小説むすび | 2020年9月発売

2020年9月発売

わたしが消えるわたしが消える

出版社

講談社

発売日

2020年9月30日 発売

第66回江戸川乱歩賞受賞作! 綾辻行人氏(選考委員)、推薦。 「序盤の地味な謎が、物語の進行とともに厚み・深みを増しながら読み手を引き込んでいく」  元刑事の藤巻は、交通事故に遭い、自分に軽度認知障碍の症状が出ていたことを知り、愕然とする。離婚した妻はすでに亡くなっており、大学生の娘にも迷惑はかけられない。    途方に暮れていると、当の娘が藤巻を訪ね、相談を持ちかけてくる。介護実習で通っている施設に、身元不明の老人がいる、というのだ。その老人は、施設の門の前で放置されていたことから、「門前さん」と呼ばれており、認知症の疑いがあり意思の疎通ができなくなっていた。     これは、自分に課せられた最後の使命なのではないか。そう考えた藤巻は娘の依頼を引き受け、老人の正体を突き止めるためにたった一人で調査に乗り出す。  刻一刻と現れる認知障碍の症状と闘いながら調査を続ける藤巻は、「門前さん」の過去に隠された恐るべき真実に近づいていくーー。 残された時間で、自分に何ができるのか。 「松本清張賞」と「江戸川乱歩賞」を受賞した著者が描く、人間の哀切極まる社会派ミステリー! 序章 宣告 第一章 身元不明者 第二章 行動監視者 第三章 犯罪当事者 終章 残された時間

帝立魔法学院の異端児は望まず最強に!帝立魔法学院の異端児は望まず最強に!

田舎育ちのラウルは、とくに目立つところのない普通の魔法使い見習いだった。しかし、生まれ持った「精霊の目」のスキルで光の精霊レリアと契約したことで、帝国の歴史上でも有数の特別な存在となった。精霊は契約することで、初めて人間の目に触れることが出来る。レリアの存在自体が、とても珍しいことなのだ。そのため、帝国最高の研究機関でもある帝立学院への入学も認められ、特別待遇まで与えられている。そんなラウルだが、性格的に出世願望もなく、のんびりした学院生活を送っていた。人間の暮らしに興味津々なレリアと暮らすだけでも、充分に刺激的で、楽しい毎日だ。それにレリアといると、ある不思議な現象が起こる彼女と過ごしたり、エッチなことをするたびに、ラウルの魔力量が規格外なほど伸びていくのだ。そのことを調べたいという女教師フラヴィや、学院最優等生の美少女ベルナデットの接触もあって、ラウルの周辺は賑やかになっていく。とくに、侯爵家の令嬢でもあるベルナデットはラウルに執着しているようで、ことあるごとに接近してくることになり…。

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