2005年6月22日発売
名ピアニストと名パーカッション奏者の共演を収めたライヴ盤。20年来の友人でもある彼らの親密な共感から生まれる、熟成された音の会話。それは心を解き放つ“風の詩”のよう……。両者の、ベテランらしい演奏の味わいも○。(7)(9)のヴォーカルが花を添える。
AORの王者ボズ・スキャッグスの足跡を集大成したアンソロジー・アルバム。1969年録音曲から97年発表のアルバム『カム・オン・ホーム』まで、アトランティック、CBS、ヴァージンなどのレーベルに残した名曲を収録。
夏の定番ソング・コンピ『夏歌』の第2弾。暑い夏を吹き飛ばす、いや、さらに“熱い夏”を耳から体感できるような、ホットなサマー・ソングの名曲ばかりを厳選収録した1枚。涼しいかき氷のジャケットが目印だ。
故・村下孝蔵の全シングル盤A面と未発表だったカヴァー曲のライヴ・テイク4曲を収録した2枚組SA-CDハイブリッド仕様の編集盤。プロデューサーだった須藤晃による全曲解説や完全ディスコグラフィなども付属しているファン必携の決定版的な内容だ。
1950年代からポピュラー・シーンで活躍しているディオン・ディムーチが、ローリー、コロンビア・レーベルに吹き込んだソロ名義の60年代作品で構成されたベスト盤。初CD化曲も含む、ポップス・ファン待望の1枚だ。
フォークの伝道者、ピート・シーガーのエッセンシャル・コレクション。 ヒット曲を中心に構成され、コンサートで録音された民謡やトラディショナルまでも含む貴重な作品集といえよう。
本牧、横浜を拠点に活動している、the Mojosのアルバム。クレイジーケンバンドのメンバー2人が参加している。オリジナルと洋楽カヴァーで構成した全15曲収録。本牧発のガレージ・ロックは実にクール!
84年にドゥーワップ・グループ、MOON DOGSを結成、その後、テレビやラジオでも活躍してきたイクラのセルフ・カヴァー・アルバム。MOON DOGSの名曲15曲を新録。詞曲のほとんどは横山剣によるもの。
通算10作目となるオリジナル・アルバム。2004年の全国ツアーの手応えがフィードバックされたのか、バンド感とライヴ感が強い作品に仕上がっている。メロウな歌モノからヘヴィネス要素も含んだナンバーまで、曲調の幅広さも特徴。
浅井健一、渡辺圭一、城戸紘志による最強ロック・トリオ、JUDEの待望のアルバムが登場。はるか宇宙の果てから、深海の底にまで響くJUDEのエモーショナルなロックンロールが、本作でも炸裂すること必至だ。
いかにもヤーコプスらしい切れの良いリズムと沸き立つ歌が聴こえてくる秀逸なハイドン。交響曲初録音というのも驚きだが、通奏低音のフォルテピアノの生かし方にもスパイス以上の斬新さが隠されている。放送局的録音バランスが難だが、中味を買う。★
制作・出演
アニェス・メロン / グレタ・ド・レイグル / コレギウム・ヴォカーレ / ハワード・クルック / フィリップ・ヘレヴェッヘ / ペーター・コーイ / ラ・シャペル・ロワイヤル / ヴィンセント・ダラス発売元
キングレコード株式会社劇的でさまざまな仕掛けに満ちたカンタータに較べ、声楽アンサンブルが中心で器楽の役割もごく限られたモテットは、どこかひっそりとした味わいだが、その分透明な声の響きがさらさらと耳に沁みてくる。音に即し多彩に表情を変えるヘレヴェッヘ独壇場の美しさ。
えっ。これがミネソタ管? それほど清新で感受性豊かな演奏なのだ。恣意的な表現はなく、あくまでオーソドックス……それなのに音楽の持つ魅力に引きずり込まれてしまう。彼らの全集が完成したとき、新しいベートーヴェン演奏が確立されているに違いない