2009年1月発売
ベテラン・アメリカン・ハード・ロック・バンド、テスラの4年ぶりのスタジオ・アルバム。キャッチーなリフにツイン・ギターのハモなど、変わらぬスタイルを頑固にキープしているのが小気味良い。ジェフのダミ声はヴォーカル弱体が目立つ昨今の中では存在感も際立つ。★
サブちゃんを思わせる大きなスケールの演歌と思ったら、徳島の“剣山”に男の人生を重ねた曲の作曲はなんと北島三郎(原譲二)だった。「剣山」は若々しくストレートに、内に秘めた思いを歌う「瀬戸内海」は陽性の声で気持ちよく歌い上げている。
フィッツジェラルド(作家)を曽祖父に持つことで話題になった、おしどりデュオのセカンド・アルバム。まるでお花畑にいるような、かわいらしいサウンドが満載だ。美しいメロディが安らかに心に響く。ちなみにアルバム・タイトルは英国の女優の名。これもユニーク。
“沖縄のミュージシャンが子供たちの為に一生懸命作った新しいうた”というコンセプトで制作された番組『おきなわのホームソング』。本作は、番組内で放送された楽曲を集めたハートウォーミングなオムニバス・アルバムとなっている。
青山テルマとのコラボで一気に有名となったSoulJaの新機軸はフラメンコ。アーティスティックな部分と流行り歌としての下世話さが見事に共存している。一星は元Jリーガーでヴォーカリスト、沖仁はアルバムを3枚リリースしているフラメンコ・ギタリスト。★
甘すぎず、辛すぎず、程よい味わいのグッド・バランスな曲たちは自作自演にして秀演。指揮者デビュー時の筆者の取材でも、作曲家としての存在を第一に主張していたサロネン。旺盛なる創作意欲の発露であり、仲間たちの共演を得てひとつの理想が具現化した。★
国内外の数々のフィギュア・スケート選手たちが演技の時に使用する楽曲を集めたコンピ・アルバム。有名曲+人気曲が多数収められているので、入門者向けのクラシック・コンピとしても楽しめる。
イタリア系の名テノールたちが、その名を築いた時に必ずと言っていいほど取り上げるイタリアの歌の数々を、絶大な人気を誇る彼も取り上げた。大きな違いは、抜群のリズム感覚。発声を崩してもノリを大切にすることで、クラシックの枠を超えて楽しめるアルバムとなった。
90年代後半、体調不良から活動休止していた稀代のピアニストが、5年ぶりの来日を果たした2001年の伝説のパフォーマンスを収録。ピーコック、ディジョネットとの世界最高峰トリオが三位一体となり、軽やかに即興の高みを目指すスリルは、まさにジャズの醍醐味。
着うた(R)でダウンロード数が多かった人気曲を集めたコンピ盤。GReeeeN「愛唄」や青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」など、2008年のヒット・ナンバーを多数収録している。
94年6月25日、ファンの間では伝説の“スージーの青春”ツアーから、川崎チッタで行なわれたライヴの貴重な発掘音源。当時の新作『幸せの鐘が?』からの5曲を軸に、代表曲を交えてのライヴは、ヒリヒリした緊張感を孕んだ激しくも鉄壁な演奏の迫力に圧倒される傑作。
発売元
ユニバーサルミュージック太いベース音で数々の歴史的レコーディングに名を連ねたポール・チェンバース。本作は、その類まれな存在感がさらに強調されるリーダー作で、ドナルド・バード以下、対するメンツも引けをとらずスウィングしている。
マイルス・バンドへの参加を経て、1964年に満を持して吹き込まれたサム・リヴァースの初リーダー・セッション。トニー・ウィリアムスら気心の知れたプレイヤーらと作り上げた、ポストバップ期の機運を漂わせる快作だ。