2021年2月発売
未踏の領域への扉が開くーー ドリスコル公爵家の人間に憑依していた夢魔・グラズヘイムを打ち破ったテオドールたち。 異界大使としてデボニス大公とドリスコル公爵の関係を取り持って和解に至ったのちは、火精温泉にて英気を養うなど、穏やかな日々を過ごしていた。 ついで、バハルザードから恩賞として持ち帰ったオリハルコンでウロボロスの強化を試すテオドール。 仲間の協力を経て手に入れた新たなる力は、想像を絶するものでーー!? しかし休息も束の間、タームウィルズの迷宮に新たな区画が発生し、テオドールたちはその調査へ向かう。 そんな一行を迎え入れたのは、氷雪吹き荒れる極寒の森だった。 だが、新生したウロボロスを振るうテオドールに敵はない。 仲間との連携も上々。 こうして力を蓄えたテオドールたちは、満月の迷宮にある大回廊の更に奥へ。 テオドールさえ未知となる未踏の地で、凶獣たちが牙を剥くーー! 転生×魔法バトルファンタジー、第14弾!
ディートリヒの犬化の呪いを解き、晴れて彼と結ばれたメロディア。だが、いざ迎えた初夜の折、なぜかディートリヒは再び犬の姿になってしまう。その「モフ返り」の謎を追う中で、メロディアは屋敷の庭で迷子の女の子・クリスタルを発見する。クリスタルのために両親を探す決心をするメロディアなのだが、なぜかクリスタルはディートリヒに対して苦手意識を抱いているようで…?
婚約者の皇太子と城下町でお忍びデート!? ループ7回目の人生が始まり、皇太子アルノルトのもとへ嫁ぐことになったリーシェ。 アルノルトとその弟テオドールとの確執も解け、戦争回避に一歩前進、のはずが。 「騎士候補生の訓練に混ざりたい、しかも『男として』だって?」 未来のアルノルトの強さの秘密を体感するべく、リーシェは男装して騎士候補生の訓練へ参加することに!? アルノルトに発覚しないよう二重生活を送る一方、内緒で城下にお忍びなど、婚約者としての交流を深めていく二人。 そこへ、雪国コヨルの王子・カイルが訪れる。 リーシェにとって薬師人生の患者でもあるカイル。 そんな彼の、国の衰退をかけた決死の願いは、冷酷なアルノルトにすげなく一蹴されてしまい!? このままではコヨル国が存亡の危機に立たされる。 その未来を回避するべく、リーシェは一計を案じることになるのだが……!?
キャラ全滅!? 聖女の姉を超えて、みんな幸せにします! RPG系学園恋愛ゲームの悪役令嬢に転生した元日本人のクローディア。 皆殺しルート突入を食い止めたクローディアは、さらなる強さを得るために「魔人の斧」入手イベントをこなし、破滅フラグ回避への準備を進めていく。 しかし事件は白昼堂々、魔法学院で起きたーー 薬を盛られて眠りに落ちてしまうクローディア。 気が付けば悪魔崇拝の儀式の現場にいたクローディアは、異端であると冤罪をかけられて!? クローディアを陥れたのは強大な権力を持つ聖教会。 異端だと確定すれば、矯正施設に送られて廃人となる運命だった。 無罪を主張するクローディアであったが、聖女にして実の姉であるアドレイドまでもが敵になり……!? さらに追い打ちをかけるように、皆殺しルートのフラグが潰えていないことも判明。 世界は着実にバッドエンドへ向かいつつあった。 悲劇を回避すべくクローディアが下したのはあまりにも辛い決断でーー!? 学園恋愛ファンタジー第3巻!
ガン積みチートで転生・無双する、昭和生まれの物語、待望の第四巻登場!
