小説むすび | 2025年4月発売

2025年4月発売

宇宙の果てには売店がある宇宙の果てには売店がある

発売日

2025年4月23日 発売

《その星の空は保温しすぎたご飯のような色をしていた。 》 《アンドロイドとの飲み会。アンドロイド達が僕にはわからない「アンドロイドあるある」で盛り上がっている。
》 《月の裏は見たことはあるが、新幹線の車窓から見える大きな看板の裏はまだ見たことがない。 》 《年老いた親のためのタイムマシンはボタンが大きくて操作が簡単だ。 》 自由律俳句と妄想文学の名手、せきしろの新境地! 短編小説より短く詩歌よりも長い、「ショートショートショート」とも呼べる作品群によって切り取られた、もうひとつの世界の生活と郷愁。 数行で完結する超掌編の連作約180編と、数ページの掌編11編を収録した、せきしろ初のSF小説集。 「せきしろさんが宇宙の石板みたいに読者へよこす掌編は、まったくもって僕がときめいたSFそのものであり、進化形であり結晶体であった。郷愁とセンスオブワンダーと、そして卓抜な笑いを備えていた。 SFはもうこれでいい。SFのSはせきしろのSであった。」 ーー上田誠(ヨーロッパ企画)解説より 《超掌編連作》 宇宙に散らばる161個の断片 タイムマシンの経年変化 銀河鉄道の終電 《掌編》 2100年の眼鏡 おもしろい話 タイムマシン展 テレパシー パラレルワールド ブーケトス ループ飯 花言葉 見送る 時間を止める 天才チンパンジー 《解説》 上田誠(ヨーロッパ企画)

映画少年マルガリータ映画少年マルガリータ

出版社

ユニコ舎

発売日

2025年4月24日 発売

湘南ビーチFMの映画音楽番組「seaside theatre」のDJである志田一穂の初書籍かつ処女作「映画音楽はかく語りき いつか見た映画、時をかける音楽」(2022年4月27日刊)は、壮大なる映画音楽史を解説しながら、中学生時代に映画少年だった著者自身を主人公に見立て、タイムマシーンに乗って映画の世界を巡らせるという、前代未聞の旅物語であった。 そしてこの物語には、なんとベースになった私小説が存在していた。それが志田一穂著作第2弾の「映画少年マルガリータ」である。 [ストーリー] 時は80年代、ビデオの時代。映画が好きな丸刈り中学生、志田とバーチンは、クラスの仲間たちと一緒にビデオカメラで短編映画を製作。そのことが担任教師に伝わり、中学3年2学期の受験勉強真っ最中に、だったら「文化祭で映画を撮るべし」というミッションを受ける! しかもビデオではなく、校内備品の8ミリカメラで……。果たして丸刈り中学生たちは、はじめて手にするアナログ機材で無事映画を作り上げることができるのか!? プロローグ 第一章 第ニ章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章 第十一章 エピローグ あとがき

フェアリー・テイル 上フェアリー・テイル 上

巨匠、作家生活50年。  名作の開幕の時がきた。  暗い時代に自分が書ける楽しい物語とは何か?  帝王キングが出した答えが本書だ。  世界最強の想像力が生んだ、異世界の冒険がはじまる!  ぼくの住む町には〈サイコハウス〉と呼ばれる不気味な屋敷がある。そこに住むのは偏屈な老人がひとり、閉ざされた門を越えると猛犬が襲ってくるという。ある日、悲しげに鳴く犬の声に気づいたぼくは、屋敷の主が梯子から転落して苦しんでいるのを発見した。 これがぼくとミスター・ボウディッチ(と、犬のレイダー)の出会いだった。  怪我をした老人の世話をするため家の立ち入りを許されたぼくは、ボウディッチ氏やレイダーと心を通わせはじめる。噂とは裏腹に老人も犬も恐ろしくはなかった。だが、徐々にぼくは奇妙なことに気づきはじめる。家の裏手から妙な音がときどき聴こえてくるのだ。ボウディッチ氏が奇妙に裕福なのも謎だった。そしてある日ぼくは、氏が大量の黄金の粒を金庫に入れていることを知ったーーこれはいったい何か? どうやって老人はこれを手に入れたのだろう?  謎が謎を呼び、ぼくは徐々にボウディッチ氏の秘密に近づいてゆくが、この先で待っているのが、この世ならぬ異世界での大冒険だとは、思いもしなかったのだ!  絶望に閉ざされたコロナ禍に、巨匠は自身にこんな問いを投げたーー  What could you write that would make you happy?  自分が楽しくなる物語。あるいは暗く先の見えない時代にみんなを元気にする物語。  さあ、自分ならどんな物語を書く?  その答えが本書である。  だから最後に待つのはもちろんハッピーエンドなのだ。

フェアリー・テイル 下フェアリー・テイル 下

僕はこの旅を続ける、大事な友を救うために。  二つの月の輝くこの世ならぬ王国へと。  そしてあなたが最後に目にするのは  もちろんお待ちかねのハッピーエンドだ。  長い長い階段を下り、ぼくがたどりついた土地の名はエンピス。罌粟の花が咲き誇り、夜になれば天穹を双子の月がまばゆく照らす。目指すは王都リリマー。その王宮には、時間を逆行させる力のある巨大な日時計があるという。レイダーをそこまで連れてゆき、愛すべき老犬の命を救うのだーー  だが今や王宮は〈飛翔殺手〉なる者に簒奪され、王族は呪いをかけられて宮殿から追放されていた。ぼくはレイダーのために擁壁を越え、〈夜影兵〉が警護し、北方の巨人が徘徊する王都の迷宮に踏み込んだのだがーー  地上最強のストーリーテラーが、その奇想を奔放に解き放って描き出す異世界、怪人、怪物、そして愛すべき仲間たち! 怪奇と幻想の伝統にリスペクトを捧げ、作家生活五十年を迎えた巨匠が贈る渾身のフェアリー・テイル。  物語を愛するすべての人に捧げる巨匠の新たなる名作誕生。

振袖の謎森 勘違い淑子と丈太郎の不思議な花嫁列車物語振袖の謎森 勘違い淑子と丈太郎の不思議な花嫁列車物語

出版社

幻冬舎

発売日

2025年4月25日 発売

時空を超えた扉の向こうに待つのは、真実か、幻か 花嫁列車に乗り込んだ姉弟が迷い込む謎の世界。 摩訶不思議な猫たちに導かれ、運命の扉が開かれる。 宮城県と福島県を繋ぐ阿武隈急行を舞台に繰り広げられる冒険ファンタジー。 両親を失い叔母と暮らす姉弟・丈太郎と淑子。 淑子が嫁ぐ日、花嫁列車で姉弟を待ち受けていたのは数々の奇怪な出来事だった。 迷い込んだ謎の世界で試練を乗り越えながら、家族の絆や結婚の意味が問い直されるーー。 不思議な森、謎の預言者、そして宇宙人との出会い……、 すべての真相が交わるとき、姉弟に衝撃の真実が明かされる。 第1話 崖の上で啼く猫とゲームの始まり 第2話 花嫁を乗せずに花嫁列車が出発? 第3話 女神山の山頂は不思議なことだらけ 第4話 父母を失った悲しい過去の思い出と霊山 第5話 結婚式の招待状と結婚 第6話 滝に落ちる女と頭に乗せる男がいて 第7話 浮かぶ大岩と公務員予言者 第8話 水たまりと南朝のお殿様 第9話 顕家公に説教と接吻 第10 話 なぞなぞクイズは生死を分ける 第11話 洪水の恐怖とゴンの奮闘 第12 話 神代の時代からの招待 第13 話 近くの未来とお月様の過去 第14 話 神代の昔への権禰宜の叱責 第15 話 父母の背中と地底のこと 第16 話 富作の告白と洋二の活躍 第17 話 猫魔殿と立石の祭壇 第18 話 閻魔大摩天堂で叫ぶ丈太郎と八重子 第19 話 謎の森の炎とウラムの秘密 第20話 死のゲームに泥魔王と富作が

大富豪の完璧な花嫁選び大富豪の完璧な花嫁選び

たった6カ月間の仮面の妻は、 愛を求めてはいけないの? 若くして結婚したフェイは流産し、その合併症のせいで子供を 産めなくなってしまった。さらに元夫から役立たずとののしられ、 容赦なく捨てられたのだ。以来、彼女は誰とも深くつき合わず、 心の傷を隠して生きてきた。だがそんなフェイを花嫁候補リストの 片隅に見いだし、ひと目で気に入って求婚してきた男性がいた── 実業家プリモだ。彼は交換条件として、フェイの父の傾いた事業を 支援してくれるという。彼女は拒みきれず、不妊の事実を隠し、 6カ月の期間限定ならと受け入れた。ところがプリモとの生活は、 思いがけず心地よく、フェイはどんどん彼に惹かれていく。 もしも、この結婚が愛で結ばれた本物の結婚だったなら……。 ハーレクイン・ロマンスきってのストーリーテラー、アビー・グリーンが描く、偽装夫婦の切ない純愛ロマンスをお楽しみください。期間限定の夫から思いがけず「本当の家族にならないか?」という言葉をかけられたヒロイン。彼女の苦渋の決断とは?

富豪と別れるまでの九カ月富豪と別れるまでの九カ月

赤ん坊が生まれたら彼は離れていく。 なぜ今だけ私にやさしくするの? 事務員のシエナは勇気を振り絞り、ロンドンの高級ホテルに入った。 目的はイタリア富豪ヴィンチェンツォに妊娠したと伝えること。 数カ月前、彼女は華やかなパーティで富豪にひと目で恋をした。 相手も同じだと信じて純潔を捧げたのに、ヴィンチェンツォは翌朝、 やさしい言葉一つかけずにシエナの前から立ち去った。 そんな彼の妊娠への反応は最悪だった。話を信じず、彼女を 不特定多数の男性と関係を持つ軽い女だと決めつけて追い払ったのだ。 屈辱で顔を真っ赤にしながら、シエナは子供を一人で産む決心をした。 だがその後、ヴィンチェンツォは何度も彼女に会いに来て……。 ヒーローから恋心をたたきつぶされ、ヒロインは失意のどん底にいました。その後ヒーローは二人の関係を修復しようとしますが、彼が会いたがるのは一時の気まぐれーーそうと知っても、彼女はヒーローをまた愛していることに気づきます。今度は前よりも深く。

愛という名の足枷愛という名の足枷

私を蔑むのはかまわない。 でも、この子には何の罪もない。 母の高額な介護費用を自身で賄えないため、アビーは裕福な夫に 暴力を振るわれても耐えていた。ある日、ルークという青年と 出会い、彼と束の間の会話を楽しんで、彼女は笑顔を取り戻した。 だが、アビーがふしだらな悪妻だという噂を信じ込んだルークと 諍いになり、結局二人は惹かれ合いながらも引き裂かれることに。 5年後、母を亡くし、夫と別れた彼女は穏やかな毎日を送っていた。 するとそこへ突然、大富豪となったルークが現れた。 私のことを忘れずにいてくれたの? 夢心地で熱く結ばれた翌朝、 彼は氷の刃を放った。「愛人ならいいが、結婚する気はない」 深く傷ついたアビーは、やがて妊娠に気づいて愕然とするが……。 伝説として語り継がれる人気作家アン・メイザーの、知られざる珠玉作をお届けします。その情感にあふれたドラマティックな世界観は、デビュー以来、変わらぬまま。互いに惹かれ合いながらも、もどかしいすれ違いを繰り返す、切ない大人のロマンスです。

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