2003年4月23日発売
さだワールドの集大成盤とも言えるアルバムで、(10)(11)(12)はライヴ音源。(1)はひょんなことから“有名”になったが、彼は淡々と唄うことでここに取り上げられた暗く重い世界により深みを与えている。書く作業と唄うことのどちらにも、表現者としての研ぎ澄まされた業を感じる。
89年に他界したバートンは、日本でも高いを誇るオランダの名シンガー。本作は77年、80年の来日時にスタジオ録音された演奏15曲を収録。シャンソンに通じる語り口をもち、バラードを得意とした彼女らしく、深い味わいを感じさせる歌唱が並んでいる。
日本における彼女の人気を決定付けた、ヘレン・メリルのプロデュース作品。選曲を含めて、日本人にわかりやすい英語表現、発音と、すべての意味でヒットの要素が詰まった決定盤! 狭間の時代に咲いた不滅の名盤。いつ聴いても新鮮だ。★
日本贔屓のニューヨーク・ウーマンが、日本企画に乗って持ち場を広げていった80年作品で、ジョビンやエドゥ・.ロボらの代表曲をため息混じりにクールに歌ったアルバム。ただ、何でもないひと声の向こうに、凛とした歌の世界を創る。これにはいつだって脱帽だ。
74年にサド・ジョーンズ〜メル・ルイス楽団に加わって来日した際、東京で録音されたディー・ディーのデビュー作。タイトル曲の熱唱が圧倒的。エネルギッシュなブルース・メドレーも素晴らしい。野性味たっぷり、スケールの大きな歌声が印象的。当時彼女は23歳だった。
ビリー・ジョエル作曲のナンバーなど、コンテンポラリーな楽曲を中心にした2枚組。その音楽内容にふさわしい、グローヴァー・ワシントンJr.、コーネル・デュプリーほか、フュージョンの大物も数多く参加している。おなじみのメロディをベテランの味わいの女性ヴォーカルで。
世紀末の米西海岸ヒップホップ・シーンを牽引したDJであり、レーベル“Stones Throw”のオーナーでもある彼の、これまでの仕事が総括できる好盤が登場。音の解体再構築が、快楽原則に則って行なわれている生々しいミックスこそ、彼の持ち味。スクラッチで奏でる音楽だ!
2002年に亡くなったピアノの名手の、正真正銘のラスト・コンサートを収めたライヴ盤。彼が愛した日本での演奏で、長年デュオを組んでいたベースの中山英二とのデュオだ。死の40日前とは思えない気迫がみなぎり、深い絆に結ばれた盟友との心を通わせながらの演奏が胸を打つ。
2001年にデビューした4人組のセカンド・アルバム。彼らのルーツであるブリティッシュ・ロックへの愛情を前面に押し出した作品だが、タイアップ・シングルが2曲収録されていることからも分かるように、マニアックに走らず良質なポップ・ソングとして聴ける。
米カリフォルニア出身のジョン・テイラーと、英ニューキャッスル出身のキース・ゴードンからなる沖縄在住ユニット、琉球アンダーグラウンドの2作目。南大東島出身の若手唄者、内里美香をフィーチャーしたクールなクラブ・サウンドが斬新に響く。