発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
62年、名作『バラード』録音後すぐに行われた欧州ツアーでのライヴ録音。(2)は『バラード』的だが、当時はバリバリと吹きながら長尺のソロを繰り広げていた時期でもあり、(1)(3)は演奏時間が長く、特に(3)は20分超。しかし聴き飽きさせないのが凄い。マッコイも好演。
61年12月2日ミュンヘンにおけるライヴ。コルトレーン・バンドのエルヴィンの代わりにメル・ルイスが加わったコルトレーン抜きのバンド。残念ながらドルフィーの持つ先進的なコンセプトにはリズム・セクションがついていっていないが演奏は凄い。
制作・出演
アート・ファーマー / クインシー・ジョーンズ / クリフォード・ブラウン / ジジ・グライス / ジミー・クリーヴランド / ジョージ・ウォーリントン / ライオネル・ハンプトン / ライオネル・ハンプトン楽団ジャンル
モダン・ジャズの名手を擁したハンプトン楽団が、53年9月のスウェーデン訪問時に残した歴史的にも貴重なライヴ音源。ブルース、ブギウギ、R&Bスタイルの演奏が中心だが、クリフォード・ブラウンやアート・ファーマーのソロもわずかに聴かれる。
前半4曲がエディ・ゴメスとマーティー・モレルとのトリオ。残り4曲がチャック・イスラエルズとラリー・バンカーとのトリオ。つまり1枚のディスクでふたつのパフォーマンスが楽しめる逸品。エヴァンス・トリオ・ジャズの変遷を再学習するにも有用だ。
マイルス、レスター、MJQが同じステージに並んだ56年のドイツのジャズ・フェスティバル。ラファロの事故死する直前の61年のニューポート・ジャズ・フェスティバル。貴重この上ないプライベート録音を収めた作品。マイルスにもこういう日があったのだ。
62年10月7日、NYのガスライトに出演した時のライヴ録音。ハービー・ハンコックを含むドルフィーのクインテットは正式な録音を残していない。そのため音質に問題がある私的録音とはいえ、これは貴重なコレクターズ・アイテム。歌手のジョー・キャロルも1曲に参加。
米国で活躍する英国出身の実力派サックス奏者から見たアメリカを音で描いた作品。カントリー、サザン・ロック、ニューオーリンズとさまざまな要素を取り入れ、タイトルどおり、スケール感あふれるフュージョンを展開。クールな感触のサックスが心に響く。
制作・出演
ジェイムス・ウィリアムス / ジョシュア・レッドマン / ダヴィッド・サンチェス / チャーネット・モフェット / チャールズ・モフェット / ビル・ピアス / フィリップ・ハーパー / モフェット&サンズ(2)(3)(8)にジョシュア・レッドマン、(3)(6)(8)にウォレス・ルーニーが参加。コルトレーン曲の「インプレッションズ」を皮切りにモフェット親子がリズム・セッションをガッチリとリードしてジャズの名曲が続くご機嫌な作品。息子チャーネットの柔強自在なプレイが頼もしく光る。
フリューゲルとトランペットを合体させた新種のフランペットを用いて、叙情派アートが燃えたライヴ盤。ジェローム・カーンの名曲(3)を除きすべてがジャズ・オリジナルで、そこらあたりもあってか、火がついたら止まらないビ・バップの真価が発揮されている。
ルーとレイの2管を軸に軽妙で多彩なバックが織りなすリズムとメロディが何とも小気味よくスリリングな作品。特に(4)では主役が吹っ飛んでしまうほどに多弁になり暴走してしまった感があるが、そこはルーのこと。(5)ではダイナミックにしっかりと盛り上げてみせている。
制作・出演
アレックス・フォスター / ザ・マンデイ・ナイト・オーケストラ / ジョン・クラーク / デイヴ・バージェロン / トム・マローン / マイルス・エヴァンス / ルー・ソロフ / ロジャー・ローゼンバーグギルの生涯をつづった物語の断片が聴こえてくる。これは黒人ジャズの核に、ピューリタン的に清貧なひとりの白人音楽家が、幾何学的思想を持ち込んだシンフォニックな画像なきサウンドトラックといえるかもしれない。88年に亡くなったギルを蘇らせたゴールドスタインの手腕は高い。
トリオ作品かと誤解するタイトルだけど、実際はアンディ・スニッツァーのサックスを加えたカルテット作品。その後マシューズとの共演を通じジャズ界でも知られるようになるスニッツァーだが、本作の録音当時(92年)はほとんど無名の存在だった。洒落た4ビート・ジャズ。
制作・出演
ギル・ゴールドスタイン / クリス・ハンター / ジョージ・ヤング / セントラルパーク・キッズ / ダニー・ゴットリーブ / チップ・ジャクソン / デヴィッド・マシューズ / ルー・ソロフニューヨークの編曲家/ピアニストのデヴィッド・マシューズが、ジャズ・コンボとストリングスでモーツァルトをとりあげた。モーツァルト没後200年を記念して録音された作品の再発。マシューズらしいアレンジで、軽快なリズムと演奏を聴かせている。
76年の第1回ピアノ・プレイハウスの実況盤。メドレーを含む前半の4曲はマリアンのソロ・ピアノ、後半の3曲はマリアンとハンク・ジョーンズのピアノ・デュオ。来日中に覚えた日本のメロディ「荒城の月」を独自のアレンジで優美に演奏しているのが聴きもの。
本邦ポップ界の系譜に異色な歌声とスタンスを刻んだ個性派が、87年に作ったジャズ・スタンダード・アルバム。初回リリース以降、絶版だったものだ。当時の彼女はロス録音などを経て、歌にますます熟成を映した時期。何だって歌っちゃうわ風の気概が快活。
91年日本で録音されたマンス〜ウェスの双頭コンボによる“意外な快作”。ライヴにもかかわらずウエスの気合いの入ったソロが全員を引っ張った、まさに“グルーヴィ”な作品。マンスにとっても90年代を代表するエポック・メイキングなアルバム。
没後25周年を迎える世界的ロック・スター、プレスリー。“ジャパニーズ・エルヴィス”として人気のアーロン成清のデビュー・アルバム。収録曲はもちろんエルヴィスのヒット曲ばかり。
制作・出演
アル・アーロンズ / アル・グレイ他 / ジョー・ニューマン / スヌーキー・ヤング / ハリー・エディソン / フランク・ウェス / フランク・ウェス&ハリー・エディソン・オーケストラ / レイ・ブラウンジャンル
ウェスとエディソンは、ともに黄金時代のカウント・ベイシー楽団で活躍した管楽器奏者。本作は89年、日本で開催されたジャズ祭のために特別に用意されたオーケストラ演奏を収めたライヴ。全編にわたりスウィング・ジャズの醍醐味を満喫できる作品だ。
「恋のバカンス」「17才」「I Believe」など、J-POPや人気アニメ・ソングのノンストップ・ミックスを収録。Vol.1はDJ松本みつぐの臨場感あふれるトークも楽しめる。