2017年4月発売
「俺の名は『ユウキ・グレン・オーガス』!ラバールの聖騎士である!」宿敵との決戦の果て、奈落へと堕ちた聖騎士ユウキ。彼が目覚めるとそこは、見慣れぬ建物が並ぶ異形の街ー現代日本だった!警官に補導されたり妹に魔剣を折られたりしたユウキは、いろいろと勘違いしたまま高校に通うことに。鎧を着て通学したり異世界での旅の思い出を語ったりと、周囲から重度の中二病認定されながら学園生活を送るユウキ。しかしそんな彼のぶれない聖騎士っぷりが、悩みを抱える少女達の心を救っていき…!?これは、異世界の聖騎士さんが囚われの姫の涙を止める物語…かな?
好きな時代は古代ローマ、尊敬する偉人はローマの英雄ユリウス・カエサルーそんなローマ好きの高校生・糸原聖也はある日、月の女神を名乗る美女に異世界へと転送される。そこは古代ローマそっくりの世界。セイヤは憧れのカエサルに出会えたが…異世界のカエサルはユリアという名の金髪美少女だった!!ユリアの家に住むことになったセイヤは、衰退するローマを変えるユリアの夢を知り、協力を誓う。ところがユリアは女好きで借金まみれの問題児!?セイヤはユリアが計画する公共事業とイベント開催の資金を借りに行くことになりー!?少女の夢が世界を変える異世界英雄ファンタジー、堂々開幕!
世界最大の情報機関『大図書館』には『死書』を扱う『史書記』がいる。彼らの使命は、無作為に人に取り憑き、過去の事件を再現させる霊物『死書』の回収。新人史書記レイン・ジークは、正式に史書記の認可を受ける儀式『神授式』へ参列するためシュレイの街を訪れていた。街を訪れた史書記は、レインを含め七人。親交を深めようとした矢先、『D・C・アドラー』を名乗る人物から、史書記を標的とする連続殺人予告が七人の死書に浮かび上がる。第一の殺人が起きたのち、容疑者となったのはレインで…!?これは死書の再現か、意志のある殺人か。-すべてを暴け。そしてー「この七日間の真相は?」
崔致修殺害事件は関わった者たちの処刑で幕を下ろした。平穏を取り戻そうとしていた平沙里は干ばつに襲われ、崔参判家の財産を狙う没落両班の趙俊九は妻子を連れて乗り込んできた。災厄は続く。コレラの流行が多くの死者を出し、参判家の跡取り娘・西姫は後ろ盾となる人々を失った。翌年には麦が大凶作となり、趙俊九はこの機に乗じて参判家の実権を握るべく卑劣な手段で攻勢に出た。幼いながらも西姫は当主として果敢に立ち向かい、寿童、吉祥、鳳順、俊九に反発する一部の農民と共に、大胆な反撃に出た。誇り高き西姫の戦いがここから始まる。
台湾のプロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために次々と殺しを重ねた加倉昭彦。居場所を失い、顔も名前も変えて過去を抹消、逃れ着いたのはサッカーの地イタリアだったー。イタリアの黒社会では、殺し以外の仕事なら何でも請け負い、いつしか「暗手」-暗闇から伸びてくる手ーと呼ばれるようになっていた。そんなある日、サッカー賭博の帝王・王天から、中堅チームに所属する日本人ゴールキーパー・大森怜央に八百長をさせろとの依頼が舞い込む。計画実行に向けて着実に準備を進めていく加倉だったが、大森の姉の写真を目にしてから過去の記憶がよみがえり、計画の歯車が狂い始める…。
若き日の堀田我南人はコンサート帰りに、ある女子高校生と出会った。名は秋実。彼女はアイドルとして活躍する親友・桐子の窮地を救うため、ひそかに東京に来たという。話を聞いた我南人と、古書店“東京バンドワゴン”の一同は、彼女のために一肌脱ぐが、思いもよらぬ大騒動に発展し…?下町の大家族が店に舞い込む謎を解決する人気シリーズ、番外長編!
