著者 : アニー・ウエスト
再会した国王はまったくの別人だった! 無情にも赤ん坊を要求され、彼女は……。 「こちらへ」砂漠の国の王イサームのアシスタントであるアヴリルは、 スーツ姿の男性に案内されてホテルのスイートルームに入った。 ところが1年ぶりに再会したイサームは、彼女を見て喜ぶどころか、 まるで初対面のような顔だった。 まさにこの部屋で1年前、私が純潔を捧げたのを彼は忘れてしまった? だからそれ以降、何度連絡しても返事がなかったのだろうか? その夜アヴリルが自宅で悲しみに沈んでいると、ドアベルが鳴った。 訪ねてきたイサームは警護も連れず、一人きりだった。 彼女は一番見せたくて見せたくなかったものを目撃されてしまう。 腕に抱いた小さな娘をーー独りぼっちのまま妊娠し出産した彼の子を。 ヒーローに愛されていると信じて身を捧げたヒロイン。しかし彼は事故に遭い、ヒロインと過ごした記憶を失っていました。王家の血を引く娘のために結婚を承諾したものの、二人の関係はゼロ以下になっていて……。ヒロインの愛が届く日はくるのでしょうか?
藁にまみれた貧しい厩務員が、 ある日突然、王妃になるなんて……。 恋人に裏切られ、深く傷ついたマギーは、 冷たい雨の中をずぶ濡れでさまよっていた。 ふと気づくと高級車が傍らに近づき、カリードと名乗る 目も覚めるようなハンサムな男性が声をかけてきた。 マギーはその黒い瞳に射貫かれ、彼の滞在する屋敷へ同行し、 温かいもてなしのあとで、あろうことかベッドを共にしてしまう。 同情を愛と勘違いするなんて……。恥じたマギーは姿を消した。 1カ月後、カリードが異国の王だと知った彼女は愕然とした。 じつは彼女のおなかには彼の世継ぎが宿っていたのだ! だが、待ちわびたカリードの求婚に、あの日の情熱はなくて……。 夫が今もなお、亡き前妻に想いを残していることを知り、行き場のない孤独に苦悩したヒロインは……。大スター作家レベッカ・ウインターズの系譜を受け継ぐ作家のひとり、スター作家アニー・ウエストが描く、胸に迫るエキゾティック・ロマンスです。
家族と大切な会社を守るため、 彼女は血も涙もない富豪に自らを売った。 ジゼルは代々続いてきた家業の会社を倒産から救うため、 冷酷非情で有名な富豪アダムに助けを求めた。 南仏のレストランに現れたアダムはとても大柄で屈強な男性で、 いきなり彼女をファーストネームで気安く呼ぶほど傍若無人だった。 なんて失礼な人。ジゼルは憤慨したが、彼の機嫌は損ねられなかった。 緊張で食べられない彼女と違い、アダムは食欲旺盛に料理を平らげると にこやかに言った。「僕は君が欲しい。僕と結婚するなら金を出そう」 ジゼルは屈辱と怒りで爆発しそうだった。けれど心の奥には、 アダムの荒削りな魅力に惹かれるのをとめられない自分がいた……。 清純なヒロインを描いて人気があるスター作家A・ウエスト。契約結婚を承知したヒロインはヒーローの意外なやさしさに触れて胸がときめきますが、彼女は修道女みたいだと富豪が人に話すのを聞いて……。大スター作家R・ウインターズがお好きな方にもお勧め!
彼を愛したりしないわ。けれど悪魔の囁きは、 いつしか愛の囁きに変わって……。 浪費三昧だった父が莫大な借金を残して亡くなり、 お金の工面に奔走するアントニア。 でもわずかな収入しかない彼女にとうてい返せる額ではなく、 途方にくれていたとき、何度か見かけたことのある長身の男性、 大物実業家レイフが借金返済の一部を肩代わりしていたと知る。 困惑するアントニアに、彼は青い目を光らせて言った。 「半年間、僕の愛人になれば、借金をすべて肩代わりしよう」 なんですって? あまりの屈辱にアントニアは即座に拒んだ。 だが父の横領疑惑が発覚し、どうしてもお金が必要になる。 アントニアは悩んだすえ、レイフとの愛人契約に甘んじるがーー。 ヒロインは亡父の潔白を信じ、冷酷と悪名高い富豪にやむなく身を捧げますが、まさか彼を愛してしまうとは……。大スター作家レベッカ・ウインターズ同様、ピュアなヒロイン像で人気を博すスター作家アニー・ウエストの愛人契約から始まる熱い恋物語!
