小説むすび | 2002年12月発売

2002年12月発売

スキッピング・クリスマススキッピング・クリスマス

感謝祭直後のマイアミ。会計士ルーサーと妻のノーラは、ペルーに行ってしまった一人娘ブレアを見送り、クリスマスをふたりで迎えることになった。かねてからクリスマスの狂騒を快く思っていなかったルーサーは、今年はクリスマスを「スキップ」することをノーラに提案する。クリスマス当日から10日間、カリブ海クルーズに出かけようというのだ。だが、この決断は大きな波紋を投げた。毎年頼んでいるクリスマスカードの印刷業者や、クリスマスツリー販売のボーイスカウト、慈善カレンダーを売りに来る警察、慈善ケーキの消防士、パーティーの企画を進めていたルーサーの同僚や社長、ノーラの友人などなど、ありとあらゆる不信の声が上がった。そして一番の軋轢が、町内一丸となってクリスマスデコレーションを飾り付け、今年もコンテスト優勝を狙う隣人たちだった。ところが、数々の嫌みや妨害、プレッシャーをはねのけていよいよ出発というとき、大騒動が…。リーガルサスペンスの巨匠がシニカルに描き出したハートウォーミング・ストーリー。

機動要塞「大和」(3)機動要塞「大和」(3)

著者

砧大蔵

発売日

2002年12月1日 発売

平成の日本列島が、太平洋戦争の真っ只中にそっくり時空漂流してしまうという、前代未聞の超常現象に直面して、日本は大混乱に陥った。現代日本の軍事システムは、少数の高性能破壊兵器を前提に構成されており、一時に数百機のB29に攻撃される可能性など全く考慮されていなかった。そのため最新鋭兵器を装備しているはずの自衛隊が、旧米軍を相手に大苦戦することになった。航空自衛隊は、日本本土攻撃を中止させるために、マリアナ諸島の米軍基地を完膚なきまでに破壊した。大戦を早期に終結させるため官房副長官の滝川治は、連合艦隊の伊藤長官に同行して戦艦大和に乗りこみ、中国との休戦に成功する。いよいよ本腰で日米講和にとりくむことになった日本政府だったが、アメリカは態度を硬化させるばかりだった。頼みの綱であるはずのアレン・ダレスの行方はいっこうにつかめない。日々刻々とアメリカが日本に原爆を落とす日が、近づいてくる…。鬼才・砧大蔵が豊富なデータをもとにシミュレートする架空戦記の傑作、第3弾。

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