出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
結婚嫌いの公爵の愛人に甘んじる。 生まれてくる子のために。 貧しく美人でもないジェナは長年働く王宮で疎外感に悩んでいた。 公爵セバスチャンが彼女に興味を持ち、近づいてくるまでは。 彼は国王とも親しいらしい。つまりは権力者だ。 しかしセバスチャンの誘惑を愛と勘違いし、純潔を捧げた直後、 国王にその関係を知られて、ジェナは王宮から追放されてしまう。 失意の中、実家に戻り、ベッドで眠りについていたときだった。 突然、闇の中からセバスチャンが現れ、ジェナは飛び起きた。 どういう手段を使ったのか、公爵は彼女の妊娠を知っていた。 そして、ジェナは夜明けが来る前に彼の屋敷へ連れ去られた……。 マルセラ・ベルの邦訳デビュー作をご紹介します。百合の紋章で知られる公爵ヒーローと刹那的に求め合った結果、小さな命を宿したヒロイン。彼女は公爵家で手厚く保護されますが、ヒーローに結婚の意思はありません。ヒロインの一途な愛と、赤ん坊の運命は?
彼とヴェネツィアの舞踏会に? ああ、私もシンデレラになれたら……。 なんてすてきな人なのかしら! PR会社で働くビーは 来社した長身で逞しくハンサムな男性に妙な頼み事をされた。 その夜開かれる慈善イベントに同行してくれないかというのだ。 彼が最上客アレス・リカイオスと知って断れず承諾した行き先は なんとヴェネツィアの舞踏会。初めてのキスに酔わされた帰途、 ビーは半ば誘拐される形で彼のプライベート機に連れこまれる。 ギリシアのアレスの邸で“緊急事態”が発生したというのだ。 彼の邸に入ると、生後間もない赤ん坊が泣きわめいていた。 「1カ月だけ、ベビーシッターの代わりを務めてくれないか」 3歳で両親を失い、養父母の家で邪魔者扱いされて育った“醜いあひるの子”のヒロイン。恋愛に無縁だった彼女はベビーシッターに雇われた富豪の邸で初めての恋を知り、彼に純潔を捧げ、永遠の恋人になりたいと切に願いますが、彼は愛も結婚も信じぬ主義で……。
5日間で、5億ドルーー それが富豪のベッドに入る代償だった! モデルとして華やかに活躍するシャーメインは、 その日、ドゥバル王国のプリンス・アリの目を意識していた。 美しき獲物を追う、鋭く黒い傲慢な、世界的プレイボーイの瞳。 予想どおりアリは、その夜のディナーに彼女を招待したがーー。 魅力的な富豪の男性は大嫌い。鼻を明かしてやるわ。 シャーメインは彼の誘いを言下に断った。 1年後、チャリティオークションに参加したシャーメインは、 自分とのディナーを高額で競り落とす男性を待ち望んでいた。 5億ドルもの大金でその権利を落札したのは、あのアリだった! 情熱的な作風で読者を魅了し続けるHQロマンスの大スター作家、ミランダ・リー。得意のゴージャスな富豪ヒーローとの熱い恋物語をお楽しみください。
愛しても、愛しても、未来はない。 彼は結婚しないと誓っているのだから。 ギャビーは16歳のとき、祖父によって借金の形に売られ、 男たちの餌食になりかけたところを間一髪で逃れ、男性恐怖症に陥った。 有罪となった祖父が8年後の今、不服申し立てをするという噂を聞き、 ギャビーは当時祖父を弁護したニックを訪ねることにした。 シカゴで最も優秀な彼がまた担当するのか確かめるだけのつもりが、 事態は予想もしなかった方向へと転がりだす。 獅子のような体格のニックが、突然自宅へ来た彼女に言った。「遅刻だぞ」 どうやらギャビーを住み込みスタッフの志望者と思い込んでいるようだ。 今から面接をすると言われ、言葉を失うギャビーだったが、 あれよあれよと彼のもとで働くことになるーーしかも、ひとつ屋根の下で。 ニックの下で働き始めたギャビーはやがて、彼も過去のつらい経験に囚われていることを知ります。彼を慰めてあげたいと思うようになり、気づけば彼を愛し始めていて……。女性に刹那的な関係しか求めないニックと男性恐怖症のギャビーの、予測不能な恋物語!
