に憧れ、来日したものの、原稿が採用されず、英語教師となったラフカディオ・ハーンが松江の尋常中学校に“ヘルン先生”として赴任する。縁あってセツはハーンの身の回りの世話をすることに。セツが語る怪談に興味を示したハーンは、何度も繰り返し話すように頼む。こうして二人の共同作業が始まった…。
自然と共生する人びとが伝承してきた神の物語 アイヌが長年謡い継いできた物語を、アイヌ自身がアイヌ語で書いた初めての本。編纂したアイヌの少女・知里幸恵は完成直前に夭逝してしまうが、美しい日本語対訳とともに収録された13編の神謡は、アイヌの豊かな世界観を私たちに伝えてくれる。アイヌはいかに自然と共生してきたのか? 文字を持たない人々の暮らしとは? あらゆる存在に霊魂を見出し、カムイ(神)と支え合って生きていく物語を通して、アイヌの文化やを味わいつくす最良のガイド! 大人気漫画『ゴールデンカムイ』の監修者がやさしく案内する。
隠され続けたのは、私たちの「声」なんだーー。 「一億玉砕」から「民主主義」へーー。言葉は変われどその本質は変わらなかった戦後の日本。そんな中、それを言われると世間が困るような「声」を持つ人たちがいた。酒におぼれる小説家・上原、既婚者・上原を愛するかず子、麻薬とアルコール中毒で苦しむ弟・直治。1947年に発表され爆発的ブームを巻き起こした『斜陽』に描かれる、生きるのが下手な彼らの「声」に、太宰治が込めた思いとは何だったのか。彼らが追い求めた「自分の言葉で」「真に人間らしく」生きるとはどういうことなのか。太宰が「どうしても書きたかったこと」に作家・高橋源一郎が迫る。秀作『散華』に焦点をあてた書下ろし特別章「太宰治の十五年戦争」収載。
50代半ばの男性が、健康を理由にはじめたロードバイクにのめり込む。折しもコロナ禍、会社の業績不振という息苦しい状況が訪れるなか、会社では部下、自転車では師匠となる女性とともに新しい扉を開いてゆく。
文筆家・蒼井ブルーとアニメーター・新井陽次郎による実力派のふたりが初コラボ! 「恋愛って、つきあったらそれで終わりじゃない。好き同士になってからも、気持ちは日々、増えたり減ったりを繰り返している。」 一組のカップルの何気ない日々の中で儚くきらめく、このうえなく愛おしい瞬間の数々を描いた無垢でまっすぐな物語。男女の日常にある見落としてしまいそうな小さな喜びや幸せを、丁寧に噛みしめながらふたりの一年の時々を紡ぎます。 大切な人との、笑ったり、泣いたり、時にケンカしたりといった何気ない日々は、その瞬間ひとつひとつが愛おしく、それが続くだけで小さな奇跡。 若い世代や女性を中心に絶大な支持を得る、蒼井ブルーさんの文章と新井陽次郎さんのイラストは、優しく温かく、ときに切なさを伴ってエモーショナルに心を揺さぶり、読後はきっと、いま目の前にある日常がさらに慈しみ深いものになるはず。
この社会に生きる全ての人々がきっと笑顔になれる、唯一無二の“ラブでない”コメディ 「恋愛や性的な話を振られてもよくわからない。でも愛想笑いをしていれば大丈夫……」 咲子は、そんなもやもやとした気持ちを家族や友人、同僚に理解されないまま、恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた。そんなある日、「アセクシュアル・アロマンティック」というセクシュアリティを自認する男性・高橋と出会い、驚くと同時にどこか救われた気持ちになる。 誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれないふたりが、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活は、家族、同僚、元彼、ご近所と周囲に波紋をひろげていく。その生活の先にある、それぞれの「幸せ」のあり方とは!? NHKで話題沸騰のドラマ「恋せぬふたり」の小説版! ドラマの脚本を手がける作家・吉田恵里香による完全書き下ろし! 《ドラマ情報》 NHK総合:2022年1月10日〜3月14日 <全8回> 【出演】 岸井ゆきの 高橋一生/濱正悟 小島藤子 菊池亜希子 北香那 アベラヒデノブ 西田尚美 小市慢太郎 【作】 吉田恵里香 第1章 「兒玉咲子、高橋を知る」 第2章 「高橋羽、擬態を試みる」 第3章 「咲子、自分語り再び」 第4章 「高橋、未知との遭遇」 第5章 「咲子、お別れをする」 第6章 「咲子、次に進む」 第7章 「咲子と高橋と、一人の女」 第8章 「恋せぬふたり」