学生たちの抗日運動は、西姫と平沙里の人々の心も揺らす 閉塞感の中で始まる第四部の行方はーー。 【13巻あらすじ】 晋州で起きた同盟休校という形の抗日運動が弾圧され、西姫の次男・允国、漢福の長男・永鎬らが拘束された。 永鎬が同盟休校を主導したことで、漢福一家と平沙里の人々の関係は一転する。 そんな中、村で殺人事件が起き、満州行きの準備をしていた弘が巻き込まれた。 一方で、恵まれた境遇に育ったことに嫌悪感を抱いていた允国は、釈放後に自分の行くべき道を探そうと、新たな一歩を踏み出した。それは西姫に苦痛を与える行動でもあった。 ソウルでは任明姫が夫・趙容夏から逃れようともがき、身も心もずたずたにされながらも、ついに自分の殻を破る行動に出た。東京の緒方次郎は柳仁実への思いに苦しんでいた。 第四部 第一篇 生の形 第四部 第二編 帰去来 訳注 訳者解説
小網町の白扇屋・吉野屋へ婿入りした岡三郎は、一緒になったばかりの妻に惚れ込んでいたが、どうやらまだ夫婦の契りがないらしい。それを聞いた老舗眼鏡屋・村田屋のあるじの長兵衛は、吉野屋の一番弟子が問題の鍵を握ると言い出して…(「蒼い月代」)。飛鳥山にて湯治中の長兵衛のもとを自身番が訪ねてきた。村田屋の手代頭を名乗る男が、村田屋の天眼鏡を江戸で評判の料理屋の板長へ貢げばそこへの仕入れがかなうと、王子村の豆腐屋から大金を騙し盗ったらしく…(「湯どうふ牡丹雪」)。創業百二十年を迎える老舗眼鏡屋のあるじは、知恵と人情で問題に挑むお江戸の“名探偵”。時代小説の名手による、心に沁みる極上の六篇。
【第13回 新井賞受賞決定!】 切ない事情を持ち寄って、不器用な四人が始めた同居生活。 ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。『ホテルローヤル』『家族じまい』著者が放つ圧巻の人間ドラマ! このラストシーンは、きっとあなたの希望になる。
父を殺め、国に背いたローズは、母・レイナ王妃を守るため、ドエム公爵の軍門に下った。 戦争の気配が濃厚に漂う芸術の都・オリアナ王国では、ローズとドエムの結婚が噂されている。 「許さんーーッ」 結婚なんて絶対にさせない。 たとえ親が許しても、僕が許さない。 なぜなら…… 「ローズが『覇王』になれば僕の『陰の実力者』プレイが捗るのだから!!!!!」 ●シリーズ 好評既刊● コミックス『陰の実力者になりたくて!』(1)〜(5)以下続刊 漫画:坂野杏梨/原作:逢沢大介/キャラクター原案:東西 角川コミックス・エース コミックス『陰の実力者になりたくて! しゃどーがいでん』(1)〜(2)以下続刊 漫画:瀬田U/原作:逢沢大介/キャラクター原案:東西 角川コミックス・エース
本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』著者の新たな代表作! 音楽と人が生み出す、たしかな希望の物語。 29歳、無職。 ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。 音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていくーー。 人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。 【著者略歴】 瀬尾まいこ 1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『君が夏を走らせる』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』など著者多数。
高校を中退し、相撲ファンの叔父の勧めで弱小相撲部屋に呼出見習いとして入門した十七歳の篤。実家を出たいがため、志もないままこの道を選んだ。しかし、力士たちと生活を共にし、彼らの挑戦や葛藤に立ち会うのち、「呼出」という仕事の喜びに目覚めていく。表舞台には立たないけれど頑張る人全員にエールを送る物語。第33回小説すばる新人賞受賞作。
長年の夢だった弁護士事務所にかかってきた一本の不審な電話。丹前は、相手が奈良地検時代に起訴した殺人犯だと気づくも、彼は山中で恋人とともに遺体となって見つかった。他殺を疑い捜査に協力する丹前だが、調べが進むにつれ過去の事件の思わぬ真相が暴かれていきー。『真相ーヤメ検が暴く』ほか、『詐病ーさかな』『十指紋』『うそ発見器』の短編3作を収録。
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情があるーー。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の番外編第2弾!
