2022年12月発売
第10回ネット小説大賞小説賞受賞作品! 異世界に転生した大学生の祐奈は、聖女に祭り上げられた上、命がけの旅に出る羽目に!? しかも顔を隠すようにと渡されたヴェールが誤解を招き、祐奈は醜い聖女の烙印を押されてしまう。 旅の護衛をするラング准将だけには心を許せそうだけれど……。祐奈の波乱の旅がここに始まる!
嫌われ者の悪役令嬢だったビアトリスは、アーネスト王子との婚約を破棄し、周囲の誤解も晴らして無事に卒業。ずっと支えてくれた秘された第一王子・カインとの結婚へ! 結婚式の準備でカインが治める領地に赴いたビアトリス。カインは熱烈に歓迎してくれたけれど、どうやら周囲は結婚を望んでいる人ばかりではないようで…?
コルト・レインツリーが代理母を求めているー噂を聞いたメラニーは、勇気を振り絞って彼に電話をし、面会をとりつけた。これでやっと、恩返しができる…。昔、“がり勉ガーティ”と呼ばれ、仲間外れにされていた私に、ただ一人やさしくしてくれた、初恋の男性コルト。住む場所は離れても、恋心が消えることはなかった。数年前、事故に遭った私は手術で顔が変わり、名前も変えた。会っても、コルトは“がり勉ガーティ”とはわからないはず。それどころか私の存在さえ忘れていても、構わない。妻と娘を亡くし絶望に沈む彼に、子供を授けてあげたい…。
身分違いの花嫁が受け取った、 かけがえのない贈り物。 ララはある吹雪の夜、木の下で昏倒している男性を見つけ、 家に連れ帰って手厚く介抱した。彼は完全に記憶を失っており、 自分の名前すら思いだせなかったが、それでも二人は惹かれ合い、 甘く濃密な6週間を過ごしたあと、聖夜に結婚した。 だがその直後、突然の見知らぬ訪問者が驚くべき事実を告げる。 夫の名はガエターノ。行方不明のモスヴァキア新国王だというのだ。 貧しい清掃人の私が王様の花嫁ですって? とんだ笑い物よ。 ララは逃げるように姿を消した──妊娠しているとも知らずに。 2年後。幼い息子と暮らすララの前に、ガエターノが現れて……。 『灰かぶりはかりそめの妻』、『麗しき堕天使の一夜妻』に続く、〈ステファノス家の愛の掟〉第3話をお届けします。息子と慎ましく暮らすヒロインの前に2年ぶりに現れたヒーローは、記憶を取り戻してはいたものの、以前とは別人のように冷淡で……。
逞しくてハンサムでうっとりするほど魅惑的。 でも氷のように冷たい心の億万長者と、結婚!? パンドラは世界的企業のCEO代理ザンダーのアシスタント。 ギリシア彫刻のような美貌と肉体を持つ彼は、 女性なら誰もが夢中になるような魅惑の上司だ。 でもパンドラにはザンダーに絶対言えない秘密があった。 ここにいるのは彼の父親に母の弱みを握られたから。 そして彼をスパイするため屋敷に忍びこんだある夜、 ザンダーに見つかってしまった。ああ、どうしよう? だが彼の口からは予想外の言葉が。 「きみはぼくと結婚しなければならない」 本社おすすめのダイバーシティーー多様性ーー企画! 今すぐに結婚しないととんでもない窮地に陥る事情があった傲慢で冷酷なヒーローが、自閉スペクトラム症のヒロインと1年限りの結婚契約をすることで、人を愛することを学んでいく感動作です。
「君がどんなに魅力的でも、僕は君と結婚するべきではなかった」夫のチェーザレの口から放たれた言葉に、アーヴァは凍りついた。イタリアの湖畔に大邸宅を構える億万長者との出会いは電撃的で、二人とも瞬時に燃えあがり、気づけば純潔を捧げていた。そのあとの妊娠と結婚は、家族との縁が薄いアーヴァにとって、やっと安らぎの地を見つけたような奇跡だった。ところが娘が生まれるやいなやチェーザレは仕事に没頭し、まったく家庭を顧みなくなる。理由を聞いても無視されるだけ。もう愛は終わったの?独りの寝室で、アーヴァは涙に暮れ…。
セイディは独りぼっち。唯一の肉親だった祖母が亡くなり、残された借金を返すために思い出の家も売りに出さなければならない。これからは住み慣れた村を出て、仕事も見つけなくては。幸い、すぐに買い手が現れ、住み込みの家政婦も探しているらしく、セイディはここに住み続けられるならと、その求人に飛びついた。雇主となるオリヴァーは中年の物書きだと聞いていたが、いざ会った彼は背が高くて、女性なら誰もが憧れるような顔立ちだった。思わず心を奪われたセイディは、未来は薔薇色などと考えていたが、オリヴァーの言葉に、彼女の浮ついた心は地面へと叩き落とされた。「僕は思慮深い田舎の女性を雇いたかったんだ。君に家政婦は無理だ」
ギリシア人CEOアリストテレスは言わずと知れたプレイボーイ。仕事の実力も男としての魅力も超一流のゴージャスな大富豪だ。しかし女性との仲は長続きせず、別れるときは冷たく切り捨てるー高額の贈り物をして、手切れにするのだ。しかも、その手配さえアシスタントのルーシーの仕事だった。前任の2人はボスに気のあるそぶりを見せたばかりに首になったけれど、私は大丈夫。ビジネスライクに接してみせる。ところがある日、ルーシーが雨に濡れて着替えているところを、アリストテレスが偶然見てしまう。その瞬間、彼は目の色を変えた。地味な服装の下に、彼女がこんな魅力を隠していたとは…!
