著者 : ダニー・コリンズ
できれば私が夫の子を身ごもりたかった。 これは愛のない結婚をした罰なの? サーシャがギリシア富豪ラファエルと出会ってすぐに結婚したのは、 裕福な権力者で横暴な継父の支配から逃れたかったためだ。 ラファエルも彼女が持つ豊かな人脈を必要としていたから、 どちらにも都合はよく、愛がなくてもかまわないはずだった。 けれど妻を大切にし、対等に扱う夫にサーシャはいつしか恋をし、 愛を求めるようになっていた。 今、夫は自分の後継者となる赤ちゃんを欲しがっている。 けれどいくら不妊治療を続けても子供を授かることはなく、 サーシャはつらい気持ちを押し殺し、代理母による出産を提案した。 私が愛する夫の願いをかなえるにはもうその方法しかないから……。 R-3885『秘書は秘密の代理母』で代理出産を依頼した夫妻が、今作のヒーローとヒロインです。代理母が妊娠に成功しても夫には愛されず、苦悩するヒロイン。そんなとき、交通事故にあって重傷を負い……。大スター作家D・コリンズの妙味が堪能できる一冊です!
心やさしき秘書が決して言えない秘密。 一つは代理出産、もう一つはボスへの恋心。 ニュージャージー州の田舎町出身のモリーは念願のロンドン本社勤務 となり、忙しくも刺激的な毎日を送っていた。 それは社長兼CEOのイタリア富豪ジオに恋をしていたから。 あるとき、モリーはその憧れのボスから頼みごとをされた。 「余命わずかな祖父を喜ばせるため、婚約者のふりをしてほしい」と。 ジオの気持ちを思うと一も二もなく承知したかったが、 親友夫妻の代理母を引き受け、妊娠中の彼女は断るしかなかった。 ところがジオはあきらめず、結局モリーは婚約者役を引き受けた。 代理母と言えないまま、ほかの男性と子をなしたと誤解されたまま。 読者の予想を超える物語の展開に定評のある大スター作家D・コリンズ。恋いこがれるヒーローに本当のことが言えず、苦しい立場に置かれるヒロイン。そのうえ、代理母を依頼した親友夫妻が事故にあったという知らせが届き……。今作の関連作もお楽しみに。
私の望みは2つだけ。赤ちゃんを産むこと。 愛を教えてくれた男性に愛されること。 最近の体調不良の原因が妊娠と知って、ヴィエナは愕然とした。 医者から“妊娠できない”と言われていたのはなんだったのだろう? でも子供の父親ーー富豪ジャスパーはこの知らせを歓迎しないはずだ。 私は数日一緒に過ごしただけの、ただのベッドの相手だから。 でも、男らしい彼は私を大切にしてくれた。そんな人は初めてだった。 悩んだ末に、ヴィエナはジャスパーに赤ん坊ができたと告げた。 ジャスパーがすぐに子供の父親になりたいと言ったのはうれしかった。 けれど、彼が続いて口にしたのは“義務”という言葉ばかりだった。 私がいちばん欲しいのは愛なのに、愛のない結婚が答えなんて……。 大胆かつ緻密な構成を得意とする、大スター作家D・コリンズ。孤独の中、愛を求めて傷ついてきたヒロインは兄の結婚によってできた義兄に恋をしますが……。今作がお気に召したら、スター作家J・アシェンデンのR-3874『○○○○○○○○○○○○』もぜひご一読を!
