2005年2月23日発売
芳醇なシャンソンをうたう金子由香利の若き日の歌声を集めたベスト・セレクション。濃密な情感で独自のスタイルを作り上げる過程にある時期のものだけに、張りのある伸びやかな歌声、囁くような語り、古い言葉による訳詩が意外と濃厚な情感と合っている。
かつて最も黒人的なプレイができると話題を呼んでいた本田による初期の傑作。黒人ミュージシャンも加えたリズム・セクションを得て、彼のソウルフルで強力なタッチのピアノとオルガンが水を得た魚のように暴れまくる。レパートリーも魅力的だ。
ネイティヴ・サンを結成する前の本田竹曠は、エネルギッシュなメイン・ストリーム・ジャズで聴衆を湧かしていたが、その頃の1枚。「ジス・イズ・ホンダ」というアルバムとともに全国に彼のファンを作ることになった。彼の出発点に耳をかたむけてみよう。
うねるようなベースのラインとトーンが70年代的雰囲気を醸し出すビル・エヴァンス・トリオのベーシストの初リーダー作。日本での録音で、ピアニストの本田竹曠はエヴァンスの代打というより、当時のギル・ゴールドスタイン風でエレピを弾いている。
2年半に約200回の渋谷でのストリート・ライヴ、自主制作CDを手売りで3,000枚売り上げ……という4ピース・バンドのミニ・アルバム第1弾。紅一点のKyonと悠介のツイン・ヴォーカルに、向かい風でもへっちゃら感が満載の元気全開ロリ・ポップが爆走する。
奄美大島出身の女の子三人による、ガールズ・グループのサード・シングルは、60年代モータウン・サウンドを現代的な解釈で取り入れた、軽やかでキュートなポップ・チューン。初々しさが残るヴォーカリゼーションにドキドキさせられます!
『3年B組金八先生』の第7シリーズに飯島弥生(ヤヨ)役で出演していた彼女のデビュー・シングル。同じレコード会社の倉木麻衣に通じる透明感あふれるヴォーカルが魅力。サビの歌詞がタイトルそのままというパターンも似ている。(2)は心温まるバラード。
スウェーデンを代表するヘヴィ・メタル・バンドの6作目。硬質に突き進む部分とドラマティックに聴かせる部分を巧みに使い分け(デス声とメロディック・ヴォイスのそれも)奥行きの深い音世界を展開。ラウド・ロック・ファンにも十分アピールする内容といえよう。
フィンランドの6人組メタル・バンドの3作目。北欧メタルの様式美に則った、疾走感あふれるパワフルなサウンドとドラマティックでメロディアスな展開を心ゆくまで堪能できる充実作。新加入のヴォーカリストも存在感ある力強い歌声を聴かせている。
ベテラン・セッション・ギタリストのビル・リースギャングとイングヴェイ・マルムスティーンのアルバムでヴォーカルを聴かせたドゥギー・ホワイトのコラボ。ベテランらしい変幻自在のギターで、ただのへヴィ・メタルとは一線を画した完成度の高いアルバムだ!