2022年12月発売
シリーズ累計100万部突破!(電子書籍を含む) 旅の欠片、再び集結ーー。 『休暇』シリーズ珠玉の短編集、待望の第2弾!! 癒し系異世界冒険ファンタジー! 書き下ろし短編収録!
第10回ネット小説大賞受賞作!「君だけを待っていたよ、マイ・プリンセス?」 罪作りな史上最モテ男装令嬢がついにヒロインを逆攻略!? ノーブル&ファビュラスな学園ラブ・コメディー第二弾!コミカライズ好評連載中! 書き下ろし番外編+コミカライズ試し読みを特別収録!
乙女ゲームの悪役令嬢へ転生したエレノアは、周囲の本音に疲れ切っていた。誰も彼も外見でしか判断しない。「心の声が聞こえる」裏設定では打算や露骨な好意が聞こえるばかり。容姿端麗で完璧に見える婚約者候補の第一王子・アシェルにも期待していなかったのにー「緊張するなぁ。頑張るぞぉー!えい、えい、おー!」。実は内心では弱気でピュアな少年のようだった!気障な外見との差に笑いが溢れそう。初めての心地よい心の声の相手に惹かれていくがー元のシナリオに戻そうとするヒロインが現れて!?加護を授けてくる妖精に精霊、獣人の子供たち、亡国の王子…ギャップだらけの周囲に振り回されっぱなし!傾国の美女×完璧王子のラブコメファンタジー!書き下ろし番外編&キャラクターインタビュー収録!
河北新報記者であった著者は、一年志願兵の兵役を終え伍長で予備役となっていたが、第二次上海事変の勃発とともに招集され、上海北方の呉淞クリークの前線に送られる。 応召する人々と家族の暮し(召集令状)、出征兵士に尽くす人々(出帆)、激戦地の最前線での死闘(呉淞クリーク)、野戦病院の戦傷者たち(野戦病院)を実体験に基づいて描いた4編を収録。
松本潤主演の大河ドラマを完全小説化!ストーリーをいち早く楽しみたいファン必携の書 松本潤主演で大注目の大河ドラマ「どうする家康」。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の活躍を新たな視点で描くのは、「リーガル・ハイ」や「コンフィデンスマンJP」の脚本を手掛けた希代のストーリーテラー・古沢良太。そんな古沢良太が描く徳川家康はどんな人物なのか。そして演じる松本潤はどんな家康に命を吹き込むのか。本書は、ドラマの脚本を基に、ストーリーやセリフを小説として楽しめるようにしたノベライズ第一巻。歴史・大河ドラマファンをはじめ、時代小説ファン、出演者のファンなど、各人それぞれの角度で楽しめる。2023年1月の放送開始に先んじて、ストーリーをいち早くお届けする。 物語 小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育を受け、やがて今川家重臣・関口氏純の娘・瀬名と恋に落ちる。今川家に染まる元康を、三河の者たちは苦々しく思っていた。そんな折、父に仕えていた旧臣たちと再会した元康は、彼らが今川家に不満を抱き、松平家再興への思いがくすぶっていることを知る。 1560年(永禄3年)、今川義元は織田領である尾張へ進撃。元康は妻子たちに別れを告げ、織田軍の攻撃を受ける大高城に、兵糧を送り込む任務に就いた。敵方の猛攻をくぐり抜け、大高城にようやくたどりつき、喜んだのもつかの間、桶狭間から衝撃の知らせが届く。大高城に押し寄せるのは、あの織田信長であった。織田軍に包囲される中、家族が待つ駿河に戻るか、故郷の三河へ進むか、それとも籠城か。元康は決断をせまられるのだった。
長崎の貿易商・梅屋商店の跡継ぎとして育った庄吉は、香港で写真館を経営する。 そこで出会ったのが、清朝を打倒し、西洋の武力支配からの自立を目指す若き孫文だった。 西洋列強による東洋の侵略に理不尽を感じていた庄吉は、孫文の情熱を知り、革命を支援することを約束する。庄吉はやがて、日活の前身となるMパテー商会を創立。黎明期の映画事業は大成功を収め、その資金で革命を支援し続ける。 実業家・梅屋庄吉の熱き生涯を描く!
