2010年9月29日発売
ドミニク・ファリナッチほかのレコーディングに参加してきたピアニストの2作目で2010年作品。ソニー・クラークに捧げた自作曲「ブルー・ソニー」は音色から傾倒ぶりが伝わり、「リフレクションズ」では歌うようなソロがモンク作品に新鮮味を加える。ジャズの伝統に対する敬意が全編にあふれ、そのなかに自己をさらりと覗かせる姿勢がすがすがしい。
テナー・サックスの川嶋がアルト・サックスのチャーリー・パーカー生誕90年を祝って吹き込んだトリビュート作。スタイルはかなり違うものの、こうやって聴いてみるとあちこちでパーカーの痕跡が認められる。そこにパーカーの偉大さが偲ばれる。
【収録内容】 1. HOOKED ON SWING MEDLEY 1 (スウィング・メドレー1) イン・ザ・ムード アイヴ・ガット・マイ・ラヴ・トゥ・キープ・ミー・ウォーム バードランドの子守唄 スウィート・ジョージア・ブラウン バイ・バイ・ブラックバード アメリカン・パトロール ザ・プリーチャー チェロキー ジョンソン・ラグ キャラヴァン クリストファー・コロンブス 真珠の首飾り A列車で行こう ダウン・バイ・ザ・リバーサイド オパス・ワン イン・ザ・ムード 2. HOOKED ON CROONER MEDLEY (クルーナー・メドレー/クルーナー= 低い声で感傷的に歌うスタイルの一連の歌手のこと。ビング・クロスビーや初期のフランク・シナトラなど) あなたはしっかり私のもの サタデイ・ナイト・イズ・ザ・ロンリエスト・ナイト・オブ・ザ・ウィーク デイ・イン、デイ・アウト ハイ・ホープス ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス(よくあること) カム・フライ・ウィズ・ミー ウィッチクラフト オール・オブ・ミー ビッグ・バッド・リロイ・ブラウン シカゴ マイ・カインド・オブ・タウン ニューヨーク、ニューヨーク 3. HOOKED ON LOVE MEDLEY (愛の曲メドレー) セレナーデ・イン・ブルー アズ・タイム・ゴーズ・バイ(時の過ぎゆくままに) 白い渚のブルース ブルー・ムーン ミスティ センチメンタル・ジャーニー(感傷旅行) ユー・メイド・ミー・ラヴ・ユー 4. HOOKED ON SHOWS MEDLEY (ブロードウェイ・ミュージカル・メドレー) ハロー・ドーリー 雨の朝パリに死す ス・ワンダフル イッツ・ディ・ラヴリー メイム ブロードウェイの子守唄 ブロードウェイ 時間通りに教会へ 素敵な気持ち 君住む街角 ハロー・ドーリー 5. HOOKED ON SWING MEDLEY 2 (スウィング・メドレー2) チャタヌーガ・チュー・チュー 魅惑のリズム クレイジー・リズム 茶色の小瓶 サヴォイでストンプ カラマズーの娘 恋とは何でしょう リンゴの木陰で イーガー・ビーバー パーディド インターミッション・リフ バードランド Cジャム・ブルース チャタヌーガ・チュー・チュー 6. HOOKED ON BANDS MEDLEY (スウィング・バンド愛奏曲メドレー) ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニーモア アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト ジャージー・バウンス 君去りし後 エルマーズ・チューン スピリット・イズ・ウィリング マイ・リーン・ベイビー ブルース・イン・ザ・ナイト ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニーモア 7. HOOKED ON SHEARING MEDLEY (ジョージ・シアリング・メドレー/ロンドン生まれ盲目の白人ピアニストの代表曲メドレー) 太陽の東 ローズ・オブ・ピカデリー 九月の雨 アイル・リメンバー・ユー フォー・ユー コンチネンタル 晴れた日に永遠が見える リトル・ホワイト・ライズ アイル・ビー・アラウンド 太陽の東 8. HOOKED ON SONGS MEDLEY (歌曲メドレー) ビギン・ザ・ビギン ザット・オールド・ブラック・マジック マック・ザ・ナイフ ジーパーズ・クリーパーズ 明るい表通りで マージー ジャダ ディス・キャント・ビー・ラヴ ジョニー・ワン・ノート チェンジ・パートナーズ ただ貴方だけを キャバレー