また会うことが許されるの? あなたと、そして……私の赤ちゃんに。 保育士のベラのもとにある日、大富豪ブレイクが訪ねてきた。 高級なスーツに身を包み、ベラの産んだ赤ん坊を抱いてーー。 9カ月前、ベラは代理母出産したのち、黙って彼のもとを去った。 子供の成長をともに見守る約束だったのに、出産後、 彼の妻から二度と現れないでと冷たく突き放されたから。 何も知らないブレイクは、瞳に非難の色をたたえて言った。 「妻と離婚した。さしあたってきみに、息子の面倒を見てほしい」 わたしがこの子のナニーに? もちろん、引き受けたくてたまらない。 ブレイクの育てる子供は、本当はわたしの血を分けた実の子ーー。 でも、それは絶対に知られてはならない秘密。いったいどうしたら……。 感動の涙が止まらない、大人気の代理出産がテーマの物語! 輝かしい受賞歴を誇るC・シールドが描きます。心優しく貧しいベラは運命のいたずらで、一度は手放した息子のナニーに。やがてベラが本当の母親と知った富豪に愛なき結婚を申し込まれますが……?
義兄への想いを封印し、名前も捨てた。 そうまでして隠したかった“愛の証”……。 5年前、リリーは車の事故で死んだーー でも本当は、名前を変え、別の場所で暮らしていた。 血のつながらない兄ラファエルとの愛に溺れていたリリーにとって、 そうするしか中毒のような関係から抜け出すすべがなかったのだ。 ところがある日、とうとうラファエルに見つかってしまう。 昔、二人の関係を“汚れた秘密”と呼んだ彼に、 密かに産み育てている息子のことを知られるわけにはいかない。 彼の突然のキスに動揺しつつも、彼女はとっさに言った。 「私はリリーじゃないわ。あなたは誰?」 これまで1日たりとも、彼を忘れたことなんてないのに……。 数多の女性と浮き名を流しながら、義妹のリリーをも誘惑した不埒なラファエル。けれど、リリーの死を信じず、似た人を見かけるたび確かめずにいられなかったのもまた、彼の真実でした。初めから赤の他人だったなら……と思わずにいられない、劇的ロマンス!
愛とは無関係ーーそれが王家の結婚だ。 きみが身ごもっていたら、結婚する。 まさか……ありえない! カリフが王子だなんて。 小学校教員のスターがイギリスからこの国を訪れたのは、 150年前、先祖がダイヤモンドを隠した部屋の鍵を探すためだった。 なのに、スターは王宮の展示室で知り合って意気投合したカリフと、 鍵が見つからないまま帰国する最後の日に一夜を共にした。 すると翌朝、スターはカリフから思いもよらないことを告げられる。 ぼくはこの国の王子で、昨夜、きみを妊娠させたかもしれない、と。 スターは帰国を禁じられ、正確な検査結果が得られるまで、 人目につかない宮殿へと連れていかれてしまう。 身ごもっているとわかれば、否応なくカリフの妻となる条件で……。 英国きっての名匠リン・グレアムの担当編集者から作家へと転身したピッパ・ロスコー。『百五十年秘めた愛』(I-2695)のヒロイン、スカイの上の妹スターが本作の主人公を務めます。囚われの身となったスターは、魅惑的なカリフ王子に心まで奪われて……。
おなかの子は、あの日愛を交わした証。 それを、信じてもらえないなんて……。 “妊娠”を示す検査薬の結果を見て、ステファニーは呆然とした。 相手は、3カ月前に旅先で出逢った、カリスマ性漂う男性ーー たちまち彼の虜になり、生涯忘れられない一夜を経験した。 だが翌日、別れのメッセージを残し、彼は忽然と姿を消したのだった。 父親を知らずに育った彼女は、わが子に同じ思いをさせたくなかった。 あらゆる手を尽くし、ギリシアの地でようやく再会を果たすが、 そこにいた彼は、まるでステファニーの知る彼ではなかった。 彼女が愛した男の正体は、富豪一族の御曹司、ニコス・ヴァサロス。 驚きも冷めやらぬなか、辛辣な言葉がステファニーの胸に突き刺さった。 「金持ちと寝て妊娠するのが狙いだったのか?」 HQイマージュの大御所レベッカ・ウインターズが描いた、絶世の美男とのジェットコースター・ロマンスが《至福の名作選》に登場!別の男の子供ではないかと疑いつつも、強引にステファニーを妻に迎えるニコス。彼が妻と同じ寝室を使おうとしない理由とは……?