別の女性と婚約している彼を拒みたい。 でも、おなかの子から父親を奪っていいの? ギリシア富豪ヴァシリから「君が欲しい」と言われたとき、 その率直な言葉と男らしい魅力に、ローラは胸の高鳴りを覚えた。 だから男性不信だったにもかかわらず、彼を信じて純潔を捧げた。 けれど出会って5日目、ヴァシリは急にギリシアへ帰ってしまった。 一人残されたローラは、なにげなく彼をネットで調べて愕然とした。 ヴァシリが帰国したのは婚約している女性と結婚するためだったのだ。 失意と屈辱の中、彼女はヴァシリの電話番号を着信拒否にした。 だが3カ月後、ヴァシリはローラの前にふたたび現れた。 「君は妊娠しているだろう。それなら結婚が唯一の解決策だ」 ヒーローがおなかの子の父親になりたいのは跡取りが欲しいから?私は都合のいい結婚より彼の愛を望んでいるのに……。大スター作家R・ウインターズ同様、清らかなヒロインのドラマチックな運命を描いて読者から人気があるスター作家A・ウエストの作品です。
たった1週間の幸せを胸に刻んで、 彼女は愛する人にさよならを告げた。 まさか、こんな場所で夫のジャックにでくわすなんて! 友人の結婚式に参列したベスは愕然とした。 便宜結婚だったとはいえ、彼から籠の鳥のように扱われ、 たまらず家を飛び出して以来、10カ月ぶりの再会だった。 離婚を申し出たベスに、ジャックは言った。 「僕にはきみが必要なんだ。どうか戻ってきてほしい」 今も彼を愛するベスは心を動かされ、情熱の1週間を過ごすが、 夫の変わらぬ傲慢ぶりを垣間見て絶望し、再び姿を消した。 数週間後、妊娠したベスの前に突然ジャックが現れて……。 父の借金の肩代わりをしてくれたヒーローと便宜結婚したヒロイン。名ばかりの夫と過ごした夢の1週間で、思いがけず身ごもって……。大スター作家レベッカ・ウインターズを彷彿とさせる、スター作家アニー・ウエストのドラマティックで品のある夫婦再生ロマンスをお楽しみください。
『悲しい約束』母を事故で亡くし、失意のどん底にいた看護師デイナ。心機一転するために退職した彼女は、一時的に失明した大富豪ギャノンの看護を住み込みで引き受ける。彼は獅子のように気高く傲慢な反面、どこか憎めない男性だ。扱いづらさに手こずりつつも、気づけばデイナは恋をしていた。そんなある日、ギャノンの主治医から非情な診断が下される。彼の視力が戻る見込みは、ゼロに近いというのだ!打ちひしがれたギャノンは自暴自棄ぎみにデイナにすがった。僕と結婚してくれー愛は誓えないが、そばにいてほしい、と…。『命の芽吹くパリで』妹と母を相次いで失ったイモジェンは、さらなる悲劇に襲われる。不治の病で亡くなった母と同じ症状が出始めたのだ。死を覚悟した彼女は残りの人生を楽しもうと憧れのパリへ向かう。そこで知人を介して上流階級のパーティに潜入して、大富豪ティエリーと出逢い、燃えるような一夜を過ごした。彼と満ち足りた2週間を過ごしたあとで彼女はパリを去るが、母国へ帰る間際、予期せぬ妊娠に気づいて動揺する。なんという運命のいたずら。余命わずかな私が新たな命を授かるなんて!悩んだ末、ティエリーに打ち明けるが…。
私は愛の女神に見放されてしまったの? 挙式した日の夜に別れが訪れるなんて。 「君は独りで眠ればいい。押しつけられた花嫁を抱く気はない」 ローマの教会でイタリア貴族チェーザレと結婚式を挙げた日の夜、 アイダは夫となった男性が腹立たしげに放った言葉に絶望した。 残忍な祖父が極悪非道な手段でチェーザレを脅迫し、 私との政略結婚を強要していたとは! 憧れの彼と愛情にあふれた家庭を築くという夢が崩れ去り、 アイダは豪華ホテルのスイートルームから急いで姿を消した。 4年後、偽名で貧困生活を送る彼女の前にチェーザレが突然現れ、 傲慢に命じる。「君は今でも僕の妻だ。トスカーナの別荘へ来い」 8歳で両親を亡くした後、家族の愛に恵まれなかったヒロイン。憧れのイタリア貴族ヒーローとの結婚で、やっと愛情に満ちた家庭を築けると歓喜したのもつかの間、運命は彼女を不幸のどん底に突き落とし……。A・ウエストの劇的な再会ロマンスをお見逃しなく!