谷底に落ちるように絶望的な恋に落ちた。 そばにいられれば愛はいらないと思った。 クインは十代のころからずっと親友の兄ーーヨーロッパの名家出身で 国際的に有名な大富豪であるマイカにかなわぬ恋をしていた。 だから彼に情熱的なまなざしを向けられ、ベッドに誘われたときは、 夢でも見ている気分で純潔を捧げた。 二人のことは誰にも秘密だったけれど、クインが事故にあってから 状況は一変した。冷酷非情だったマイカが誰よりも早く駆けつけ、 献身的な恋人のようにつききりで彼女の世話をしはじめたのだ。 なぜ11回も里親が替わった、誰からも欲しがられなかった私を、 急に大切にするの? 恋人とすら思っていなかったはずの私を。 誰にも予測のつかない展開で読み手を楽しませる大スター作家D・コリンズ。今作も冒頭から目が離せません。事故以来、ヒーローの態度の変化にとまどうヒロイン。彼のやさしさに甘えたくても、幼いころのようにいつ捨てられるのかと思うとおじけづいて……。
愛のためにもう一度愛のない結婚を選ぶ。 家族と、恋いこがれる彼の幸せを願って。 この結婚に愛はない。花嫁のエデンは浮かない顔だった。 亡き父の会社を守るため、想いを寄せる男性のことはあきらめた。 だが花婿に隠し子がいるとわかり、式は一転、中止となってしまう。 失意と屈辱の彼女を救ったのは、富豪のレミーだった。 私を嫌っていた人がなぜ? 私は彼に恋いこがれていたけれど。 レミーの真意はすぐにわかった。「僕は君が欲しい」 ただし、一度ベッドをともにしたら、あとは他人に戻りたいという。 1時間でもそばにいたくて、エデンは彼に純潔を捧げた。 他人に戻るどころか、妊娠によってさらに深く結びつくとも知らず。 R-3778『シンデレラは秘密の子を抱く』で結婚式当日に捨てられた花嫁が今作のヒロインとなります。決して振り向いてくれないヒーローに恋をする彼女が、それでもあきらめきれずに彼を求める姿が胸を打つ一冊です。次作のクイン&マイカの物語もお楽しみに!
いつもと変わらない朝、アメリアは父に急かされて車を出した。向かった先はワイナリーで、脳裏にある一夜の記憶がよみがえる。1年前、アメリアは富豪ハンターと出会い、純潔を捧げた。しかしその後、彼からは“婚約したから二度と連絡するな”という無情なメールで別れを告げられた。ふと見ると、飾りつけられた黒板には凝った文字が綴られている。“ハンター&エデン、結婚おめでとう”まさか、だめよ。アメリアは動転し、気を失いそうになった。父は私たちの存在を、よりによって彼の結婚式で暴露するつもりだ。アメリアの腕の中で、生後2カ月の娘が純真無垢な瞳を母親に向けた。
結婚式を挙げた数日後、消えた夫が、 今、目の前にいるーー! ああ、まさかそんな! ターニャは息をのんだ。 乱れた黒髪、鋭い光を放つ瞳、無精髭の生えた精悍な顔。 なぜレオンがここに? 5年前の結婚直後、父親の訃報に接し、 ギリシアへ帰国した夫は、それきり音信不通になっていた。 「やっと会えたね。きみを連れ戻しに来た」 夫の美貌は冷ややかでひどく険しいのに、抱きしめられると、 愚かにも恋心のなごりがターニャの体内で脈打った。 やがてレオンは部屋の中にいる幼い女の子に目を留めた。 自分と同じ、カールした黒髪のーー。 〈戻るつもりはない〉ギリシアに帰国して1週間後、夫からのメールに記された言葉はあまりに残酷でした。想定外の再会に、ずっと忘れられなかった夫の魅力を否応なしに意識してしまいーー。人気沸騰中、ダニー・コリンズが綴るベビーが結んだ愛の再会物語!
彼は命をかけて私を守ってくれる。 そこに愛はないけれど……。 ビアンカは非道な元婚約者から逃れるため、 人目を忍び、マイアミへ向かう飛行機に乗り込んだ。 機内で思いがけず魅力的な男性エヴァレットに誘惑され、 熱い夜を共にした翌日、彼女は追手を恐れて素性を隠し、 大富豪の留守邸の住み込み家政婦となった。 半年後、突然帰宅した屋敷の主を見てビアンカは仰天する。 エヴァレット! なぜあなたがここに? これは……何かの罠? 混乱するビアンカを前に、彼は謎めいた笑みをたたえている。 彼が自邸を隠れ家にした真の理由を、彼女は知る由もなかった。 悪党に追われる家政婦に密かに救いの手を差し伸べたのは、ハンサムでセクシーな大富豪。そんな彼の、誰にも明かせない正体は……元スパイ!? 人気のダニー・コリンズが描く、スピード感に溢れる、刺激的なロマンスをお楽しみください。
幸せだった。身分違いとなじられても。 最愛の夫の子を産めない体と知るまでは。 暴君の父から逃れ、異国で働き始めた貧しい育ちのベッカ。 仕事先でハンサムな富豪ヴァンと嵐のような恋におち、 周囲の猛反対を押し切って、駆け落ち同然に結婚した。 だが母が病に倒れたとの報せを受け故郷に帰った折、 なんと自身が子供を産めない病と知る。 ああ、私は夫に何も与えてあげられない……。夫を愛するがゆえ 事実を告げられぬまま、ベッカは別れを切り出し、家を出た。 4年後、ベッカは母の形見を取りに新婚時代を過ごした家を訪れた。 ヴァンの留守を狙って。ところが、そこになぜか彼が現れ……。 裕福な彼の一族になじめず孤独な日々の中で、夫だけが心の支えだったのに、ヒロインを待ち受けていた運命はあまりに皮肉なものでした。永遠の別離前に、夫への愛は募るばかりで……。巧みなプロットで人気沸騰中、ダニー・コリンズが綴る、夫婦の愛の物語。
「子供の父親はあなたよ」 そう伝えたい一心で遠い異国へと旅立った。 「おなかの子の父親はぼくだというのか? ありえない!」 世界的複合企業の社長、ジュン・リーに妊娠を告げたとたん、 黒い瞳に冷たく見据えられ、アイビーは呆然とした。 あの夜、情熱に陰る黒い瞳で愛を囁いた彼とは別人のようで、 すばらしい夢の一夜には想像もしなかった、辛い現実だった。 けれど彼女は涙をこらえて言った。子供は私一人で育てると。 すると彼の豪邸に連れていかれ、父子鑑定を受けることに。 自分の子に違いないと知るや、彼にプロポーズされたが、 アイビーは拒んだ。彼とは住む世界が違いすぎる。でも……。 身分違いと知りながらゴージャスなヒーローと恋におち、思いがけず愛の証を授かった天涯孤独のヒロイン。最初、父親であることを信じなかった彼との結婚をためらいますが、両親のそろった家庭に憧れていた彼女は、お腹の子が幸せになれるならと受け入れます。
旅先で唯一の家族の父を失う悲運に見舞われたフレイヤ。今はニューヨークで憧れの仕事に就くことを夢見つつ、ケータリング会社でウエイトレスのアルバイトをしている。ある夜、豪華なボールルームで出会ったのは、威圧感を漂わせるシチリア富豪、ジョヴァンニ・カタラーノ。事故で家族を亡くしたうえ、自らも体に癒えぬ傷を抱えながら、ソフトウェア開発で莫大な富を築いたカリスマ的な人物だ。フレイヤは彼の魅力に囚われ、誘われるまま純な身を捧げた。まさか結婚までしてくれた彼が突然姿を消すとは思わずに。
ヴェネツィアでつましい暮らしを送るキアラは、イタリア富豪ヴァルの誘惑に抗えず、なすすべもなく純潔を捧げた。プレイボーイのヴァルが去っていったあと、キアラは気づく。妊娠しているなんて!いっそう生活に困るようになった彼女は、ヴァルの父親である大富豪の庇護を受け、ひそかに娘を産んだ。3年後、ヴァルの父親が闘病の末に逝去し、遺言が開示された。その席でキアラはヴァルと再び顔を合わせ、自分の血を分けた子の存在を知って激高する彼に言い渡された。「娘にはぼくの姓を名乗らせる。きみはぼくと結婚するんだ」