つかのま“伯爵夫人”でいることを、 どうか、ゆるしてください。 アラベラは今、ウェストレイ伯爵夫人になりすましていた。 新婚早々、夫が亡くなり、その不審な死の真相を突き止めるには、 正体を隠して関係者に近づく必要がどうしてもあったのだ。 最近、爵位を継いだ新伯爵は海外にいるというから問題ないはずよ。 6年ぶりに祖国イギリスの地を踏んだ新伯爵ランドルフは、 領地を訪れたとき、使用人の言葉に耳を疑った。「奥様がお留守で……」 奥様だと? 未婚のぼくに、妻などいるはずがないが? いぶかしんだ彼は、“伯爵夫人”が出かけたという館を訪れ、 華やかなドレスに身を包んだ見知らぬ美女アラベラを見つけーー 「ご主人があなたを捜しに来たわよ」そう言われ、振り返ったアラベラが目にしたのは、獲物を捕らえたかのような喜びの笑みを浮かべたウェストレイ伯爵でした。あまりに予想外の展開に、彼女は気を失ってその場に倒れ込み……。『子爵を愛した壁の花』の関連作。
16歳のデボラは宮廷で、ド・ヴィア侯爵ニコラスと出会った。フランス貴族の彼はイギリス国王の覚えがめでたい一方、海賊も同然の行為を働いていると囁かれ、“悪魔”と呼ばれている。たった一督で女性を落とせると言われる瞳はたしかに魅力的だが、デボラは不埒者の彼に誘惑されても、応えるつもりはなかった。彼女はスペインの名門コルテス家の子息との婚約を控えているのだ。だが3週間後、仮面舞踏会で再会し、デボラの未来の嫁ぎ先を知ると、ニコラスは目に炎を燃やしながら、高らかに宣言した!「警告しておこう。わたしはコルテス家のものであるならなんでも奪い取るー花嫁も例外ではない」
傲慢なのに、魅力を感じてしまう。 心を閉ざした女嫌いの彼に……。 教師のセアラは悩みや問題のある生徒を見捨てておけないたちで、 思い入れが強いあまり疲れ果て、休養することにした。 ある日、森の中で、家出して道に迷った幼い少年と出会う。 父親に厄介者扱いされたと感じている彼に同情しつつも、 この少年を家に帰らせなくては、とセアラは思った。 そこへ、行方を捜しに来た父親グレイが現れ、いきなり怒鳴った。 「息子と何を話しているんだ。誘拐でもするつもりか!」 セアラは傲慢な彼に反感を覚えたが、惹かれてもいる自分に気づいて驚く。 後日、突然学校を首になり、企業を経営しているグレイからの、 子守りをしてほしいという申し出を受けざるをえなくなるとも知らず。 責任感の強いヒロインに好感が持てる名作をお贈りします。妻との離婚後、女嫌いになったヒーローは、ヒロインに対しても心を開かず、何かにつけて衝突してしまうのでした。「もう来なくていい」そう彼女に言い渡したところ、またしても息子が家出して……。
夫となる人も、熱く誘惑した人も同じ。 私は“あなた”だから心を捧げたのに。 ザブリナは隣国の王の花嫁となるために育てられてきた。 今日は、彼女がいよいよそのローマン王のもとへ嫁ぐ日だ。 征服王と呼ばれる恐ろしい男性には、一度も会ったことはない。 そのときザブリナの前に、隣国の護衛長が現れた。 銀の瞳を持つ整った顔立ちの彼に、ザブリナの胸はときめき、 いけないと思いつつも王室専用列車の中で一線を超えてしまう。 しかし護衛長の態度は急に変わり、ザブリナは冷たく見下された。 彼女は気づいた。この人は征服王だ。私は試されたのだ! ローマン王は言った。「君は王を裏切った。結婚はできない」 大人気作家S・ケンドリックより、ドラマチックかつチャーミングなロイヤルロマンスが届きました! 意に染まぬ結婚相手に、思わぬ形で心を奪われたヒロイン。激昂したヒーローは政略結婚を拒絶し、今すぐ彼女を国元へ送り返すと高飛車に言い放って……。