生誕200年!難解で長大な世界文学の金字塔をていねいに解説した読む集中講義。 世界中の作家のみならず、村上春樹や平野啓一郎など日本の現代作家にも影響を与えたロシアの大作家・ドストエフスキー。彼の生誕200年にあたるその年に、「100分de名著」で取り上げた『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』に『悪霊』『白痴』『未成年』の三作品の書き下ろし解説を加え、好評の「集中講義」シリーズとして刊行する。著者は、本書で取り上げる五大長編のうち、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『白痴』の新訳を手掛けており、集中講義の「講師」として最適・最強の存在。時代背景や登場人物に投影された作者の思いを詳説、人物相関図や物語の流れを示した表などを駆使しながら、難解な物語をクリアに腑分けする。
次々と転身を遂げ未来を切り拓いていく栄一の生涯、いよいよクライマックスへ! パリから帰国後、主君・徳川慶喜の隠棲する静岡で「商法会所」を設立するなど藩のために尽力していた渋沢栄一は、明治新政府から出仕の要請を受け、東京へ。いまだ武士の習わしから抜け出せない政府の中で「改正掛」を立ち上げて改革を推し進め、銀行の設立にも奮闘する。そして三年半後、栄一は官を辞し、民の立場で実業の一線に立つことを決意する。一筋縄ではいかない商人たちがうごめく世界に飛び込んだ栄一が目指すものとは? 通貨、税制、鉄道、郵便、銀行ーー今につながる日本の礎を、高い志を持って築き上げてきた栄一の生涯も、いよいよクライマックスを迎える。 第32章 栄一、銀行を作る 第33章 論語と算盤(そろばん) 第34章 栄一と伝説の商人 第35章 栄一、もてなす 第36章 栄一と千代 第37章 栄一、惑う 第38章 栄一の嫡男 第39章 栄一と戦争 第40章 栄一、海を越えて 最終章 青春はつづく 第32章 栄一、銀行を作る 第33章 論語と算盤(そろばん) 第34章 栄一と伝説の商人 第35章 栄一、もてなす 第36章 栄一と千代 第37章 栄一、惑う 第38章 栄一の嫡男 第39章 栄一と戦争 第40章 栄一、海を越えて 最終章 青春はつづく
主君・徳川慶喜に命じられたパリ行きが、渋沢栄一の新たな人生を拓く! 主君・徳川慶喜が将軍となり、心ならずも幕臣となった渋沢栄一。失意の中、一八六七年のパリ万国博覧会に派遣される徳川昭武ら使節団の随行員に選ばれ、渡欧を決意。産業発展めざましい西洋で、株式会社や銀行の仕組みを知り、官と民が平等である社会に大きな衝撃を受ける。 「大政奉還」の知らせを受けた栄一らは急遽帰国の途へ。徳川の時代はすでに終わり、一変した日本の様子に、栄一は驚きを隠せない。慶喜が隠棲する静岡で、民間に身を置きながら慶喜を支える決意をした栄一であったが、突然、明治新政府から大蔵省への仕官を命じられる。 大河ドラマ「青天を衝け」第22回〜第31回の内容を収載した、完全小説版第3弾。
官尊民卑の世の中を変えるため、目指せ、攘夷の志士!ところがー従兄の渋沢喜作らとともに、尊王攘夷に傾倒していく渋沢栄一。江戸に出入りして同志を集め、ある暴挙を企てるが、実行直前にして断念することに。一転、幕府から追われる立場となった栄一は、喜作とともに京へ逃げる。そんな彼らに助け船を出したのが、徳川慶喜の側近・平岡円四郎だった。一橋家に仕えることを決意した栄一の運命が、再び大きく動き始める。話題の大河ドラマ「青天を衝け」第11回〜第21回の内容を収載した、完全小説版第2弾。