2024年発売
日月神示が警告する7回目の危機。2025年7月天変地異説の真実。能登半島地震で龍が動き出した。9番目の日本語文明が世界を救う。CERNの実験は時空をゆがめる。量子コンピュータとパラレルワールド。AIが人間の能力を超えるとき。統合意識が自己実現を加速させる。宇宙技術が公開される日。
現代→1916年。日本人騎手が「蹄鉄」に転生! フランスの凱旋門賞に出場した日本人騎手・藤晩夏は、レース中の落雷で異世界に転生してしまう! 口の悪い「蹄鉄」になった晩夏は、アラブ系の少年アリーの相棒として、ロンドン郊外からアメリカのケンタッキーへ、馬たちの成長を見守ることになった……。愛と裏切りと、狂気と堕落と執念と。さまざまな苦難と対峙して、世界的な名馬たちの誕生から、悲劇的な死に至るまで、アリーと晩夏は時代を走り抜ける。サラブレッドロマンあふれる大河小説! 「さよなら凱旋門」目次 序章 二〇〇五年、フランス・パリ 第1章 ブリーズイングラス 1一九一六年、イギリス・ロンドン郊外 2月下の帆 3新天地 4商談 第2章 セイルウォーター 5杭を打つ 6夏の夜風 7約束の五月 第3章 ディオスクロイ 8流転する金 9手作り 10再始動 11ふたつの星
ハーディ不朽の名作『帰郷』を21世紀視点から読み直す10の試み。研究者のみならず、大学生、大学院生が小説の読み方・論じ方の現状を知る上で最適の論文集。
現在最も注目されるアイルランド作家、トビーンによる長編歴史小説。トーマス・マンを主人公に、20世紀ドイツ文化の様相を包括的に描写した壮大な家族の物語。公の顔とプライバシー、愛国心と幻滅の間で揺れ動くマンの内奥世界を重厚に描き出す。 日本語版に寄せて 第一章 リューベック 一八九一年 第二章 リューベック 一八九二年 第三章 ミュンヘン 一八九三年 第四章 ミュンヘン 一九〇五年 第五章 ヴェニス 一九一一年 第六章 ミュンヘン 一九一四年 第七章 ミュンヘン 一九二二年 第八章 ルガーノ 一九三三年 第九章 キュスナハト 一九三四年 第十章 ニュージャージー 一九三八年 第十一章 スウェーデン 一九三九年 第十二章 プリンストン 一九四〇年 第十三章 パシフィック・パリセイド 一九四一年 第十四章 ワシントン 一九四二年 第十五章 ロスアンジェルス 一九四五年 第十六章 ロスアンジェルス 一九四八年 第十七章 ストックホルム 一九四九年 第十八章 ロスアンジェルス 一九五〇年 訳者あとがき
「人生には本当に素晴らしい瞬間が数々ある --たとえつかの間だとしても」 調査対象の女性、そして消えた死体の謎…。 緻密な構造、巧みなプロットとさりげなく埋め込まれた伏線の数々。 フィリップ・マーロウの生き方を確かめたい。 チャンドラーの遺作を 新訳でお届けします。 ==== より楽しく作品を読んで頂くために、エスメラルダの地図やホテルの見 取り図など数点の挿し絵に加えて登場人物の行動を示す時系列表が入っています。 プレイバック 関連地図 主な登場人物 日程表 訳者あとがき
明治一七年から二一年までの留学体験を下敷きにしたドイツ三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』と、九年の歳月をかけてアンデルセンの小説を翻訳し、原作以上の評価を得た『即興詩人』(抄)を収録。
第45回野間文芸新人賞受賞作。 疾走する想像力で注目を集める新芥川賞作家が描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。 太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、驚異の物語は始まる。この出逢いによって人は限りなく遠くまで移動できるようになったーー人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ。 そこから人馬一体の歴史は現代まで脈々と続き、しかしいつしか人は己だけが賢い動物であるとの妄想に囚われてしまった。 現代で競馬実況を生業とする、馬を愛する「わたし」は、人類と馬との関係を取り戻すため、そして愛する牝馬<しをかくうま>号に近づくため、両者に起こったあらゆる歴史を学ぼうと「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだったーー。
