小説むすび | 2025年3月26日発売

2025年3月26日発売

カット・イン/カット・アウトカット・イン/カット・アウト

出版社

集英社

発売日

2025年3月26日 発売

【松井玲奈が4年ぶりに贈る待望の新作小説】 あの日、フィクションのような人生が始まった。 著名な劇作家・野上が主宰する劇団の新作公演初日まで、残り3週間。 晴れてヒロインに選ばれた元国民的子役のアイドル・中野ももは、 野上の厳しい指導に応えることができず、徐々に追い詰められていた。 どうにか端役を手にしたとある中年の女優は、中野ももが憔悴していく様子を気に掛ける。 そして、やってきた公演初日。 幕が上がった瞬間、二人の人生は大きく変わる! 俳優としても活躍する著者が3作目の舞台に選んだのは、「演劇」の世界。 ふたりの女性が織り成す関係は、ゆっくりと、繊細に、絡み合う。 現実にうちひしがれる絶望、強運を手にして舞い上がる歓び、突然やってくる予想外の衝撃。 幾つもの感情を抱えた先の終着点で、それぞれが決断した選択とはーー。 「演じる」とは何かを問う、唯一無二の物語。 【著者略歴】 松井玲奈(まつい・れな) 1991年7月27日生まれ。愛知県豊橋市出身。俳優・作家。 2019年『カモフラージュ』で作家デビュー。その他の小説に『累々』、エッセイに『ひみつのたべもの』『私だけの水槽』がある。本作『カット・イン/カット・アウト』が、3作目の小説となる。

山並みの彼方へ山並みの彼方へ

出版社

幻冬舎

発売日

2025年3月26日 発売

平穏な人生より、夢と冒険を。 文無しから始めたふたつの会社は、 従業員500名を擁する企業に。 地域に根差し、社会を支え続けてきた男の心の奥にある揺るぎない思いとはーー 人生の真髄を説く自伝的小説 序章  谷川一郎の故郷  埼玉県熊谷地方  聖天様と熊谷地方の暮らし 第1章  苦難の少年時代  子供達の戦後  はかなく消えた夢  働きながら学ぶ 第2章  青春の旅立ち  家出  空しい日々  ようやく見つけた希望の道  警察官拝命  見合い  年老いた両親 第3章  運命の分かれ道  弟が家を出る  同僚との別れ  さらば親友  工場長との出会い  兼業農家となる 第4章  事業への道  独立を決意  開業資金  窮地を救った妻の協力  小さな出発  見事に的中した予言  偉大なる兄の遺訓  支えてくれた人達  第5章  二つ目の会社を立ち上げる  副業:野菜の産直販売  副業:アルミサッシの販売  大利根パック本格始動 第6章  家族や社員とともに  赤貧の中の子供達  社員は家族  会うは別れの始め  安らかに眠れ  消えてしまった570万円  盗まれていた通行券  世代交代 第7章  山並みの彼方へ  父親との別れ  病魔との戦い1 大腸癌  病魔との戦い2 ひざ関節症  病魔との戦い3 前立腺肥大症  病魔との戦い4 濃厚接触者  人生の教え  山並みの彼方

その本はまだルリユールされていないその本はまだルリユールされていない

著者

坂本葵

出版社

平凡社

発売日

2025年3月26日 発売

ルリユール relieurとは、フランス語で「もう一度?する/し直す」という意味の〈re〉と、「(糸で)綴じる」という意味の〈lier〉、これら2つの単語を合わせた言葉であり、本書では、手製本する作業のことをあらわしています。 物語は、司法書士になる夢をあきらめた主人公まふみが、非正規職員の図書館司書として母校の小学校に赴任するため、実家近くのアパート「リーブル荘」に引っ越してくるところから始まります。ルリユール工房を併設するリーブル荘には、世界的な製本家として活躍する綺堂瀧子(きどう・たきこ)親方とその孫で天才製本家の由良子(ゆらこ)が暮らしています。まふみは小学校の司書として子どもたちが抱える様々な問題に直面しながらも、親方と由良子を通じて製本の世界に触れることで、どの本の背景にも人間の物語があり、本が人の心を救いうることを学んでゆきます。 【書店員さんの声】 全国の書店員さんから応援のメッセージが届いています! ーー本がつなぐ人と人との出会い。「私にも大事な本があった」ことをあらためて思い出させてくれる (くまざわ書店 森岡様) ーー実に読みどころしか見当たらない作品で、本に対する愛、言葉への信頼、生きることの尊さ……。深淵なる「学び」と比類なき「哲学」が凝縮されており、「こういう小説が読みたかった!」が、率直な想いです。 (アルパカ 内田剛様) ーー【紙の本への愛】がたくさん詰まっていて、登場人物も全員余すことなく好きになりました。 (紀伊國屋書店富山店 山口様) ーー本作は、本として、紙媒体で発売されることにとても意味のある物語だと思います。小さな事件もおこりつつ、みんなが前に進んでいく物語。誰もおいてけぼりにせず、手を優しく繋ぐような物語 (紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店 豊沢様) 本が好きな人ならば、必ず心に響くしかけにあふれています。ぜひご注目ください。 ■著者プロフィール 坂本葵(さかもと・あおい) 1983年愛知県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。大学の非常勤講師の傍ら執筆を始める。『吉祥寺の百日恋』(2014年/新潮社)で作家デビュー。そのほかの著作に『食魔 谷崎潤一郎』(2016年/新潮選書)など。本書が二作目の文芸作品となる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP