制作・出演 : ショスタコーヴィチ
制作・出演
F.G.ロルカ / NHK交響楽団 / サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団 / ショスタコーヴィチ / ジョーン・ロジャーズ / セルゲイ・レイフェルクス / ニキータ・ストロジェフ / ミハイル・コトリャロフ / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / ヴラディーミル・アシュケナージ音楽監督就任からわずか数年で団員の心を掴み取ったアシュケナージの解釈が演奏の隅々にまで浸透したショスタコーヴィチである。リズミカルに躍動するオーケストラのマッシヴな力強さ、熱気をはらんだ怒濤のうねりが聴きもの。曲の核心に迫る熱演である。
ショスタコはお約束のマッシヴな賑々しさ。いわば納得の音の姿だが、チャイコフスキーは一転驚くほど落ち着いた佇まい。響きにも語り口にもほとんど扇情的なものを感じさせない。「ロココ風」など独奏が団員のゆえか室内楽的とも言える趣。意外な面白さだ。
制作・出演
アレクサンドル・ベズィメンスキー / ウィーン交響楽団 / ウィーン合唱協会女声合唱団 / エリアフ・インバル / グイド・マンクージ / コルス・ヴィエネンシス / ショスタコーヴィチ / ヨハネス・プリンツ発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
名門ジュリアード弦楽四重奏団にとって初めてのショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲の録音。彼らのしなやかであたたかい音で描かれたショスタコーヴィチには、人間味が感じられる。ピアノ五重奏曲でのブロンフマンの演奏はさすがに洗練されている。
フィリップスから移籍のリーラ。協奏曲は冒頭から実に魅惑的な音色で歌い、聴き手をグッと引き寄せる。リズムの切れ、カデンツァの妙技と練り込んだ表情など、また一歩前進した姿がうかがえる。オラモの伴奏も骨太で雰囲気豊かで理想的。ソナタも同等の名演。
ロストロポーヴィチによる、ワシントン・ナショナル響音楽監督時代の録音。このショスタコーヴィチは、ロストロポーヴィチ独特の濃厚な表情を持ち、ダイナミックに彼の内面の激情が奔流する感動的な演奏といえる。
ラトルが20代のときの録音。フィルハーモニア管を初めて振ったときに取り上げた作品で、見事にオーケストラをコントロールしている。独特の情念とアイロニーは薄いが、曲の持つ力をしっかりと引き出しているあたりがさすが。
第二次大戦中のドイツ軍によるユダヤ人虐殺、旧ソ連におけるユダヤ人迫害を告発した問題作。テミルカーノフはむやみに物語性を強調するのではなく、音楽の完成度を第一義にして、じつに格調高く深い演奏に仕上げている。バスの強靱な表現力に圧倒される。
“階級闘争の勝利”というこの曲の表層的な主題を、堂々たる威容で提示するザンデルリンク。作曲家が楽譜に隠した批判的メッセージに無頓着なのは、ムラヴィンスキーから薫陶を受けた東独の巨匠としては致し方ない。骨太ながら細部に目の行き届いた演奏である。