したたか、 しなやか、 しながわ 人の心にも、闇と海。 ーーーー柳家喬太郎 『 客はつかの間の夢に金を払うんだ。 女郎の本音なんざ知りたくもなかろうさ 』 元最上位の遊女・お染。寄る年波には勝てず、馴染みの客たちも離れてしまい、いまや衣を新調するための金にも困るようなありさま。 元来の勝気な性格もあって、ひと思いに死んでしまおうかと思うが、金に困ってひとり死んだと言われることはあまりにりも悔しく、ならは、心中をしようと考える。 独り身で大食らい、ぬけている金蔵を相手に選び、手練手管で、ついに心中の約束を取りつけるのだがーー 現在の高座では、お染が金蔵を川に突き落とす場面、金蔵が助かって世話をしてもらっていた親方の元に幽霊のように姿で現れる「上」までしかかからないことが多いが、 本作では金蔵が親方たちの力を借りてお染に仕返しをする「下」までをお染を中心にした物語に再構成した意欲作。 【 妓楼に生きる女の矜持と哀しみ シリーズ完結! 】 小説 古典落語 第1冊『小説 真景累ヶ淵』(奥山景布子/監修 古今亭菊之丞) 第2冊『小説 牡丹灯籠』(大橋崇行/監修 柳家喬太郎) 第3冊『小説 らくだ』(並木飛暁/監修 桂文治) 第4冊『小説 西海屋騒動』(谷津矢車/監修 柳亭左龍) 第5冊『小説 品川心中』(坂井希久子/監修 柳家喬太郎) ◆ 著者について 坂井希久子(さかい きくこ) 1977年、和歌山県和歌山市生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年「虫のいどころ」で第88回オール讀物新人賞受賞。 2017年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』で第1回高田郁賞、第6回歴史時代作家クラブ新人賞受賞。 代表作に、『居酒屋ぜんや』シリーズ、『ハーレーじじいの背中』『若旦那のひざまくら』などがある。
近代教育及び植民地経験を経た韓国・朝鮮民間説話の近代的変容を捉える。日本人研究者の植民地主義・朝鮮人研究者の抵抗民族主義という二分法的な図式が散見される朝鮮民俗学史。しかし、そこには日本人研究者の果たした役割とその影響がきわめて大きく、朝鮮民間説話学は近代日本の学知の影響を受けながら形成されたものであった。未公開資料・新出資料を含めた膨大な近代資料を収集・整理・分析し、説話のモティーフや構造的形式の影響関係に注目。説話の歪曲という観点を乗り越え、近現代の韓国・朝鮮民間説話学の形成過程を総合的に分析し、個別説話の伝承とその変容を複合的に捉えなおし、その意味を考察する。東アジア比較民間説話学を新たに再構築する基盤を提供する一冊。
10年の片想いが実っての結婚。 ただし、おなかの子は祝福されぬまま。 クリスティアーノーー16歳から想い続けてきた私の大切な人。 その夜、ジュリエンヌは憧れのイタリア人富豪に純潔を捧げた。 クリスティアーノは生きるために身を売ろうとした私を救い、 住まいと教育を与え、彼の会社で働くチャンスまでくれた。 だから一夜の思い出以上は望まず、夜明けとともに姿を消した。 ところが数カ月後、ジュリエンヌは妊娠していることに気づく。 再会したクリスティアーノの反応は衝撃的だった。 “自分の子を望んではいなかったが、こうなってはしかたない” そして愛する男性は憎しみをこめ、彼女に結婚を申しこんだ……。 ヒロインは妊娠に驚きますが、喜んでもいました。一人で育てるつもりで、彼女はヒーローに会いに行きます。しかし、待っていたのはトスカーナの彼の屋敷に閉じこめられた孤独な生活でした。ヒロインに選択肢はなかったのですーー愛する男性の要求だったから。
ある日裁判所から届いた召喚状を読み、貧しいマヤは驚愕した。借金をすぐに清算しなければ、家が没収されるという。両親の代理で出向いたマヤに、債権者の富豪ラッファエーレは、彫刻のように美しい顔で驚くべき解決策を持ちかける。「ぼくと結婚して後継ぎをもうければ、借金は棒引きにする」見知らぬ人と愛のない結婚をして子供を産むなんて、無理よ!でも断れば、障害のある弟をはじめ、一家は路頭に迷う…。悩んだ末、両親に高給の仕事が見つかったと嘘をつき、マヤは偽りの花嫁になるために、イタリアへと旅立った。大スター作家リン・グレアムが描く、胸に響く珠玉のシンデレラロマンス。一見、傲慢で冷酷に見えたヒーローの隠された優しさに気づき、しだいに心惹かれていくヒロイン。待望の妊娠がわかったとき、喜びと同時に悲しみも湧きあがり…。
ギリシア富豪の情熱は、 無垢な花嫁の、愛の蕾を開かせた。 横暴な父親と兄に虐げられてきたシーアは、23歳になり、 牢獄のような生家から解放されたが自由になれたわけではなく、 強いられた結婚という、新たな鳥籠へ移された。 夫は、ギリシアの若き海運王、クリスト・カラス。 ハンサムで恐ろしく頭の切れる彼は妻の自由への渇望を見抜き、 結婚で得られる相続が完了すれば、離婚に応じると言った。 シーアはそのときを夢見てクリストの完璧な妻を演じたが、 夜ごと夫の愛の技巧に触れ、いつしか思い知るようになる。 囚われているのはもうこの身ではなく、心なのだと。 新作家カリー・アンソニーの登場です! 結婚式を終えた直後に逃亡を図るヒロインと、美しい妻を逃しはしないと阻止するヒーロー。緊張感あふれる冒頭から、いっきに引き込まれます。大型新人作家による日本デビュー作、どうぞお見逃しなく!