スカーレットが秘書として仕えていた億万長者が亡くなった。その遺言書が開示される日、彼女は絶体絶命の状態だった。今日は遺族の一人として、スペイン富豪ハヴィエロも現れる。かつて私は自分の想いを抑えきれず、彼に純潔を捧げた。でもハヴィエロは私を、亡き父親の愛人だと疑っていた。だから別の女性と婚約したのだ。私になんの感情もなかったから。そんな人に言えるの?おなかの子はあなたの子だと。いいえ、言うのよ。スカーレットは化粧室の個室で涙をこらえた。たった今、破水したからだ。もうすぐ赤ちゃんが生まれるー。
父の死後、カシオペアは父が遺したホテルを相続したものの、欲深い継母と義姉に奪い取られ、使用人同然に働かされていた。ある冬の夜、温水プールで清掃をしていると、ホテルに滞在中のヴェリーナ国の王子リースがやってきた。陶然となったカシオペアは、思わず熱い抱擁に応えてしまう。「この続きはぼくのスイートルームで。すぐに迎えに来る」純潔を捧げる覚悟を決めて待ったが、彼が戻ることはなかった。翌日、リースはホテルを買ったと告げ、結婚を申し込んできた。王子様がなぜ急に私を花嫁に?カシオペアは狼狽いるが…。
ポピーは両親に顧みられず、祖父母に引き取られて育った。今は祖父は亡く、祖母と幼い娘リリーと暮らしている。娘の父親は2年前、スペインでただ一度愛し合ったリコ。旅先でお金をだまし取られたポピーが、帰国費用を稼ぐためメイドに雇われた公爵家の御曹司だ。ひと目見た瞬間からリコに恋していたポピーは、彼に身も心も捧げた…。でも翌日、帰国する彼女をリコは追ってはこなかったばかりか、婚約解消したはずの女性と結婚してしまったのだ。だがある日、彼は再び現れる。まさか娘を奪うつもりではー?実らなかった身分違いの恋を忘れられぬまま、娘を心の支えに生きてきたポピー。一方、リコは妻を喪ったあと、ポピーが娘を産んだと知って花嫁に望むが…。王道シンデレラ・ロマンス!
14歳のとき、ルリはその完璧な美貌を妬む実母に、遠い異国へ借金のかたに売られた。以来、自由も友達もなく、気難しい老女性実業家の秘書として懸命に仕え、孤独に耐えてきた。だが8年後、雇い主が亡くなると、ルリは途方にくれた。私にはもう帰る家などない…。そこへニューヨークから雇い主の孫ガブリエルがやってきた。黒髪の長身でハンサムな彼は、冷酷と悪名高い大富豪実業家だ。その彼が告げた祖母の遺志は、あまりに衝撃的だったー私があなたと結婚する、ですって?
兄の結婚式の夜、ガリラは中庭で自分の孤独を痛感していた。誰かに愛されるってどんな感じ?私もいつかは経験できるの?そのとき暗闇からカリムという男性が現れ、彼女を熱く見つめた。初めて経験する胸のときめきに、ガリラは有頂天になり、気づいたときには、彼に情熱的な口づけを許していた。ところが翌日、カリムは国王という身分を明かし、ガリラを妻にすることを、彼女の兄に強引に承知させた。ばかね、一瞬でも、カリムに愛されたと思ったなんて…。愛はないがベッドで満足させる、とバージンの私に言う人なのに。
ようやく内定をもらえたホテルから採用を取り消され、納得のいかないカメオは担当者を訪ねた。するとそこで思いもよらぬ人物に遭遇する。ダンテ・ガッロー10年前、カメオの父を泥棒だと糾弾し、イタリアから追放した張本人がホテルの社長だったなんて!逃げるように立ち去った彼女は、途中、体調を崩した老婦人を助けるが、偶然にもそれはダンテの祖母だった。後日、彼から礼を兼ねた食事に誘われ、出向いたカメオは後悔するも遅かった。誘惑に抗えず、強引に唇を奪われて…。
雇い主の誕生日パーティに現れたゴージャスな紳士を見て、家政婦のカーリは絶句した。スタヴロス!それは紛れもなく、先だって屋敷のプールの改修を手がけ、甘いキスと抱擁で彼女をとりこにした修理工だった。彼が世界的に有名な大富豪?じゃあいったいあれは…?混乱するカーリに、スタヴロスはさらなる衝撃を与えた。「ぼくと期限付きの結婚をして、ニューヨークに来てほしい」愛のない結婚なんてまっぴらよ。でも、あの街にはひと目会いたい息子がいるーカーリは苦渋の決断をした。