レイラは母亡き後、横暴な義父に虐げられ続けてきた。ついにはビジネスの道具として、多額の金と引き替えに、見知らぬ男性との結婚を決められても、彼女は逆らえなかった。結婚すれば義父から逃げられる。相手は誰でもかまわない…。強欲で好色な老人を想像していたレイラは、現れた相手を見て、目が釘付けになった。たくましくてセクシーで、なんて魅力的。大富豪ジョス・カーモディーわたしはこの人の妻になるの?思わず胸がときめいたが、彼はレイラを蔑んだ目で睨みつけた。“金のためなら、誰にでも身を委ねる女だ”とでも言いたげに。
意識を取り戻したとき、アリーは見知らぬ男性の腕の中にいた。ハンサムすぎて近寄りがたいほど整った顔。セクシーな肉体。心臓がどきんと鳴った。見覚えがある気がするけれど…。「アレクサ、なぜ君がここにいるんだ?」鋭い視線を向けられ、アリーは戸惑った。アレクサ?私はアリーよ。でも…。「自分でもわからないの。思い出せないの」そこはイタリア人富豪アンジェロの所有する島だったー。アンジェロは首を傾げた。派手好きだったアレクサに瓜二つだ。なのに彼女は無垢な乙女にしか見えない。「君は僕の妻だった」
人生の半分の期間、 あこがれ続けた人だからーー 「財布は必要ない。ここでは君は僕の客だ」 ストーカーの脅威に悩まされて心身ともに限界だったローラは、 兄の親友ニールの自家用機に乗せられ、目覚めると豪奢な別荘にいた。 厚い胸板の前で腕を組んだニールは、厳しく非情に見える。 少女のころからあこがれ続けた初恋の人、ニール。 大人になってからも、事業で成功を収めて大富豪になった彼を 新聞や雑誌の記事で追いかけ続けていたけれど……。 強引なニールに過剰な反感を抱くローラだったが、 心の奥ではすでに気づいていた。さえない会社員の自分が、 身のほど知らずの恋に傷つくことを恐れているのだと。 兄代わりとして保護者ぶるニールと、積年の恋心をひた隠すローラ。ひとつ屋根の下で暮らすうち、互いの魅力に抗いきれずついに結ばれますが、彼には人を愛せない理由があって……。“みにくいあひるの子”ヒロインの無垢ゆえに熱い恋。A・ウエストの真骨頂です!
なぜ愛してしまったの……? 私はお金で買われたも同然なのに。 なんて逞しい人。まるで海の神(ポセイドン)ね。無人の浜で出会った男性は、 コーラに、「ここは僕の秘密の避難所なんだ」と言った。 そこは彼女が一人になりたいときに行く隠れ場所でもあった。 翌日、コーラの実家が営む小さなホテルに、その男性が現れた。 彼が沖合に浮かぶ豪華クルーザーの持ち主のストラトだと知り、 コーラは驚愕する。ギリシア屈指の実業家がなんの用かしら? 「僕と、1カ月で世界中を回るクルージングを楽しまないか?」 昨日会ったばかりの、ハンサムな大富豪と? そんなの無理よ! だが、経営難の実家のホテルを助けてやると言われてしまい……。 ピュアなヒロインを描いて人気のアニー・ウエスト。実家を助けるため、お金持ちの道楽につきあうことに。ところがストラトが放つカリスマ性と男性的な魅力に絡め取られ、コーラは身も心も捧げてしまいます。彼の深い闇に気づいたのは、身ごもったあとで……。
なんて美しく、なんて悲しげなたたずまいだろう。雪が降りしきる中、ウエイトレスのオーレリーは、琥珀色の瞳をした長身のたくましい男性に目を引かれた。寒夜をしのぐ宿もないらしい彼を放っておけず、家に招く。出逢ったばかりなのに、たちまち彼に惹かれ、一夜で終わると知りながら、情熱の夜を過ごした翌朝、彼は姿を消していたー彼女のおなかに命を宿して。ルシアンという名を頼りに調べると、素性はすぐに判明、なんと隣国バロルトの王だった!オーレリーが宮殿に赴くと、ルシアンは結婚式のリハーサルの真っ最中だった…。
何度でも、彼は私の恋心に火をつける。 ただ情熱的なまなざしを向けるだけで。 ステフは結婚した親友を祝うため、美しいギリシアを訪れていた。 そして、誰もが憧れる海運王のダーメンと再会して誘惑された。 彼女にはダーメンに初恋を利用され、捨てられた過去があり、 「100万ドルもらっても一緒にいたくないわ」とはねつけたが、 ダーメンに「では200万ドルなら?」と返されただけだった。 彼はそんな大金を使ってでも、私を取り戻したいの? かなわぬ想いと諦めていたけれど、ひょっとしたら彼もーー? しかし彼は冷酷に告げた。ある女性との結婚を破談にするため、 都合よく現れたステフに“恋人のふり”をしてほしいのだと。 ヒーローの傲慢な申し出にいったんは怒ったものの、結局ヒロインは受け入れます。なぜなら彼女は元上司にだまされ、莫大な借金を負っていたから。幼いころから生活が苦しく、恋をする暇もなく働いてきた不器用なヒロインに、愛と幸せは訪れるのでしょうか?
この結婚は愛ではなくビジネスのため。 でも、彼へとさまよう心は止められない。 イタリアの二大ファッションブランドの合併を強固にするため、 オリヴィアは相手企業の御曹司カルロとの結婚を受け入れた。 だが、結婚式直前、カルロが別の女性と駆け落ちしてしまった。 それを伝えに来たのはカルロの兄、アレッサンドロだ。 ブランドを率いる冷徹な経営者で知られる彼は無造作に告げた。 「式は予定どおり挙げる。ただし、花婿はカルロではなく僕だ」 オリヴィアは静かにうなずいたーー本当はひそかに アレッサンドロに惹かれていたから、恋心を悟られないように。 彼にならって愛のない結婚に殉じようーーそう心に決めて。 傲慢だけれど本当は優しさを内に秘めたイタリア人富豪ヒーローと、ピュアなヒロインの恋を描いて人気のアニー・ウエスト。今作では、愛なき結婚ゆえ、ヒーローへのひたむきな想いを打ち明けられないヒロインに思わず涙を誘われます。
腕に抱く愛し子は、 異国の想い人の忘れ形見。 トーリは異国で山賊にさらわれ、小屋に閉じこめられた。 明日をも知れぬ身を嘆き、絶望しかけるが、 同じくさらわれてきたアッシュと名乗る男性に励まされ、 その輝く黒い瞳と野性的なたくましさに魅了されて、 気づけば命の残り火を燃やし尽くすように体を重ねていた。 翌朝、銃声で彼の死を悟ったトーリは命からがら逃げだし、 故郷へ帰りついた──身ごもっているとも知らずに。 15カ月後、トーリは訪ねてきた異国の貴人を見て仰天する。 アッシュ!? 彼女の愛息と同じ黒い瞳がみつめていた。 愛らしいヒロインと心にしみる作品で人気のアニー・ウエスト。今作も感涙必至の感動作に仕上がっています。明日なき命を覚悟し、名前しかわからない男性と一夜の契りを結んだヒロイン。奇跡の小さな天使に導かれ、思いがけない運命の扉が開きます。
おとぎ話のような結婚式の直後、 甘い恋に落ちたはずの夫の正体を知った。 幼くして両親を失い、厳格な祖父のもとで育ったエマは、 不動産王クリストに一目惚れし、結婚することになった。 祖父亡きあと、彼だけが頼りだった。だが披露宴の途中で、 エマは花婿と親友の会話をもれ聞いてしまった。 クリストが興味があるのは従姉のほうで、私にはーー 地味で平凡な私には、愛情を抱いてはいないと。 ショックのあまり逃げ出した彼女を、クリストは追ってきた。 そして離婚を主張するエマに、氷の瞳で結婚の継続を迫った。 今や君は無一文なのだから、と言って。 初夜に花嫁に拒絶され、形だけの白い結婚に甘んじざるをえないプレイボーイのヒーローでしたが、一度自分とベッドをともにしさえすれば、妻は離婚の意思を翻すはずと算段して……。彼がそうまでしてヒロインを手に入れたいのはなぜなのでしょうか?
「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。