2022年12月発売
シリーズ累計100万部突破!(電子書籍を含む) 旅の欠片、再び集結ーー。 『休暇』シリーズ珠玉の短編集、待望の第2弾!! 癒し系異世界冒険ファンタジー! 書き下ろし短編収録!
「このイケメン、誰なんだろ。隠しキャラ?」桜舞い散る中庭に、百年に一度の美少女の声が響き渡る。なんということだ。まさかヒロインがー無自覚に独り言の大きいお仲間だったとは。非常にやりづらいが、私は麗しの男装軟派騎士。性別も不思議とバレていないことだし、至上のモテテクを駆使すれば造作なくオトせるはず…おい元婚約者、お茶会デートに乱入するな。義弟よ、ピクニックに同伴するな。あの子に攻略されて、幸せな未来を掴むのはこの私だ!「君だけを待っていたよ、マイ・プリンセス?」罪作りな史上最モテ男装令嬢がついにヒロインを逆攻略!?ノーブル&ファビュラスな学園ラブ・コメディー第二弾!
乙女ゲームの悪役令嬢へ転生したエレノアは、周囲の本音に疲れ切っていた。誰も彼も外見でしか判断しない。「心の声が聞こえる」裏設定では打算や露骨な好意が聞こえるばかり。容姿端麗で完璧に見える婚約者候補の第一王子・アシェルにも期待していなかったのにー「緊張するなぁ。頑張るぞぉー!えい、えい、おー!」。実は内心では弱気でピュアな少年のようだった!気障な外見との差に笑いが溢れそう。初めての心地よい心の声の相手に惹かれていくがー元のシナリオに戻そうとするヒロインが現れて!?加護を授けてくる妖精に精霊、獣人の子供たち、亡国の王子…ギャップだらけの周囲に振り回されっぱなし!傾国の美女×完璧王子のラブコメファンタジー!書き下ろし番外編&キャラクターインタビュー収録!
ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代は、今川家の人質として、ひっそりと生涯を終えると思っていたー。しかし、三河武士の熱意に動かされ、弱小国の主として生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する、乱世に飛び込んだ。待っていたのは生きるか死ぬかの大ピンチ!個性派ぞろいの家臣団を頼りに、夢と希望にあふれた波瀾万丈の物語がここに幕をあける。
長崎の貿易商・梅屋商店の跡継ぎとして育った庄吉は、香港で写真館を経営する。そこで出会ったのが、清朝を打倒し、西洋の武力支配からの自立を目指す若き孫文だった。西洋列強による東洋の侵略に理不尽を感じていた庄吉は、孫文の情熱を知り、革命を支援することを約束する。庄吉はやがて、日活の前身となるMパテー商会を創立。黎明期の映画事業は大成功を収め、その資金で革命を支援し続ける。実業家・梅屋庄吉の熱き生涯!
【小鳩君と小佐内さんが活躍する、シリーズ最新短編!】 倫敦(ロンドン)スコーンの謎 米澤穂信 ●年に一度のお楽しみ、シリーズ最新作。今回は小佐内さんの小市民的スクール・ライフのために小鳩君が知恵を貸します 【読切特集「冠婚葬祭」】 もうすぐ十八歳 飛鳥井千砂 ●〈冠〉“成年年齢”ってなんだろう。二〇二二年、智佳は十八歳の岐路を想う ありふれた特別 寺地はるな ●〈冠〉成人式の朝、果乃子は二十年前を思い出す。話題の著者が描く、じんわり温かな物語 二人という旅 雪舟えま ●〈婚〉家読みのシガとクローンのナガノ。二人の旅が迎える“おわり”と“はじまり” 漂泊の道 嶋津 輝 ●〈葬〉 葬儀で出会ったうつくしいひとは、いつも彼女らしい喪服を着ていた 祀りの生きもの 高山羽根子 ●〈祭〉 神社のおまつりで手に入れた不思議な生きもの。その正体はゆらゆらと曖昧でよくわからないまま 【小説】 明治殺人法廷 第2回 芦辺 拓 かなり具体的な提案 犯罪相談員〈4〉 石持浅海 1(ONE) 中編 加納朋子 きみのかたち 第5回 坂木 司 特撮なんて見ない 第5回 澤村伊智 記憶の対位法 第3回 高田大介 モンドールの理由 近藤史恵 刑事何森 エターナル 丸山正樹 オークの心臓集まるところ サラ・ピンスカー 市田 泉 訳 【特別企画】 矢吹駆連作の舞台裏 笠井 潔 【ESSAY】 装幀の森 第4回 アルビレオ ぼくたちが選んだ 第6回(最終回) 北村 薫・有栖川有栖・宮部みゆき 翻訳のはなし 第6回 声が大事なんです 市田 泉 【COLUMN】 ひみつのおやつ*砂糖湯と食パン 榎田ユウリ 私の必需品*たった4分のエール 内山 純 【INTERVIEW 期待の新人】 荻堂 顕 【INTERVIEW 注目の新刊】 『水底のスピカ』 乾 ルカ 『青木きららのちょっとした冒険』 藤野可織 【訃報】 追悼 津原泰水 北原尚彦・紅玉いづき 【BOOKREVIEW】 [文芸全般] 瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF] 渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣
正体不明の巨大生物「怪獣」の度重なる出現に対抗すべく、専門省庁「怪獣省」が置かれ、発見・予報・殲滅の撃退プロセスを確立させた日本。怪獣の進行方向や攻撃方法を分析する予報官の岩戸正美は任務中、奇妙な事件に遭遇する。風力発電所の停止命令が届かなかった町で、瓦礫の下から見つかった死体。音響統制が敷かれた静寂の中で鳴り響いた一発の銃声。怪獣が生息していると噂される湖で失踪した調査官ーーそして、怪獣にまつわる事件には必ず、年季の入ったコートをなびかせた一人の中年男が現れる。警察庁特別捜査室の船村と名乗った男のことを、正美は噂で知っていた。怪獣に関連した特殊な事件を扱う「特別捜査官」。正美は、怪獣を巡る奇妙な事件の捜査に巻き込まれていく……。
マスコミには、決して書けないことがあるー都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!
人の血を啜り、闇から闇へと生きる絶生の美女・紅鈴が、江戸の世で出会ったひとりの少年、欣治。吉原に母を奪われ、信じていた大人たちにも裏切られた。そんな絶望の中でなお、懸命に生きる欣治との出会いが、孤独な闇を生きてきた紅鈴の思いがけない感情を芽生えさせる。「こんな腐った世の中に、こんなにも清い魂があるものか。この汚れなき魂を、あたしは守りたい」欣治を“鬼”にするー。その、後戻りできない決断の先に待ち受ける運命とは!?美しく凶暴なまでに一途なダークヒロイン、ふたたび。
真実か?夢幻か?クリスマスイブに展開するヒューマニスティックストーリー。三十歳で生活に行き詰まって自殺を決意した周平は、神の子を自称する小さな青いウマのぬいぐるみに出会う。
両大戦間期のドイツ児童文学では、大都市に暮らす子どもを主人公に、近代市民家族モデルに代わる新たな家族像やジェンダー観が模索されるようになる。父なき家庭で子どもに寄り添ったのは、自由で風来坊なおじさんだった。ナチスが台頭しつつある時代に、おじさんが提示したオルタナティブな生き方とは。本書では、これまで紹介されてこなかった多数の作品・作家とともに検討する。
火付けの真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。おまきを手助けする材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要、そして臨時廻り同心の飯倉。手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。器の身はどこにあるのか?いったいどんな器なのか?もつれた糸がほどけずに.四人が焦るあの日、大川に若い男の土左衛門が揚がったという。袂から見つかったのは漆塗りの容れ物。だが、妙なことに蓋と身が取り違えられていた。身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した容れ物は一対だったと判る。利助と藤一郎とを繋ぐ容れ物は果たして誰のものなのか?おまきと三人は新たな手がかりを元に利助を探し出せるのか?第1回警察小説新人賞受賞作!
「約束は守った…伝えてほしい…」それが、無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最期の言葉だった。自らも重傷を負った明香里だったが、彼女を助け、身代わりとなって死んでしまった飯山の言葉を伝えるために、彼の人生を辿り始める。この言葉は誰に向けたものだったのか、約束とは何なのか。決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる。
先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説! 時は「大坂の陣」の数年前ーー。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かすーー。 己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか?