2003年1月発売
高名な作曲家の息子にして、元BPOのコンマスを経て現在はソリストとして活躍するコーリャ・ブラッハーの初のリサイタル・アルバム。心の移ろいを丹念に歌い込んでゆくシューマンの名演を筆頭に、端正なアプローチで、ベテランのカニーノと密度の高いアンサンブルを聴かせている。★
木下昭仁のソロとして制作された97年作のリマスター盤には、元STEELERのロン・キール、ANTHEMの柴田直人などの豪華布陣が参加。テクニカルかつメロディアスに組み立てられた丁寧な様式美の追求は壮麗というこの上ない形容を引き出している。
98年に発表した通算5作目をリマスタリング。プロジェクト化していたバンドが、ヴォーカルの下山の加入でバンド然としていった時期の作品でもある。メタル・アルバムとして今でも魅力的。ボーナスでデモとライヴ・ヴァージョンを各1曲収録。
札幌の老舗パワー・メタル・アクトが98年に発表したインディ時代楽曲のリメイク集がデジタル・リマスタリング再発された。当時の新戦力だった下山武徳(vo)がパワフルなシャウトで歌いきる。女性ヴォーカル時代の楽曲には違和感もあるが、全体的には押しが強まり好変化。
エレクトロニカやポップ、ロック、音響にいたるさまざまなサウンドを消化し聴かせてくれるSPANOVAのリカット・シングル。アルバムとは別ヴァージョンのタイトル曲や新曲などを収録。
元オブリビオンダストのKENと、元LUNA SEAのINORANによるFAKE?のセカンド・アルバム。ワイルドでノイジーなバンド・サウンドと、アシッドなスクラッチとが融合したサウンドは、このうえなく刺激的。レッド・ゾーンぶっちぎってる感じのエネルギーがすごい。★
発売早々チャートにランク・インするなど、快進撃を繰り広げる本作。テーマ性は一貫しておどろおどろしいが、古典的な美しさをたたえた詞と、シャープな演奏力とで、幅広い支持を獲得し得る作品になっている。今後の活躍に期待は増すばかり。
自作3曲以外はリー・モーガンがらみの曲を演奏しているワン・ホーン・カルテット作。バックは通常のピアノ・トリオではなく、オルガン奏者サム・ヤエルとギターのピーター・バーンスタイン&ドラマーという意表をついたトリオ。小気味のいい新感覚のハード・バップ。