小説むすび | 2018年発売

2018年発売

変愛小説集 日本作家編変愛小説集 日本作家編

変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。人気作家勢揃い! ●川上弘美●多和田葉子●本谷有希子●村田沙耶香 ●吉田知子●深堀 骨●安藤桃子●吉田篤●小池昌代●星野智幸●津島佑子 気鋭の翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳したアンソロジー。翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなった、前作に続く日本版。 「変愛は純愛。日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。 「形見」 川上弘美 「韋駄天どこまでも」 多和田葉子 「藁の夫」 本谷有希子 「トリプル」 村田沙耶香 「ほくろ毛」 吉田知子 「逆毛のトメ」 深堀 骨 「カウンターイルミネーション」 安藤桃子 「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」 吉田篤弘 「男鹿」 小池昌代 「クエルボ」 星野智幸 「ニューヨーク、ニューヨーク」 津島佑子 形見 川上弘美 韋駄天どこまでも 多和田葉子 藁の夫 本谷有希子 トリプル 村田沙耶香 ほくろ毛 吉田知子 逆毛のトメ 深堀 骨 カウンターイルミネーション 安藤桃子 梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘 男鹿 小池昌代 クエルボ 星野智幸 ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子

星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き星ヶ丘高校料理部 偏差値68の目玉焼き

出版社

講談社

発売日

2018年5月15日 発売

星ヶ丘高校料理部、いまは廃部寸前の部に友だちに誘われてうっかり入部した皐月。ある日、学外見学で訪れた、葡萄農園の野々村から不思議な話を聞く。第二次大戦最中、ワイン醸造も行っている野々村の醸造所から、一夜にしてワインが消えたのだという……!? 真相を解明するため、部員たちの美味しい謎解きが始まる! 目玉焼き、ケーキ、焼きそばにカレー、読んで楽しく、料理まで上手になる、最高の料理ミステリ小説集です。 私立星ヶ丘高校理部、歴史ある部だが、いまは廃部寸前。そんな料理部に友だちの藤野に誘われてうっかり入部した篠原皐月。顧問の沢木先生と謎多きイケメン部長の内海。 入部テストに沢木から出された課題は<目玉焼き>。聞けば、目玉焼きをを上手につくれれば、大半の料理は上手くなるのだという!? 料理をしたことがほとんどない皐月だが、藤野、内海と共にだんだんと料理の奥深さに引き込まれていく。 そんなある日、学外見学で訪れた、葡萄農園の野々村から不思議な話を聞く。第二次大戦最中、ワイン醸造も行っている野々村の醸造所から、一夜にしてワインが消えたのだという……!? その真相を解明するために料理部員たちの美味しい謎解きが始まる!  目玉焼き、ケーキ造り、焼きそばにカレーまで、読んで楽しく、料理まで上手になる、最高の料理ミステリ小説集です。

パンと野いちごパンと野いちご

出版社

勁草書房

発売日

2018年5月15日 発売

ジャンル

戦時下で、難民状況の中で、人びとは何を食べていたのか。セルビアに住む著者が友から聞きとった食べ物と戦争の記憶。レシピつき。 卵と生クリームなしのマーブル戦争ケーキ。停電で溶けだした冷凍庫の肉で銃弾に怯えながら催すバーベキュー大会。第一次、第二次大戦、ユーゴスラビア内戦、コソボ紛争……戦争の絶えないバルカン半島に長年住む著者が戦下のレシピを集めた。食べ物とは思い出のこと。そして甦りのこと。繰り返される歴史のなかの、繰り返しのない一人ひとりの人生の記憶と記録。 2019年9月 第29回紫式部文学賞受賞 はじめに  小さな歴史手帖 語りの声に耳をすますまえに  ジェネリカの青い実 1 第二次世界大戦の子供たち  パンの話─ユディッタ・ティモティエビッチ  僕はスマートだった─ゴイコ・スボティッチ  トランク一つの旅─アレクサンドラ=セーカ・ミトロビッチ  橋と子供─ラドミラ 2 料理とは、甦りのこと  ジャガイモと薬─ドラゴスラバ・ラタイ  母の手紙─ブラード・オバド  魚と野獣─ダルコ・ラドゥーロビッチ  パンと牛乳─リュビツァ・ミリチェビッチ 3 嵐の記憶  私は市場に─ゴルダナ・ボギーチェビッチ  僕は元気だ─スラビツァ・ブルダシュ  小鳥が木の実をついばむように─ゴルダナ=ゴガ・ケツマノビッチ  マルメロとイラクサ─ベリスラブ・ブラゴエビッチ 4 馬の涙 コソボ・メトヒヤの女声たち  五月のある晴れた日に  小さな家、大きな食卓─ドゥシカ・ヤーショビッチ  火酒とピストル─ラトカ  逃げていく日─ミーラ、リーリャ、ビリャナ、ドゥシカ  赤く染めた卵─スターナ  雨、雨、雨だった─ふたたび、リーリャ  パンを焼く、生きていく─スラビツァ  魂の香り─コソボ・メトヒヤの女声たち  人生でいちばん大切なこと─ふたたびコソボ・メトヒヤの女声たち  右の手、左の手─ミルカ、スラビツァ、スネジャナ 5 野いちごの森へ  梨と猫  時刻表にない列車─ソフィア・ヤクシッチ  山羊と子供─ペタル・マラビッチ  チーズとジャガイモ─デサンカ・ラブナイッチ  見えないパン─ナランチャ・マラビッチ  朝の牛乳─スミリャ・エデル  ああ、あの子たち─イェレナ・スタルツ=ヤンチッチ  手紙を書いてくれ─シェキッチ村ピオニールの少年たち  パルチザン第七病院─ペタル・ラドイチッチ  大きな胡桃の木の下で─ミルカ・ラドゥーロビッチ  花と爆弾─スルジャン・ブケリッチ  サンドイッチと空き瓶─ジュルジッツァ・オストイッチ  雪と少年─シーモ・トミッチ 6 飢餓ゆえの戦争、戦争ゆえの飢餓  小さなパン─バネ・カラノビッチ  鳩と白い花─ドラガナ・ゴレタ  食べ物という喜び─ベドラ・アルシッチ 7 小さな料理手帖  グーラッシュ  玉ねぎしきつめ肉団子  イラクサのスープ  肉詰めパプリカ  ジャガイモ詰めパプリカ  豆スープ  肉のサルマ  セルビア・サラダ  バニラ・クッキー  マーブル戦争ケーキ  ラミザ風ユーロクリーム  セルビア料理の道具 結びにかえて 旅は終わらない

伯爵と憂愁のシンデレラ伯爵と憂愁のシンデレラ

運命の伯爵がシンデレラに捧げたのは、 光り輝くガラスの靴ではなく……。 100万ポンドをわたしに? この人は本気で言っているの? ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。 伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、 酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。 赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。 店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。 伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。 今さら何を言うの! 即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、 ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになるーー 彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ! 世界で不動の人気を誇る作家ルーシー・ゴードンが描く、シンデレラ・ストーリーをお届けします! いきなり仕事も住む家も失ってしまったジャクリーンに手をさしのべたのは、なんと彼女が突っぱねたばかりの伯爵でした。一筋縄ではいかない恋の運命やいかに?

愛はゆくえ知れず愛はゆくえ知れず

愛するがゆえの誤解が二人を遠ざける。 会いたくて会いたくて、たまらないのに。 キャリーは同僚医師のコナーと、幸せな結婚生活を送ってきた。 けれども長らく子宝に恵まれず、ようやく授かったと思ったら、 生まれる前に天国へ旅立ってしまい、深い喪失感に打ちひしがれた。 なんとか仕事に復帰し、立ち直ったかに見えたキャリーだったが、 ある日突然、彼女は短い置き手紙を残し、愛の巣を飛び出した。 〈ごめんなさい。離婚手続きを進めてください。どうかお幸せに〉 涙でにじんだメッセージを読み、夫のコナーはキャリーを捜すが、 ゆくえ知れずのまま、彼女が住み慣れた家に戻ってくることはなかった。 それもそのはず、キャリーは、コナーがもう別の女性を求めていると、 人づてに聞いて絶望の淵に落とされてしまったのだから……。 愛する夫を思うあまり、みずからが身を引くしかないと姿を消したキャリーの心中を考えると胸が締めつけられます。愛の試練と心の機微を巧妙に描く人気作家J・メトカーフが用意した結末とは……?

恋の使者は一夜で宿り恋の使者は一夜で宿り

億万長者には、結婚も子供もビジネス。 彼はただ、わたしを征服したかっただけ。 カークと出会った夜、サリーは落ち込んでいた。 デートもせず仕事をしても、会社の会長である父の役には立てなかった。 父がわたしにはなにも言わず、合併を決めたのがそのいい証拠だ。 だからハンサムなカークに誘われるまま、一夜をともにしたのだろうか? しかし翌朝、サリーは仰天する。そのカークが父の会社に現れて、 「今後はぼくが経営の指揮をとる」と言い放ったからだ。 合併先の会長の娘と知っていて、カークはわたしに近づいたの? その目的はなに? 社内で、より有利な立場を手に入れたかったとか? サリーは彼を忘れようと必死に働くが、数週間後、会社で倒れてしまう。 しかもカークの目の前で、医師から妊娠を告げられて……。 母を亡くして以来、スピーチ恐怖症に苦しみながらも父の会社で努力してきたヒロイン。仕事一筋の彼女が恋を知り、ヒーローへの報われない思いに身を焦がす姿は胸に迫ります。実力派作家Y・リンゼイが得意とする波瀾万丈の物語を、どうぞお楽しみください!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP