小説むすび | 2021年2月発売

2021年2月発売

ラプンツェルと小さな天使ラプンツェルと小さな天使

王子様とキスをした。 一夜かぎりと知りながら。 やせっぽちの不器用な小娘だったころ、アンバーは王子に恋をした。 王子は小娘には目もくれず、持参金目当てで婚約証書に署名した。 深く傷ついた彼女は姿を消し、密かに独力で暮らし始めた……。 8年後。まさか、信じられない。あの王子様がーートリスが微笑んでいる。 友人の結婚式から連れ出され、アンバーは彼とめくるめく一夜を過ごした。 積年の想いに身をまかせ、最後まで正体を明かせないまま。 後日、自分が消息を絶っているせいで婚約が無効にできず、 長年トリスを束縛してしまっていたことを知ったアンバーは、 正式に婚約を破棄するために彼と面会する勇気をかき集める。 きっと隠し通すことはできないけれどーー彼の子を宿していることは。 初恋の王子と結ばれて小さな命を授かったアンバー。いまだ婚約者同士だった二人のもつれた絆の行方は……。とらわれの王女が健気に運命を切り開く、現代版のおとぎ話。『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』『イブに目覚めた眠り姫』関連作です!

消えた子爵夫人消えた子爵夫人

人形を抱えた16歳の新妻には、 夫も知らない、壮絶な過去が……。 子爵のドミニクは亡き父が作った借金を清算するため、 裕福な商人の娘レイチェルを、ほぼ面識のないまま花嫁に迎えた。 結婚後は、不器量で幼い妻を田舎に置いて、彼は上京したが、 妻はそのあいだに忽然と姿を消してしまった。 6年たった今も、レイチェルの消息はいっこうにわからないが、 跡継ぎが欲しいドミニクは、妻の生死を確認し、 夫婦のよりを戻すなり、別の女性と結婚するなりしたいと思っていた。 そんな折、ドミニクは叔母の紹介で謎めいたレディと知り合い、 見目麗しく、知的な会話のできる彼女の魅力にとらわれていく。 まさか夢にも思わなかったーーそのレディこそが、失踪中の妻だとは! リージェンシーの旗手A・アシュリーの珠玉作をリバイバル! 行方知れずの妻の件に決着をつけるまでは、再婚することもできないドミニク。けれども、魅惑のレディに恋してしまった彼は、たまらず彼女に求愛することにしますが、けんもほろろに拒絶されて……。

オンリー・ワンオンリー・ワン

大胆不敵な姿は、ただの見せかけーー 本当は臆病だと、彼に見抜かれてしまったの? 伯父の死後、天涯孤独となったブルックは、 由緒ある屋敷と土地を手放さざるを得なくなった。 屋敷を買った大手建設会社のパーティに、寂しさをこらえ出席すると、 アランという黒髪の尊大な男に言い寄られる。 女は金で買えるとでも思っているようなアランの発言を聞いて、 彼の鼻をへし折りたくなり、誘惑にのるふりをしたブルック。 だが彼女がバージンと気づくや、アランは突然立ち去った。 後日、ブルックの勤め先の会社が買収され、 新しい会長秘書となった彼女は、その人物を見て言葉を失うーー アラン? このあいだの傲慢な人が会長だというの? 今作のハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》は、大人気のボスと秘書の恋物語です。部下であるヒロインをからかうような言動をとるヒーローが、なぜか気になってしかたがないヒロイン。ある日、ボスとの出張先のロンドンで倒れてしまい……。

恋馬車に拾われたシンデレラ恋馬車に拾われたシンデレラ

ただのメイドにすぎない私が、 高貴な方と、二人きりで馬車の旅なんて! 8歳で父親を亡くしてから、ジェーンと母は長く貧困に苦しんだが、 いまは優しい伯爵夫人のメイドとして、穏やかな日々を送っている。 ある日、ケンダル氏という見目麗しい殿方が屋敷を訪れた。 客人にお茶を出しながら、ジェーンはつい、彼を盗み見てしまった。 いかにも裕福な身なり。深みのある声。なんて魅力的なのかしら。 彼は、ヨークシャーのたいへんな資産家である大叔父から、 ある女性を捜し、連れてきてほしいと依頼を受けたと言う。 伯爵夫人がそれは誰かときくと、ケンダル氏は困惑ぎみにこたえた。 「ご存じでしょうか……ジェーン・ベイリーという名のご婦人を」 わ、私? 驚きのあまり、ジェーンはお盆をひっくり返してしまいーー。 RITA賞受賞作家C・ティンリーの話題作『伯爵と日陰のシンデレラ』の関連作をお贈りします。ジェーンはケンダル氏とともに、5日かけてヨークシャーへ向かうことに。身分違いの恋が募るせつない旅の終わりに、大叔父が明かした意外な秘密とは……?

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