【小鳩君と小佐内さんが活躍する、シリーズ最新短編!】 倫敦(ロンドン)スコーンの謎 米澤穂信 ●年に一度のお楽しみ、シリーズ最新作。今回は小佐内さんの小市民的スクール・ライフのために小鳩君が知恵を貸します 【読切特集「冠婚葬祭」】 もうすぐ十八歳 飛鳥井千砂 ●〈冠〉“成年年齢”ってなんだろう。二〇二二年、智佳は十八歳の岐路を想う ありふれた特別 寺地はるな ●〈冠〉成人式の朝、果乃子は二十年前を思い出す。話題の著者が描く、じんわり温かな物語 二人という旅 雪舟えま ●〈婚〉家読みのシガとクローンのナガノ。二人の旅が迎える“おわり”と“はじまり” 漂泊の道 嶋津 輝 ●〈葬〉 葬儀で出会ったうつくしいひとは、いつも彼女らしい喪服を着ていた 祀りの生きもの 高山羽根子 ●〈祭〉 神社のおまつりで手に入れた不思議な生きもの。その正体はゆらゆらと曖昧でよくわからないまま 【小説】 明治殺人法廷 第2回 芦辺 拓 かなり具体的な提案 犯罪相談員〈4〉 石持浅海 1(ONE) 中編 加納朋子 きみのかたち 第5回 坂木 司 特撮なんて見ない 第5回 澤村伊智 記憶の対位法 第3回 高田大介 モンドールの理由 近藤史恵 刑事何森 エターナル 丸山正樹 オークの心臓集まるところ サラ・ピンスカー 市田 泉 訳 【特別企画】 矢吹駆連作の舞台裏 笠井 潔 【ESSAY】 装幀の森 第4回 アルビレオ ぼくたちが選んだ 第6回(最終回) 北村 薫・有栖川有栖・宮部みゆき 翻訳のはなし 第6回 声が大事なんです 市田 泉 【COLUMN】 ひみつのおやつ*砂糖湯と食パン 榎田ユウリ 私の必需品*たった4分のエール 内山 純 【INTERVIEW 期待の新人】 荻堂 顕 【INTERVIEW 注目の新刊】 『水底のスピカ』 乾 ルカ 『青木きららのちょっとした冒険』 藤野可織 【訃報】 追悼 津原泰水 北原尚彦・紅玉いづき 【BOOKREVIEW】 [文芸全般] 瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF] 渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣
正体不明の巨大生物「怪獣」の度重なる出現に対抗すべく、専門省庁「怪獣省」が置かれ、発見・予報・殲滅の撃退プロセスを確立させた日本。怪獣の進行方向や攻撃方法を分析する予報官の岩戸正美は任務中、奇妙な事件に遭遇する。風力発電所の停止命令が届かなかった町で、瓦礫の下から見つかった死体。音響統制が敷かれた静寂の中で鳴り響いた一発の銃声。怪獣が生息していると噂される湖で失踪した調査官ーーそして、怪獣にまつわる事件には必ず、年季の入ったコートをなびかせた一人の中年男が現れる。警察庁特別捜査室の船村と名乗った男のことを、正美は噂で知っていた。怪獣に関連した特殊な事件を扱う「特別捜査官」。正美は、怪獣を巡る奇妙な事件の捜査に巻き込まれていく……。
時事雑説を描くことが禁じられていた江戸期に比し、明治の実録は堂々と現実の重大事件を空想・虚構をまじえ叙述する。黒船来航から西南戦争に至る維新前後史話として広く読まれた染崎延房『近世紀聞(抄)』、西南戦争における在野の志士を描く篠田仙果『鹿児島戦争記』、社会問題ともなった相馬事件を伝える渡辺綱『掃魔の曙』を収録。
第169回直木三十五賞候補作 『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作! マスコミには決して書けないことがあるーー 都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。 同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。 雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、 やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。 1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、 読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!
