小説むすび | 2019年9月発売

2019年9月発売

カーペンターズ・ゴシックカーペンターズ・ゴシック

超高密度文体で紡がれる黙示録的ゴシック・サスペンス!  全米図書賞&日本翻訳大賞受賞作『JR』の作家ギャディスによる、一軒の古いゴシック式洋館を舞台に繰り広げられる、世界的陰謀と底無しの悪意が渦巻く狂騒劇ーー * 今は亡き大鉱山主の娘エリザベス・ブースは、ハドソン河畔にある古いカーペンター・ゴシック様式の屋敷に、夫ポールと暮らしていた。 山師気質で粗暴なポールは、メディアコンサルタントとしての成功を目論見、いくつもの胡散臭い事業の立ち上げを画策し動き回っている。 ひっきりなしに屋敷にかかってくるいくつもの電話、そして訪ねてくる怪しい男たち。 彼らが交わす錯綜した会話の断片からは、CIA、FBI、放送局、種子販売会社、鉱山開発会社などの影が垣間見え、やがて巨大利権をめぐる遠大な世界的陰謀へと話は広がり、エリザベス自身もそこで起こる事件へと巻き込まれていく…… 全米図書賞受賞『JR』の作家ギャディスによる、一軒の屋敷を舞台に繰り広げられる、超絶技巧×超高密度文体のゴシック・サスペンス&黙示録的狂騒会話劇。 (1985年作) カーペンターズ・ゴシック  旧版訳者あとがき  新版にあたって

勇者ちゃんが帰らない! 1.僕の家に最強勇者がやってきた勇者ちゃんが帰らない! 1.僕の家に最強勇者がやってきた

辺境の村にやってきた勇者の女の子とおくるほのぼの&甘々スローライフ! 勇者・リーズによる魔神王討伐に沸く王都で、パーティーの2軍であったアーシェラは貢献度が低いとみなされ、ロクな報奨もないどころか、王都への入場を拒否されてしまう。 それから二年の月日が経ち、王都を離れたアーシェラは、自らの手で開拓した辺境の村の長として、村人たちと共にのんびり暮らしていた。 そんな彼の元に、突然の来訪者──「やっほー! シェラ、久しぶりっ!」かつての仲間であり勇者のリーズがやってきた! 仲間想いのリーズは昔の友人たちを訪ね歩く旅をしていたらしい。 今回もすぐに村を出るものだと思っていたら、リーズはちゃっかり村人たちと仲良くなっていて!?  畑を一緒に世話したり、村人と協力して狩りをしたりと気ままに過ごすリーズと、それを穏やかに見守るアーシェラ。 同じご飯を食べ、同じベッドで眠り、お出かけだって二人一緒。 最強だけど甘えたがりな女勇者とおくる甘々スローライフ、始まります!

おいしい家族おいしい家族

出版社

集英社

発売日

2019年9月26日 発売

2019年9月20日全国公開 映画「おいしい家族」の小説本。 母の三回忌、実家である都内の離島に帰省した橙花。憧れの美容部員になり数年。仕事がうまくいかない日もあるし、おまけに夫婦生活もずいぶん前から雲行きが怪しい……。都会暮らしに疲れた橙花にはちょうどよい休暇だった。故郷に暮らす一つ年下の弟の翠は、スリランカ人女性と結婚し、間もなく新しい命が誕生する予定。実家に着くと、その佇まいは母がいない以外、何も変っていなかった。と思いきや、橙花を出迎えたのは、母のワンピースを着た父だった! 唖然とする橙花に追い討ちをかけるように、夕食の席に現れたのは、見知らぬ中年男・和生と、その娘で生意気な女子高生・ダリア。そして父はこう宣言した。 「父さんな、あたらしい家族の母さんになろうと思う」。 始めは納得出来ず、父に反発する橙花だったが、島の人たちとの交流、流れ者の和生とダリアの過去、父の亡き母への想いを知るうちに、橙花の心に変化がーー。 性別、血縁、国境、あらゆる壁を超えた、あたらしい家族の誕生を描いたユートピア小説。 【著者略歴】 ふくだ ももこ 1991年、大阪府生まれ。映画監督・作家。日本映画学校で映画を学び、卒業制作の「グッバイ・マーザー」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭、湖畔の映画祭で入選。2016年「えん」ですばる文学賞佳作受賞し作家デビュー。他の作品に「ブルーハーツを聴いた夜、君とキスしてさようなら」がある。全国公開映画「おいしい家族」の脚本・監督を務めた。

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