イギリス各地の墓地にある死体安置所で奇妙な事件が起こる。初めのうちは死体が姿勢を変えたというちょっとした出来事だったのだが、やがて事件は死体が忽然と消えうせるという思わぬ事態へと展開する。いずれの場合も、死体消失が起こるのは霧深い深夜から早朝にかけてのことで、犯人も動機もまったく分からない。捜査の任を負ったスコットランド・ヤードのグレゴリー警部補が真相の解明に乗り出すが、真犯人につながる手がかりは見つからないまま捜査は難航を極める……冬のイギリスを舞台に展開するメタ推理小説ともいうべき『捜査』、3000年前、初期軌道探査遠征隊が持ち帰ったハルツィウス因子が、地球全体でパピル分解疫を引き起こした。これによりすべての紙は分解され、地球文明は記録も知識も失って崩壊した。未来の考古学者は長年の調査の末、ロッキー山脈の地層の下の巨大地下建造物〈第三ペンタゴン〉の遺跡から、奇跡的に保存されていた1篇の手記を発見する。『新第三紀人の記録』と題されたこの手記には、多層の迷宮のような建造物の中をさまよい歩く書き手の驚くべき経験が記されていたーー疑似SF的不条理小説ともいうべき『浴槽で発見された手記』、レムの多面性を示す2篇を収録。 【目次】 捜査 訳者ノート 浴槽で発見された手記 解説(久山宏一) すべては暗号だ、暗号を解読せよーー『浴槽で発見された手記』訳者あとがき(芝田文乃) 解説 推理と不条理ーーSFに収まり切らないレム作品の多彩さ(沼野充義) 捜査 訳者ノート 浴槽で発見された手記 解説(久山宏一) すべては暗号だ、暗号を解読せよーー『浴槽で発見された手記』訳者あとがき(芝田文乃) 解説 推理と不条理ーーSFに収まり切らないレム作品の多彩さ(沼野充義)
◎1999年に韓国・仁川(インチョン)で実際に起きた火災事件を題材にした著者初の長編小説、待望の邦訳刊行 ミシン会社で働くサンスと敬愛(キョンエ)。お荷物社員の二人がチームを組むことになった。すれ違い、空回りしながら距離を探り合う日々。やがて互いの過去が少しずつ関係を変えていく。そんな中、チームはベトナムへの派遣が決まり、それぞれの思いを胸に新しい地を訪れるがーー。理不尽な火災事件で親しい人を失い、亡霊のように生きていた男女の転機と再生を描く。 [目次] 空白はやっかいだ E あなたと私のお別れ 空っぽの心 殺人は恋愛のように、恋愛は殺人のように 冷えきった夏 あなたには妹がいますか? 痛みにも気づかずに笑っていた 雨粒が頭上に降り注いでくる オンニには罪がない
仲良し5人組が、1人ずついなくなる。「私は悪くない」から始まる「エゴミス」! いわゆる「HSP」であるヒトミは、その繊細な性格のせいで損ばかりしてきた。大学時代からの親友4人を見て劣等感をくすぐられ、また惰性で付き合う彼氏やアルバイト先の人間関係などに辟易していた。ある日Kポップにハマってしまった彼女は、無垢なアイドル達のきらびやかな笑顔を見て、自分もすべてを捨てて渡韓しようとする。 女性5人それぞれが自らの「生きづらさ」を語るが、いつの間にか他人への浅はかな羨望、嫉妬といった黒々とした感情が渦巻き...... 「Cocoon」シリーズの作者が贈る、全く新しい「生きづらさ」文学。
ある日、世界から太陽が消えた。芳枝は一人息子の健太郎を失い、暗い家に閉じこもっていた。だが、その扉を叩く見知らぬ男の子があらわれる。その子は太陽を探しに行くのだというーー。「あなたは、だれなの?」闇の中で子どもが大人を導いていく。物語の本源に迫る重層的な語りの構造が、闇の底に驚くべき結末を準備する。代表作『あん』が23言語で翻訳され、世界のリテラシーエージェントが注目するドリアン助川の希望の書。
母を亡くした小学校六年生の鳴海翔は、遠い町の祖母の家に預けられた。寂しさをこらえて新しい暮らしに慣れようとするが、そこには一筋縄ではいかない大人の世界があったーー。万引きを奨励する母と暮らす大也、狭い家のなかで暴れる父に苦しむ美波、そして親から離れて暮らす翔。大人たちの身勝手さにもみくちゃにされながらも、三人はしだいに心を近づけていく。過酷な現実から明日に向かって踏み出していく勇気の物語。第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。
クズのような人生で唯一男を裏切らなかったのは「思い出」だけだった。 町でいちばんの美少女と育んだ記憶を穢す者には消えてもらうしかない。 濃厚な死の予感を抱えながら、自分になつく歌舞伎町の少女のまっすぐな純情を味方につけて、男の鳩型暴力が発動するーー。 圧倒的な冒険官能小説の誕生を告げる、どうしようもない男と女の「再生」の物語!! 目次 ・第一章 町でいちばんの美女 ・第二章 ふたりのダンジョン ・第三章 愛でもなく、恋でもなく ・第四章 カブキから来た女 ・第五章 逆巻く嫉妬 ・第六章 地獄へドライブ