2005年9月発売
純日本な兄弟デュオ(4)(7)や笛・太鼓入り(11)に加えブルガリアン・ヴォイス、イーノ、ジョン・レノンらの曲もカヴァー。スライド・ギターやバンドネオン、弦楽団とも自然に絡み、(10)ではミッチェル・フルームと共演。津軽三味線のイメージを爽快に壊して見せる米録音の6作目。
サイケなオルタナ・ポップ感覚と、ストレートなロックンロールが共存する大注目3ピース・バンドの1作目。二人のヴォーカル&ソングライターが描く重層世界の中で、摩訶不思議な歌詞は脳内トリップをうながし、高揚感が下半身を突き刺す。とんでもない大器。★
インディーズ時代を含めると通算3作目、メジャーでは記念すべきデビュー・アルバムとなる本作は、さらに深みを増したメッセージと、よりソリッドになったサウンドを聴かせてくれる会心作だ。
2001年メジャー・デビュー。過激なまでにストイックな楽曲性で注目を集めるシンガー・ソングライターの5枚目のアルバム。従前の作風に加え、神々しさすら感じられる麗しいメロディ・ラインと秀逸な歌唱力を発揮している。丸くなったというか、円熟味を増したというか。
80'sリバイバルの先駆けとなった(10)をきっかけに、ロイクソップやリチャードXなど、エレクトロ界の天才たちが惚れ込んだ、ノルウェー出身エレ・ポップ・アイドルのファースト・アルバム。メランコリックなトラックにウィスパー・ヴォイス。ガーリィな魅力に降参!
91年結成のベネズエラ出身6人組がその名を世界に響かせた2000年通産3作目が日本発登場。ジャズ、ファンク、ボサ・ノヴァ、サルサ他あらゆる音楽とクラブ・サウンドの要素が混然一体、レトロでいてユーモアあふれる……ひときわ聴き応え増した愉快な音楽は今も新鮮そのもの。
同時発売の『E.A.S.T.』でメジャー・デビューを果たした双子ユニットによる、2001年発表の1stアルバム。和楽器を取り入れた独特のアプローチによる、新鮮なサウンドが楽しめる、T.M.スティーヴンスも参加。
ルーツに近い連中は肝がすわっているのだ。どれだけ今流、自分流を持ち込んだところで、絶対消えない“オペラ”の血脈を感じさせるのは、声のせいだけではない。豊かなヴィブラートにすら骨肉を感じさせる、堂々たる一作。(13)が日本盤のみなのはもったいないなぁ。★