90年代にビジュアル系として一世を風靡した幻覚アレルギーのsceanaが始動させた5人組のファースト。ハイブリッド&アグレッシヴなヘヴィ・サウンドに混沌としたエモーションを昇華し、攻撃的に毒をまき散らす全8曲。まだベールに包まれている部分も多いだけに、今後の活躍に期待。
ガルネリウスのテクニカル・ギタリストの初ソロ・アルバム。バンド・メイトの小野正利やさかもとえいぞう(アンセム)などをゲストに迎え、レーサーXやアーク・エネミー、イングヴェイ・マルムスティーンなどをカヴァー。本家を凌ぐようなSyuのギター・プレイには惚れ惚れする。
制作・出演
オマー・ハキム / ザ・グレイト・ジャズ・トリオ・プラス / ジャック・ディジョネット / ジョン・パティトゥッチ / ジョージ・ムラーツ / デイヴィッド・ウォン / ハンク・ジョーンズ / ビリー・キルソン故ハンク・ジョーンズの未発表曲集。プロデューサー伊藤八十八がナット・キング・コールとナタリー・コールの“幻の共演曲”にヒントを得て、ケイコ・リー、TOKU、寺久保エレナにオーヴァーダブでハンクと“共演”させている。ピアノの深みと柔らかいタッチは至宝の味わい。
東京拠点の山口美波のソロ・プロジェクトのファースト。ギターとMacを買って曲作りを始めたらしいが、70年代末〜80年代前半の“手作りUKニューウェイヴ/ポスト・パンク・サウンド”を思い出す。英語で歌うウィスパー・ヴォイスも生硬な音とマッチしており、一種のクールな歌ものとして面白い。
MALTA自身のアトラム・レーベルから同時発売されたライヴ・アルバムのうちの一枚。ライヴも手伝ってか、この人らしく明るく豪快に吹いてくれる。ヒット・ソングも良いが、オリジナル曲のライヴ感十分の迫力がたまらない。小気味よく軽くて、彼の実力とバンドのパワーが十分に発揮された好盤である。
銀座スウィング、目黒ブルースアレイ、横浜モーションブルーでのライヴ録音から、有名スタンダード曲だけをコンパイルしたライヴ・アルバム。サックスの音色はダークな正統派ジャズ・トーン。ライヴの熱狂を新鮮なまま収めた、MALTA快心のライヴ作品。
ペルー日系3世のアルベルト城間を中心に91年に沖縄で結成されたラテン・バンドの、20年の歴史をまとめた2枚組ベスト盤。JリーグのCMソングに使われた「勝利の歌」や、どんと、宮沢和史、ビギンなどがゲスト参加した「片手に三線を」、「魂をコンドルにのせて」など、ヒット曲を網羅した決定版ベスト。
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / エルヴィン・オルトナー / ゲーニア・キューマイアー / トーマス・ハンプソン / ニコラウス・アーノンクール / ブラームスアーノンクールのみがなし得ると感じさせる声楽とオケの精緻なコントロール。その技が現出させた、しっとりと音楽的な流れがつらなる「ドイツ・レクイエム」。細部まで分析的に描き出していながら、“神経質”を感ずることもなく、ブラームスの音楽の奔流に酔いしれる快感。いまや貴重な音楽体験だ。★
KYONOのソロ・プロジェクトからKenken(RIZE)らを迎えたバンド・スタイルへと発展した2作目。前作で見せたハードコア・デジタリズムにアグレッシヴなバンド・ダイナミズムが加わることで、スリリングな音世界は縦横無尽に進化。デジタル・ミクスチャー・サウンドのさらなる可能性を実感。