小説むすび | 2024年発売

2024年発売

【悲報】清楚系で売っていた底辺配信者、うっかり配信を切り忘れたままSS級モンスターを拳で殴り飛ばしてしまう【悲報】清楚系で売っていた底辺配信者、うっかり配信を切り忘れたままSS級モンスターを拳で殴り飛ばしてしまう

出版社

講談社

発売日

2024年9月2日 発売

「私、才能ないのかな……」 彩音レイナは、ダンジョン配信者として活動している。 珍しいダンジョン食材+癒やしをコンセプトに料理配信をメインで行っていたが、 チャンネル登録者数は伸び悩んでいた。 そんなある日の帰り道。 レイナはダンジョン内でイレギュラーモンスターに襲われている別の配信者を目撃し、 登録者数が伸びないイライラから、そのモンスターをボコボコに殴り倒してしまう。 ーーが、この時レイナは知らなかった。 レイナが助けたのは、実はチャンネル登録者数80万を越えている 超人気の女性配信者であることを。 そしてレイナがモンスターを物理で殴り倒す様子が、 その配信者の生放送で全世界に配信されてしまっていたことをーー。 これは、一人の配信者の少女がネットで祭り上げられ、 朝起きたら伝説と化していたことから始まる ダンジョン冒険物語であるーー!!

古井由吉翻訳集成古井由吉翻訳集成

神秘主義、象徴主義の極北を、 論理と音韻が共振れする 日本語に移した圧倒的訳業! ロベルト・ムージル「愛の完成」「静かなヴェロニカの誘惑」 ムージル著作集版を底本とし、世界文学全集版「解説」、岩波文庫版「訳者からの言葉」を併録。 ライナー・マリア・リルケ「ドゥイノの悲歌」 『詩への小路』で試みられた散文訳「ドゥイノ・エレギー訳文」全十歌を収録。 解説=築地正明 読者にはたいそう難解な作品を提供したようにおそれられる。しばらく、読みすすんでいただきたい。初めの一節二節をこらえて吟味していただきたい。まもなく、これがこれなりに明解な文章であることに気づかれることだろう。しかも明解さをしだいに解体していく、そのような質の明解さである、と。あるいは明解さをいきなりその正反対へ転ずる、と。その背後にはきわめて厳密な知性がある。そして厳密の知性と超越の感情、きりつめた把握と果てしもない伸長という、独特な結びつきがこれらの作品の基調となっている。そのことを読者はやがて感じとられるだろう。 (ロベルト・ムージル「愛の完成」「静かなヴェロニカの誘惑」/循環の緊張ーー岩波文庫版「訳者からの言葉」より) 誰が、私が叫んだとしてもその声を、天使たちの諸天から聞くだろうか。かりに天使の一人が私をその胸にいきなり抱き取ったとしたら、私はその超えた存在の力を受けて息絶えることになるだろう。美しきものは恐ろしきものの発端にほかならず、ここまではまだわれわれにも堪えられる。われわれが美しきものを称讃するのは、美がわれわれを、滅ぼしもせずに打ち棄ててかえりみぬ、その限りのことなのだ。あらゆる天使は恐ろしい。 (「ドゥイノ・エレギー訳文」より) 【目次】 ロベルト・ムージル 愛の完成 静かなヴェロニカの誘惑 訳者解説 「かのように」の試みーー世界文学全集版「解説」 循環の緊張ーー岩波文庫版「訳者からの言葉」 ライナー・マリア・リルケ ドゥイノ・エレギー訳文ーー『詩への小路』 解説 言葉の音律に耳を澄ますーー翻訳と創作の関係について   築地正明 初出一覧 ロベルト・ムージル 愛の完成 静かなヴェロニカの誘惑 訳者解説 「かのように」の試みーー世界文学全集版「解説」 循環の緊張ーー岩波文庫版「訳者からの言葉」 ライナー・マリア・リルケ ドゥイノ・エレギー訳文ーー『詩への小路』 解説 言葉の音律に耳を澄ますーー翻訳と創作の関係について   築地正明 初出一覧

穢れた聖地巡礼について(1)穢れた聖地巡礼について(1)

著者

背筋

出版社

KADOKAWA

発売日

2024年9月3日 発売

フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。 しかし、書籍化企画を通すには『オカルトヤンキーch』のチャンネル登録者数は心許ない。企画内容で勝負するべく、過去に動画で取り上げた心霊スポットの追加取材を行うことに。 池田と小林はネットなどで集めた情報をもとに、読者が喜びそうな考察をでっちあげていくーー。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (『オカルトヤンキーch』ファンブックより一部抜粋) 『変態小屋の真相判明!』 もともと変態が盗撮した写真のコレクションを保管するための場所ではないかという噂で有名だった当スポットだが、我々の追加取材によりここが実は全く別の目的で使われていたことが判明。 さらに動画内に映っていた一枚の写真が、とある女性の自殺直前に撮られたものであることを突き止めた。この写真に写った女性について、次項で詳しく考察していくーー。

母の舌母の舌

多和田葉子さん絶賛! “移民文学の母”の初邦訳 「移民文学の母」と称されるトルコ出身のドイツ語女性作家の短篇集。 著者は、ドイツ文学の最高賞であるビューヒナー賞を2022年に受賞、ドイツ語圏以外の出身作家の受賞は史上二人目となり注目を集めた。著者の作品は20か国語に翻訳されている。 著者初の邦訳となる本書は、移民文学の原点として重要視されているデビュー作4篇に、ビューヒナー賞受賞記念講演を併録。母語の喪失の痛みとともに、歴史、性、宗教、文学を横断し、生まれたての言葉で世界を奔放に写し取る、圧倒的な語りの魔術! 「母の舌」:トルコ人女性の「わたし」は、祖国の政治的混乱から逃れ、ドイツのベルリンで暮らして17年がたつ。祖国での母との対話や祖母の姿、覚えている単語、友人が殺された記憶などを回想しつつ「わたし」は、どの瞬間に母の舌をなくしたのか、繰り返し自問する。そして母語を取り戻すために、祖父の言葉であるアラビア語を学ぼうと決心する…… 「祖父の舌」:「わたし」は失われた母語の手がかりを求め、ベルリンのアラビア書道の偉大な師、イブニ・アブドゥラーの門をたたく。指導を受けるうちに互いに愛しあい、「わたし」はイブニ・アブドゥラーの魂を身内に宿すと、アラビア文字たちは「わたし」の身体の中に眠りこんだ獣たちを目覚めさせた……

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