頼むよ。俺を、鬼にしてくれよ 親を失い、貧しさに喘ぐ少年。 江戸の闇に生きる美しき謎の女。 偶然の出会いが、永遠の絆となるーー。 最強のヒロイン×バイオレンス・アクション×純愛 誉田節炸裂の「妖シリーズ」エピソード・ゼロ 人の血を啜り、闇から闇へと生きる絶世の美女・紅鈴が、江戸の世で出会ったひとりの少年、欣治。吉原に母を奪われ、信じていた大人たちにも裏切られた。そんな絶望の中でなお、懸命に生きる欣治との出会いが、孤独な闇を生きてきた紅鈴に思いがけない感情を芽生えさせる。 「こんな腐った世の中に、こんなにも清い魂があるものか。この汚れなき魂を、あたしは守りたい」 欣治を“鬼”にするーー。その、後戻りできない決断の先に待ち受ける運命とは⁉ 美しく、凶暴なまでに一途なダークヒロイン、ふたたび
真実か?夢幻か?クリスマスイブに展開するヒューマニスティックストーリー。三十歳で生活に行き詰まって自殺を決意した周平は、神の子を自称する小さな青いウマのぬいぐるみに出会う。
両大戦間期のドイツ児童文学では、大都市に暮らす子どもを主人公に、近代市民家族モデルに代わる新たな家族像やジェンダー観が模索されるようになる。父なき家庭で子どもに寄り添ったのは、自由で風来坊なおじさんだった。ナチスが台頭しつつある時代に、おじさんが提示したオルタナティブな生き方とは。本書では、これまで紹介されてこなかった多数の作品・作家とともに検討する。
第1回警察小説新人賞受賞作! 付け火の真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。 おまきを手助けする材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要、そして臨時廻り同心の飯倉。 手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。器の身はどこにあるのか? いったいどんな器なのか? もつれた糸がほどけずに四人が焦るある日、大川に若い男の土左衛門が上がったという。 袂から見つかったのは漆塗りの毬香炉。だが、妙なことに蓋と身が取り違えられていた。 身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した毬香炉は一対だったと判る。 利助と藤一郎とを繋ぐ毬香炉は果たして誰のものなのか? おまきと三人は新たな手がかりを元に利助を探し出せるのか? 【編集担当からのおすすめ情報】 選考委員満場一致の受賞作だけあって、とても新人とは思えない筆力に驚かされます。捕物を愉しめるのはもちろん、江戸情緒もたっぷり描写されていて、特にヒロインの探索を手助けする、少年ふたりにかかわる人情の機微が読みどころとなっています。 選考委員をしてくださった各先生のコメントもどうぞ。 *** 相場英雄氏 「流れるような文体、各キャラクターの視点、そこから広がる江戸の風景描写が俊逸」 月村了衛氏 「堂に入った書きぶりで、江戸情緒、人物描写ともに立派なものです」 長岡弘樹氏 「この文章はすでにプロ級であり、読み手は安心して作品世界に身を委ねていられる」 東山彰良氏 「細部にまで目端が行き届いていて、登場人物を過不足なく使い切っているところが見事でした」
「約束は守った…伝えてほしい…」それが、無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最期の言葉だった。自らも重傷を負った明香里だったが、彼女を助け、身代わりとなって死んでしまった飯山の言葉を伝えるために、彼の人生を辿り始める。この言葉は誰に向けたものだったのか、約束とは何なのか。決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる。
先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 まったく新しい「家康像」を描き出した本格歴史小説! 時は「大坂の陣」の数年前ーー。いまだ盤石でない徳川幕府を案じる老齢の家康は、二代将軍である息子・秀忠を揺るぎない天下人にするための体制づくりを急いでいた。一方、豊臣家の威信凋落を肌身で感じる淀殿は、愛息・秀頼の復権に向けた効果的な打開策を見つけられず、焦燥感を募らせていた。宿命と因縁に翻弄され、矜持と野心の狭間で揺れ動く二人は、やがて雌雄を決する最期の戦いに、それぞれ活路を見出そうとするが……。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。親が子に寄せる想いが時代を動かすーー。 己の「死」の先に見出そうとした「希望」とはいったい何だったのか?
パリとカリブ海、一族の物語。 小さな島の一つの家族の歴史と世界の歴史・人・文化が混ざり合い、壮大な物語が展開されるーー。 カリブ海/全゠世界カルベ賞などを受賞し、各所で好評を博した著者デビュー小説! パリの街外れに生まれ、父がルーツを持つカリブ海のグアドループ島とは肌色と休暇時の記憶のみでしか接点を持たない若い女性である「姪」が、家族のルーツを求めて自身の父と父方の伯母たちに話を聞きながら一族の歴史を掘り起こし、自らの混血としてのアイデンティティを練り上げていくーー。 複数の言語の間で、語り手の三姉弟はそれぞれに、自らの望むありようや生き方にふさわしい言語態度を探り当てようとした。(…)「姪」も、クレオール語を母語とはしていない。十全に話せるわけでもない。それでも「姪」はグアドループから受け継いだ何かを「自分の体の内に、言語の内に、世界の多様性の受け止め方の内に感じて」(…)いたし、「すべての大陸を旅した迷えるさすらい人たるアンティル人」(…)としての「自分の来歴とそれを形作るものを愛することを学んでいた」(「訳者あとがき」より)