ジャンル : クラシック > 声楽曲
レオンカヴァッロ(1857〜1919)の埋もれた佳作を蘇演させた得難いアルバム。交響詩「五月の夜」はミュッセの詩に基づいた12曲からなる大作。ドミンゴの甘い歌声と劇的な楽曲の融合感がたまらない。他に歌曲とピアノ独奏曲も併録。レオンカヴァッロの真価を再認識する上でも大変興味深く、また感銘深い。
フォン・オッターが、バッハのアリア集『バック・トゥ・バッハ』の次にクリスティと組んでフランス・バロックに取り組んだ一作。シャルパンティエ、ラモーのオペラに、ランベールの世俗歌曲も収録した魅力的なラインナップだ。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ウィーン国立歌劇場合唱団 / チェチーリア・バルトリ / チョン・ミュンフン / ディートリヒ・ゲルファイデ / ラウール・ヒメネス / リューバ・オルゴナソーヴァ / ロッシーニ / ロベルト・スカンディウッツィ最高の音で楽しむために!
カラスがドイツものを歌った珍しいアルバム。カラスの強烈な個性は、ベートーヴェン、モーツァルト、ウェーバーといった大音楽家たちをも自分の世界に引き込んでしまう。とりわけモーツァルトのオペラ・アリアは、表現の何たるかを認識させられる。
カラスの最後のスタジオ録音となったヴェルディのアリア集と、全盛期に録音されたベッリーニのアリア集を組み合わせたアルバム。圧倒的なベッリーニ、深みを増した表現力のヴェルディと、新旧のカラスが堪能できる。
制作・出演
J.S.バッハ / エルヴィン・オルトナー / クリスティアン・ゲルハーヘル / クリスティーネ・シェーファー / クルト・シュトライト / ジェラルド・フィンリー / ニコラウス・アーノンクール / ベルナルダ・フィンク / ユリア・クライター / ヴェルナー・ギューラふくよかな滋味あふれるバッハ。言うはやすいが演奏では至難な究極の響きの具現化。全集完成から20年を経た後のカンタータ“初”再録音では声楽陣の構成を変更(Sop.&Alt.を少年合唱から女声に)したことにより、密度の高い広がりのあるサウンドが構築された。祝80歳の記念リリースとなった。
制作・出演
J.S.バッハ / エバーハルト・ビュヒナー / キャロリン・ワトキンソン / ジークフリート・ローレンツ / テーオ・アーダム / ペーター・シュライアー / ライプツィヒ放送合唱団 / ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム / ルチア・ポップ発売元
日本コロムビア株式会社モダン・ピッチによる、古楽ムーヴメント以前の演奏スタイルだが、音楽はもたれず快適に進んでいく。音楽史的ではないが、声楽的にきわめて実直なバッハ演奏はシュライアーらしい持ち味で、“オザンナ”の合唱など白眉のひとつ。テキストはソロも含めてドイツ風発音で統一。
制作・出演
エリアフ・インバル / ゲルト・ミュラー=ロレンツ / シュテラ・ドゥフェクシス / ピーター・ローズ / ベルリン・ドイツ交響楽団 / ベルリン放送合唱団 / ヤナーチェク / ユリア・ヴァラディ / ヴァレンティン・プロラート発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!
DENONクラシックの定番“クレスト1000”シリーズ。9回目となる発売分には、デンオン、スプラフォン(チェコ)、オイロディスク(ドイツ)の豊富な音源から聴いておきたい、聴いてみたい名盤をセレクトして収録。
制作・出演
FemkeBergsma / FrancisColpron / HelenePlouffe / MargaretLittle / SusieNapper / SylvainBergeron / エリック・ミルンズ / ジョン・レノン / レ・ボレアド発売元
キングレコード株式会社旋律がリコーダーだったり、チェンバロがリズム隊だったりと、古楽器での演奏ではある。が、原典主義的アプローチ(笑)を試みつつ、自由な洒落っ気をコッテリ盛り込む態度は、クラシックとエンタテインメントの良いとこ取りだ。“バロック”という単語には“凝った”という意味もあった! ★
制作・出演
アレクサンダー・ヤング / アントニオ・トニーニ / ニコラ・レッシーニョ / パリ音楽院管弦楽団 / フィルハーモニア合唱団 / フィルハーモニア管弦楽団 / ベルリーニ / マリア・カラス / モニカ・シンクレア一段と深みを増した時期のカラスによる、得意のヴェルディとベッリーニのオペラ・アリア集。カラスの凄味が如実に分かるアルバムである。ヒロインの内面に深く潜行し、たぐいまれな心理描写を成し遂げている。