2010年1月発売
女子高生の姉のゆきちんと、小学生の弟のふうたによるデュオの1作目。ゆきちんのアコギとふうたのパーカッションだけで奏でられ、生々しさたっぷりに歌声が響いてくる。中でも、カホン・プレイなどは小学生とは思えないほど。楽曲は粗削りながらも、マイナーとメジャーを行き来する「明日の風」のメロディなどは光っている。
“ハッピー・クラシック(HAppyCLAssic)”から名付けられたハクラ(Hacla)レーベルならではの、クラシック風味いっぱいのディズニー・サウンド・アルバム。『ショパンdeジブリ』の中園理沙(p)によるショパン・タイプのアレンジで、夢見るようなディズニー・メロディの世界に浸る。
“西尾維新アニメ・プロジェクト”の第2弾作品『刀語』のオープニング主題歌を収録したシングル。ランティス所属の歌姫・栗林みな実が、その艶やかなキュート・ボイスで“大河アニメ”にふさわしい奥深き時代劇世界を歌い上げている。
大熊ワタル率いるシカラムータの3年半ぶりのアルバム。限りなく無国籍とはいえ、どこかチンドン、大道芸、祭りという日本の原風景を思い起こさせるのが魅力。かつて日本中に漲っていた大衆、民衆のパワーがここにある。ツイン・チューバのド迫力も聴きものの一つ。★
2010年のショパン生誕200年記念企画アルバムで、『イマージュ』シリーズのショパン第2弾。ショパンのロマンティックな部分がたっぷりと楽しめる曲をセレクトした上、前作に収録された曲は編曲ものを選んでいる。
ショパン生誕200年記念企画アルバム。ショパンの名曲の数々を日曜日から土曜日まで、その“曜日”の気分で楽しめるよう選曲し、それぞれ7枚のCDに収録。ヴォリュームがある分、しっかりと聴けるのも特徴だ。
3社共同ディスコ・コンピのソニー編。“サーファー・ディスコ”とくくるにはやや強引な気もするが、爽やかでカラフルな選曲は夏のパーティを思わせる。ミラーボール直球な「おしゃれフリーク」「パーティ・ナウ」「ガット・トゥ・ビー・リアル」に加え、ヒップホップ調の「ザ・ビーチ」「ロック・イット」など進取的な曲も。アラフィフ以外の世代も聴きたい一枚。
2005年にポーランドで刊行された校訂譜による録音だが、そんな話題性よりも徹底的に楽譜を読み込んだ小山実稚恵の演奏がいい。ショパン弾きとして知られる彼女にとって初の協奏曲録音。愛着を込めて弾く指先から薫り立つようなショパンが聴こえてくる。
ホロヴィッツが1945〜1948年にカーネギー・ホールで行なったリサイタルの未発表音源。スクラッチ・ノイズは気になるが、巨匠の最盛期の至芸をこれほどの高音質で堪能できるのは喜ばしい限りだ。中でも戯れるような軽やかな指さばきで、些かの躊躇もなくグングンと猛進してゆく疾走ぶりは圧巻。
アコーディオン、トランペットを演奏する傍ら、美容師としても活躍する女性シンガー・ソングライターによるカヴァー・アルバム。哀愁漂うアコーディオンの音色が、昭和の歌謡曲にベスト・マッチ。どこか懐かしい響きがあるのは、ミラクル・ヴォイスと呼ばれる歌声から生まれる絶妙な“間”のせいだろうか。
新世代R&Bシンガーの旗頭による通算3作目。ポロウ・ダ・ドン、スウィズ・ビーツらを制作に、リル・ウェイン、トレイ・ソングスらをゲストに迎え、切ないバラードからエレクトロまで多彩な楽曲を収録。自らの落ち度による逆境を乗り越え、一段と成長した歌声が聴ける充実の復帰作。
マイケル・ジャクソンの急逝に伴って話題を集めた元“カナダの天才少年”が57歳になった98年に発表したアルバム。大半が既発表曲だったが、フランク・シナトラやトム・ジョーンズ、セリーヌ・ディオンらとのデュエット、バリー・ギブなどの協力で新たな装いをしている。