幸せだった。身分違いとなじられても。 最愛の夫の子を産めない体と知るまでは。 暴君の父から逃れ、異国で働き始めた貧しい育ちのベッカ。 仕事先でハンサムな富豪ヴァンと嵐のような恋におち、 周囲の猛反対を押し切って、駆け落ち同然に結婚した。 だが母が病に倒れたとの報せを受け故郷に帰った折、 なんと自身が子供を産めない病と知る。 ああ、私は夫に何も与えてあげられない……。夫を愛するがゆえ 事実を告げられぬまま、ベッカは別れを切り出し、家を出た。 4年後、ベッカは母の形見を取りに新婚時代を過ごした家を訪れた。 ヴァンの留守を狙って。ところが、そこになぜか彼が現れ……。 裕福な彼の一族になじめず孤独な日々の中で、夫だけが心の支えだったのに、ヒロインを待ち受けていた運命はあまりに皮肉なものでした。永遠の別離前に、夫への愛は募るばかりで……。巧みなプロットで人気沸騰中、ダニー・コリンズが綴る、夫婦の愛の物語。
彼は面白がって、私を振り回しているだけ。 この気持ちは恋なんかじゃない。 パーティのケータリングサービスをするサマンサは、 エキゾチックな面差しの男性、マシューに声をかけられ驚いた。 イギリスとギリシアの血を引く、海運王の後継者で有名だ。 彼に祖父の誕生パーティの手伝いをしてほしいと言われたが、 彼のまなざしと態度が親密すぎる気がして警戒する。 でも……彼のような別世界の人が私に興味を持つわけないわね。 それに、私には婚約者がいるのだから。 慌てて仕事を請け負ったが、そのパーティが催される間ずっと、 マシューと一つ屋根の下で寝食をともにすることになるとはーー しかもそれこそが彼の思惑だとは、彼女は知るよしもなかった。 自分の住む世界にいる女性たちとはまるで違うヒロインに興味を持つヒーロー。ヒロインは彼の自信満々で高慢な言動にとまどうばかりでしたが……。HQロマンスを代表する作家アン・メイザーが、突然の嵐のような恋の訪れを丹念に描くシンデレラ物語!
ジャスティン・ド・ウルフとの出会いは衝撃的だった。パーティ会場で異彩を放つ、黒い眼帯をした長身の男性が銀色の瞳をきらめかせ、不敵な笑みを投げかけてくる。彼は決して愛など信じない危険な一匹狼だと言われているが、キャロラインは駆け落ち同然に彼と結婚したーいつか彼の心を溶かす日が来ると信じて。そして今日、キャロラインの最高のニュースを夫に伝えた。赤ちゃんができたの…。だがジャスティンの返事は、思いもよらないものだった。「その子は、僕の子ではないよ」。
目を閉じれば、まぶたの裏に あの人の優しい笑顔……。 心優しいけれどとても引っ込み思案なルーシーは、 華やかで充実した生活を送る姉と妹に挟まれ、目立たぬ存在の娘だ。 児童養護施設での仕事に生きがいを感じてはいるものの、 母には、この子は結婚できないかもしれないと悲観されていた。 そんなある日、ルーシーは児童を連れていった病院で、 笑顔のすてきなドクター・サーロウに一目で恋におちてしまう。 背が高く、女性なら誰もが振り返らずにはいられないほど整った顔立ち。 いつもは控えめなルーシーも、このときばかりは一大決心をしたーー どんなことをしても、私は彼と結婚したい! けれども、恋に慣れないルーシーのがんばりは空回りするばかりで……。 美しい姉妹の陰に隠れてしまっていたルーシーにいよいよ春の訪れがーーと思いきや、事はそう簡単ではありませんでした。ドクター・サーロウは親切だけれど、ルーシーに対して特別な気持ちはまるでない様子なうえに、彼には親しくしている美しい女性がいて……。