家族と本をこよなく愛する3人の子どもの母アリス。パート編集者として書評を書き、親友スザンナの経営する書店に通う平穏な暮らしのなか、弁護士の夫ニコラスが失業、突然フルタイムで働くことに!就活の末、拾われたのは巨大ショッピングモールで成功した新興企業。ニューヨークに新形態の書店を出店するという。「未来の書店」というコンセプトに、アリスは大きな希望を抱く。スザンナには大反対されながらも、夫と子どもの応援を受けて働き始めるアリス。最先端の職場では聞き慣れない略語が飛び交い、24時間指示メールを受け取る嵐のような日々。家事はおざなり、育児もシッター任せとなり、夫はイマイチ頼りにならず、子どもとの間も微妙に…ある日、アリスのなかで何かが切れる。
生まれ故郷である田舎町の交番に異動した澤登耀司、30歳。過疎化が進む町で、耀司の同期・長原が姿を消した。県警本部が捜査に全力をあげるも、長原の行方は分からなかった。事件に巻き込まれたのか。それとも自らの意志なのか。耀司は先輩警官・晃光の言動に不審を抱きながらも、長原失踪の真相を探っていく。やがて、町のゴミ屋敷が放火され、家主・毛利淳一郎の遺体が見つかった。耀司は、長原が失踪直前に毛利宅を訪ねていたことを掴むが…。乱歩賞作家が放つ衝撃の交番警察ミステリ!
少女は祖母を「西の魔女」と呼んでいた。光あふれる夏が始まるー。ロングベストセラーの表題作に繋がる短篇小説「ブラッキーの話」「冬の午後」、書き下ろし「かまどに小枝を」の3篇をあわせて収録する愛蔵版小説集。
同じ飛行機に乗りあわせたサッカー選手からのデートの誘い。疎遠になっていた幼馴染からの二十年ぶりの連絡。アメリカ人に嫁いだ娘と再会する母親。最愛の妻と死別した祖父の思い出話ー。かつて強制収容所が置かれたロシア極東の町マガダンで、長くこの地に暮らしてきた家族と、流れ着いた芸術家や元囚人たちの人生が交差する。温かな眼差しと、煌めく細部の描写。米国で注目を集める女性作家による、清新なデビュー短篇集。
香りとともに、甘やかに立ち上るあの人との時間と記憶。シャネル、ゲラン、クリード、トム・フォード、クロエー実在の香水から喚起された36の情景を描くショートストーリー集。
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていてー。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!
人間は魔物と戦い、負けた。騎士団長ユーク・アーサルムの降伏によって。騎士団を去ったユークは騎士学校の教師になることに。教師生活を始めてから数日、魔物の巣窟であり生徒の訓練場にもなっているダンジョンに、想定外の強さのモンスターが出現したとの報せが入った。ユークがダンジョンに向かうと、そこには驚くほど弱い少女が。アリーニャと名乗る彼女は先代魔王の孫娘であるという。ユークは腕を見込まれ彼女の指導をすることにー!過去の弱さを乗り越える学園アクションファンタジー。
ロンドンの高名な紳士・ジキル博士の中の人格・ハイド。ハイドは夜な夜な街を徘徊し、自分の欲求のままに、行動を起こしていく。原作では触れられなかったカルー卿殺人事件の背景、ジキルの人格に影響を及ぼした父親との関係など、ジキルとハイドの依存関係から最後へ至るまでの凄絶な展開が、ハイドの口から今明かされる!名著『ジキル博士とハイド氏』の最後の4日間を、ハイド視点で描いた、衝撃のサスペンス。ニューヨーク・タイムズ絶賛の話題作!!
動かなくなったザックを引きずって、レイチェルがB2のフロアに降り立つと、そこは大聖堂の中だった。辺りにはパイプオルガンが鳴り響き、廊下には不思議な甘い香りが漂い、壁には、彼女に“懴悔”を迫る文字が浮かび上がってくる。それでもレイは一人、歩きはじめる。ザックとの「約束」を果たすためにー。そして、大聖堂の最深部でレイは「神父」に出会う。だが、彼の身体から発する甘い香りにレイは幻惑されて…!?少女の罪を裁くため、狂気の魔女裁判が開廷したー大ヒットサイコホラーADV『殺天』ノベライズ第2弾!