2004年6月発売
旧知の間柄でありながら、それまで録音機会のなかった二人の初共演作で74年12月1日の録音。カウエルはミュージック・インクで来日し、同グループの公演を終えた後、深夜に録音した。カウエルの問い掛け(1)に対するバレルの応答(2)、ともに予定調和から脱した演奏。
日本では、まだ馴染みの薄い秦琴(しんきん)の奏者、深草アキの伴奏・プロデュースで沢田美紀のヴォーカルが加わった個性的な作品。沢田にとっては、これがデビュー作となる。秦琴の響きが悠久の歴史を感じさせる。
「地平線」のヒットで知られる西島三重子の話題曲がCD化。巣立っていく子供たちへのメッセージを綴った楽曲で、地方局でオンエアされたのをきっかけに、学校関係者からリリースの要望が高かった曲。
デクスター・ゴードンばりの音色とフレージングで、いまや貴重なバップ・テナーを信奉する安保(1963〜)のリーダー第2弾。バリー・ハリスの流れを汲む太田寛二を含むレギュラー・カルテットで、タッド・ダメロンやジミー・ヒースといった名手たちの佳曲を鮮やかに聴かせる。★
2004年6月25日でデビュー1周年、そして17回目の誕生日を迎えた岸本の5枚目のシングル。本作はヒップホップのテイストを取り入れた、キュートなポップ・チューン。同世代に共感を呼びそうな詞とともに、シングルとしてのポテンシャルが高い。
米英の音楽家が沖縄で出会い、結成したユニットのリミックス・アルバム。自身によるセルフ・リミックスをはじめ、キッド・ロコやビル・ラズウェル、カーシュ・カーレイなど、東洋と西洋の掛け橋を担う名うての音楽家が多数参加。懐かしくも新しい。★
英国風の濃厚なメロディアス・ロックをクリエイトする彼らのアルバム。中心核ゲイリー・ヒューズの趣味をモロに反映した大仰なコンセプト志向のサウンドは決して悪くはないが、バンドっぽさを希薄にし、評価は分かれそう。もう少し弾けても良かったのでは!?
2004年2月に行なわれたパリ公演をパッケージしたライヴ・アルバム。超絶テクニカル・プレイが織り成すプログレッシヴ・ロック的な美は、いくら長尺になろうとも緊張感を途切れさせることがない。音のひとつひとつが鮮烈に再現されているのも驚異の一言。
ベルギー出身のメタル・バンドの2作目。キーボードを交えた起伏に富んだネオ・クラシカル志向のスピード・メタルは、ありがちながら、マニア心をくすぐるホットな魅力がある。速弾きギターとツボを心得たサビのコーラスも聴き応え十分。
スリップノットのメンバーとマーダードールズというバンドをやってたウェンズデイ13が、今や伝説と化した昔の自己バンドの曲を再演&新曲録音。ドクダミ声のヴォーカルと悪魔系のサウンドは悪い夢でも見ているよう。親が子どもに聴かせたくないロックの筆頭株。
人気声優の2作目。全体的にスペイシーな雰囲気なのは、梶浦由紀のプロデュースによるところが大きい。少し舌足らずだが安定した歌唱は初期の酒井法子を想起させる。朝水彼方の作詞も90年代ポップスのツボを心得ているので、“ちょこっとナツメロ”的にも楽しめる。