偽りの婚約とわかっていながら、 いつしか心には純愛が芽生え……。 2歳で母と死別し、養父母に引き取られたエロイーズ。 今はウエディングドレスのデザイナーとして活躍しているが、 恋愛には臆病で、みずからの結婚はまだまだ遠そうだった。 ある日、顧客の一人に、根拠のない悪口を広められてしまう。 結婚という夢をばかにした女性がウエディングドレスを作っている、と。 顧客離れに悩む彼女に、ボストンの億万長者ジョシュが手をさしのべた。 ジョシュは最近知り合ったばかりだけれど、頼りになる魅力的な男性だ。 週末に出席予定の結婚式に彼を婚約者として同伴すれば、 汚名返上できるはずだという彼の提案に、エロイーズの胸は高鳴った。 彼がまさか、彼女の生き別れた姉妹のために近づいてきたとも知らず。 雑誌に載っていたエロイーズの写真を見て、友人女性と瓜二つだと気づいたジョシュは、じつのところその友人のためにエロイーズを密かに探りに来たのでした。そうとは知らない彼女は、官能的な唇を持ち、親身に相談に乗ってくれるジョシュに惹かれてしまい……。
愛する人につらい思いをさせないために、 愛することを、あきらめていた……。 クレアは二十歳のときから、恋をあきらめて生きてきた。 病に苦しむ母の姿を将来の自分に重ねて、結婚も妊娠もしないと誓い、 持てる情熱のすべてを助産師としての仕事に注いできたのだ。 それなのに、こんなことになるなんて……。 はじまりは、キャンベルという魅力的な医師の着任だった。 クレアへの好意を隠そうともしない彼に戸惑いを覚えたものの、 拒み続ける自信はあったーーたった一度だけ、あの過ちの夜までは。 キャンベルへの愛に目覚め、思いがけず新しい命を授かったことで、 それまでクレアが必死に築いてきたものすべてが変わってしまった。 ただ一つ、母の病を受け継いでいるかもしれないという事実を除いて。 運命に身をゆだねるしかない、自分ではどうすることもできない状況におかれたヒロインが主人公の、切ないシークレットベビー物語をお贈りします。心の機微を繊細に表現する作家エイミー・アンドルーズの筆が冴える、《至福の名作選》にふさわしい名作です!
北米ロマンス界の巨匠ダイアナ・パーマーを筆頭に、大人気作家が長年の片想いをテーマに描いた秀作3篇を厳選してお届けします。伝えたくても伝えられない恋心を抱えるヒロインたちの、切なくてちょっぴり甘酸っぱい恋物語。幸せな読後感をお約束します!
キャサリンは1年前、父を破産から救うために形だけの結婚に応じた。 相手は有能な実業家ジョーダン。別居同然の夫は世界中を飛び回り、 彼女はともにパーティに出席するときだけ妻としてふるまっていた。 だが今度は兄が借金を作り、またもジョーダンが救いの手をさしのべる。 ただし、彼が出した条件に、キャサリンは茫然とした。 実際に夫婦として暮らし、子供を作らなければならない、と。 彼女の脳裏に、結婚式の夜ーー忘れられない夜のことが浮かんだ。 ジョーダンに抱きすくめられたあのとき、彼が手を離さなければ、 身を任せていたかもしれない。キャサリンは奔放な母の血を怖れていた。 いま夫の提案を受け入れた場合、私はどうなってしまうの……? 〈妻として、夫として〉と題して、夫婦の愛がテーマのロマンスをお届けします。結婚していながら別居するふたりが、冷えた関係を乗り越えて名実ともに夫婦となる物語です。HQイマージュで人気を博し、感動作を多く残したジェニファー・テイラーの珠玉の名作!