ヴィクトリアにはどうしても会いたい少女がいた。16歳で妊娠し、養子に出さざるをえなかった実の娘だ。出産後、養子斡旋業者に託す前に一度だけ腕に抱いたのが最後だった。その切なく悲しかった瞬間とともにいつも思い出されるのは、娘の父親で高校時代の恋人だったライアンのこと。出産の日が来たら、私たちの子を一緒に迎え、一緒に送り出そうと約束してあったのに、彼は電話にも出ず、ついぞ姿を現さなかった…。今、ヴィクトリアは18歳になった娘とどうにか再会を果たし、胸がはち切れそうなほどの感謝と感激に包まれていた。しかし、娘が実の父親にも会いたいと言いだしー
父危篤の知らせを受け、ケイトリンは再び故郷の土を踏んだ。父の再婚で義兄となったリノに片想いをしていた十代のころ、彼女はリノの弟の事故死の責めを負わされ、無実ながら故郷を去った。皆の冷遇には耐えられても、リノの憎しみの視線は胸にこたえた。5年ぶりに再会した今なお、その瞳からは敵意が消えていない。とうとう父が亡くなって通夜と告別式が営まれたが、周囲の人々もやはりケイトリンに冷たくよそよそしい態度をとった。ここに私の居場所はないのね…。最後にもう一度、リノに伝えたくてかつての事故の真実を話そうとしたが、彼は聞く耳を持たなかった。だがその後、火事に巻き込まれ、生死の境を彷徨う彼女を見たリノはー。
「息子が欲しい。だが、妻が欲しいわけじゃない」「手持ちの相手の中から臨時の妻をみつくろったらどうだ?」エレクサはそんな男同士の会話を漏れ聞いて憤然とした。繁殖用の雌馬を選ぶみたい!でも、ちょっと待って…。最近、結婚しろとうるさい母に困っていたエレクサは、息子が欲しいと言った男性ノアと、無謀な契約を交わすー別居婚をし、妊娠の可能性のあるときだけベッドを共にするのだ。そして子を産んだら、離婚。なのに彼女の胸は高鳴る一方で…。-『親密な契約』。友人に貸した車が高級車にぶつかり、弁償を余儀なくされたエリス。けれども家業は倒産し、薄給の身ではとても支払えず、猶予を請うために高級車の持ち主に会いに行った。大企業の次期社長ソールは女性には不自由しないとの噂どおり、黒髪とグレイの瞳が魅力的で、思わず息をのんだ。借金の埋め合わせに、社長夫妻のパーティに彼の恋人役で同行したエリスは、ソールと社長の若妻の睦まじい様子を目撃する。まさか!彼は私を、不倫のカムフラージュとして利用したの?-『罪なジェラシー』。
ジャニーンは弱冠24歳にして売れっ子のミステリー作家。ビーチハウスに滞在して執筆に勤しんでいるが、隣人の、かつてビジネス界の風雲児として名を馳せ、巨万の富を築いたカンテン・ロークなる男性が彼女の心を騒がせる。彼は初対面から傲慢な態度で、彼女を変わり者と決めつけ、「けっこう。君の不潔な話は聞きたくない」とまで言って敬遠した。だがカンテンは気づいていなかったー彼が愛読する作家ダイアン・ウッディこそ、ジャニーンであることに。-『なんてミステリアス!』。ルイーズは同僚のドクター・コルトレーンに密かに想いを寄せていた。でも彼はといえば、一方的にしゃべるが、彼女の話をさえぎるかのどちらかで、いつだって刺々しい態度だ。その原因がルイーズの父にあることを知り、彼女がいたたまれず病院を移ることにすると、なぜかドクター・コルトレーンがプロポーズしてきて…。-『婚約のルール』。
まぶたに魅了されたカメラマン(「眼瞼下垂」)、夜、むかいの集合住宅に住む元恋人を見つめる女性(「ブラインド越しに」)、植物園に通い、自分はサボテンであり、妻はつる植物だと気づく男性(「盆栽」)、小さな島で“ほんものの孤独”を探す十代の少女(「桟橋の向こう側」)、トイレに残った香りの主を探す若者(「花びら」)、似た者同士の恋人とこじれた関係に陥る女性(「ベゾアール石」)。パリ、東京、メキシコシティ、ヨーロッパの架空都市を舞台に、ひと癖持ち合わせた登場人物たちが大いに躍動する。メキシコの実力派作家グアダルーペ・ネッテルの世界観全開の6篇の珠玉の短編小説集。
ロザリーが意識不明となり「神々の塔」攻略は中断になるリリィたち。いつか攻略することをエルトリアと約束したリリィは、新たな街へ向かうことにした。向かった先は従魔連れが多い街ーテルフレア。大きなイベントが開かれるということもあり、心から楽しみにしていたリリィ。そんな彼女は、とある少女と出会う。そして、遂にリリィは第三の従魔とも出会うのであったー。これは周りから『聖女』と呼ばれ崇められたり、『魔女』と恐れられたりする、聖魔女リリィの冒険物語。
虐げられていた主人公が公爵夫人として活躍していくハッピーエンドロマンス! 没落寸前の男爵家の令嬢アニスは、貧乏な家計を支えるため、街の菓子店で日々働いていた。 そのせいで結婚にも生き遅れてしまい、一生独身……かと思いきや、なんとオラリア公ユリウスから結婚を申し込まれる。 いざ本人と会ってみれば「私は君に干渉しない。だから君も私には干渉するな」と言われてしまう。 ユリウスは異性に興味がなく、同じく異性に興味のないアニスと結婚すれば、妻に束縛されることはないと考えていた。 アニスはそんな彼に、一つだけ結婚の条件を提示する。 それはオラリア邸で働かせてほしいというものだった……。 虐げられていた主人公が公爵夫人として活躍するハッピーエンドロマンス、開幕!
「希望の光」、ダンジョンに初挑戦! もふもふだらけの異世界ファンタジー、第十三弾! 大ボリュームの書き下ろしを収録 コミカライズもMFCにて好評発売中! 王都での生活にも慣れてきたころ、ユータたちのパーティ「希望の光」は、初級ダンジョンに挑むことに! 大きなトラブルもなく順調に階層を進んでいくと、そこにはビックリするような出会いがありーー 新たな出会いにわくわく! ユータのもふもふ異世界ファンタジー、第十三弾!
最北の国『紫竜ディバルディオス』から帰還して、穏やかな日々を送っていたユーフランとエラーナ。そこへ恩義のある『青竜アルセジオス』王の死とアレファルド戴冠の報が入る。それこそ『守護竜様の愛し子』でエラーナが死亡する因縁の“イベント”!破滅エンドを回避し、幸せな未来を掴むため、二人は決着の場へ立ち向かうことを決意する。これは二人なら乗り越えられる、ちょっと不運で最高に幸福な俺の話。
転校を繰り返す小学生の礼恩が、行く先々で出会うクラスメイトは嘘つきばかりだった。なぜ彼らは嘘をつくのか。友達に嫌われてもかまわないと少女がつく嘘。海辺の町で一緒にタイムマシンを作った友達の嘘。五人のクラスメイトが集まってついた嘘。お母さんのことが大好きな少年がつかれた嘘。主人公になりたくない女の子がついた嘘。さらにはどの学校でもバールについての噂が出回っているのはなぜなのか。やがて礼恩は、バールを手にとるー。僕はバールを正しく使えたのだろうかー。小学四年生からの三年間で、少年は現実の残酷さと優しさを知る。