小説むすび | 2025年発売

2025年発売

ひとひら怪談 森にしずみ 水にすむひとひら怪談 森にしずみ 水にすむ

気鋭の作家14名による掌編ホラー・アンソロジー、待望の書籍化! 人気沸騰の同人誌「ひとひら怪談」の<水>と<森>の2冊の掌編(見開き完結)作品集を一部改稿して合本にまとめ、全作品の1/3にもおよぶ24作品を新規書き下ろし!  「巡回バス」「ねじれ森」「眠る湖」「夏の思い出」「今はもういない」「轢いた」「ヘリウム」「神様のお嫁ちゃん」「開眼キノコ美味しいキノコ」「音になる日」「直江さんちのテラリウム」「Cさんのこと」「マグノリア」「妻の花」「花嫁」「半地下の妻」「井戸の底」「水が気になる」「Summer Of Katabiragawa 1993」「漂泊の森」「無窮の島」「第三公園」「水が採れる」「一匹」「君よ胃酸の河を涉れ」「歩留まり」「指定席」「スダさん」「どこにもいなかった」「命の証明」「検索してはいけない言葉『ハッピーフォーエバーファーム』」「やまくじら」「紹介」「還森」「森の炭焼き小屋」「ぬばたまの森」「森と飼い主/ブロッコリーのB」「検索してはいけない言葉『おいしいチーズケーキを食べる会』」「三途の禁」「空き地」「蔓の窪地」「歌う女」「クガリの自負」「なんか」「誘引灯」「怪談蒐集の最中」「セックスとヒューマニズム」「みまちがい」「二万哩はまだ遠く」「潜水」「水霊」「祈る森」「命の水」「夢でよかった」「雪崩コタール」「僕が、剝いであげる」「ノーマンズランド」「夜明け前の森の練習曲」「キリングジョーク」「たとえ出会いが水商売でも」「今度こそ」「神託」「Y不動産にて」「届けもの」「すいぞくかん」「夜の川」

割れたグラス割れたグラス

現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》創刊! 小社の海外文学路線を切り拓いた《世界幻想文学大系》、のちのブームを決定づけた《ラテンアメリカ文学叢書》の刊行開始から約半世紀。 これまで日本で語られることの少なかった20世紀後半から現代までの芳醇なアフリカ文学の世界を本格的に紹介すべく、そして遠く離れた日本の読者が抱くアフリカへの印象をより豊かなものとすべく、《アフリカ文学の愉楽》が刊行開始! 第1回配本は、現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる代表作! コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー"ツケ払いお断り"。 バーの主人《頑固なカタツムリ》からの依頼で、《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々を思いのまま1冊のノートに書き留めていくことになる。 何枚ものオムツを穿いた《パンパース男》、フランスかぶれの寝取られ《印刷屋》、誰よりも長く放尿できると豪語する《蛇口女》など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。 やがて、《割れたグラス》は自身についても書きはじめるのだが……。 作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異の傑作がいまここに! フランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、ルノドー賞最終候補作にして、英国ガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」にも選出された、酔いどれたちのめくるめく狂想曲! ◉《アフリカ文学の愉楽》全6巻◉ 【編集委員】 粟飯原文子、桑田光平、中尾沙季子、中村隆之、福島亮 ◆アラン・マバンク(コンゴ共和国) 『割れたグラス』桑田光平 訳 『ヤマアラシの回想』桑田光平・福島亮 訳 ◆ミア・コウト(モザンビーク) 『夢遊の大地』伊藤秋仁 訳 ◆サミ・チャック(トーゴ) 『エルミナ』福島亮 訳 ◆レオノラ・ミアノ(カメルーン) 『影の季節』粟飯原文子 訳 ◆アクウェケ・エメズィ(ナイジェリア) 『フレッシュウォーター』粟飯原文子 訳

悪ノ大罪 悪食娘コンチータ悪ノ大罪 悪食娘コンチータ

著者

悪ノP

発売日

2025年4月22日 発売

累計復刊リクエスト数370票! 音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)による小説シリーズが、装い新たによみがえる! 2025年3月より毎月刊行が決定! 『悪ノ大罪』シリーズは、音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)により、2012〜17年にかけてPHP研究所より出版された小説シリーズです。中世から近代を舞台に、キリスト教における罪の根源とされる七つの欲望や感情、悪徳をテーマに作られた楽曲たち『七つの大罪シリーズ』を小説化したものになります。 2021年に初めての復刊リクエストが付いて以来、小説の元である楽曲を聴き、さらに楽曲の世界に浸りたいと思った方々からの熱いリクエストが積みあがり、現在(2025年1月6日時点)までに累計370票という多くのファンの方からのご支持をいただきました。 このたび、PHP研究所から出版されていた初版の風合いを生かしつつ、新たな造本、装丁により『悪ノ大罪』シリーズ(全8巻)が紙の書籍として蘇ります(その後、電子書籍化も予定)。 読み返すたびに、新たな発見がある『悪ノ大罪』の世界。楽曲を聴いた人が、小説も読みたいという声も多い人気のタイトルです。 貴重なこの機会をお見逃しされぬよう、ぜひ直接お手に取ってご覧ください。 「さあ、残さず食べなさい」 シリーズのうち【悪食】をテーマにした楽曲「悪食娘コンチータ」をノベル化。 エヴィリオス歴325年、ベルゼニア帝国コンチータ領にて女領主バニカ=コンチータが失踪。食文化を中心に私領の発展を目指した彼女は、自身の夢を叶えるために悪魔と契約を交わしてしまう。この世の美食を極め、まだ見ぬ食材を求めた悪食娘はどこへ消えたのか。これは「悪ノ娘」へと続く物語。 ※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。 イラスト:壱加/アオガチョウ/笠井あゆみ (c) mothy 2025 (c) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net

父の回数父の回数

著者

王谷晶

出版社

講談社

発売日

2025年4月23日 発売

話題のシスター・バイオレンスアクション『ババヤガの夜』の著者が放つ傑作小説集。 父親が死んだという連絡がある。母親は三十年以上前に父と離婚してから、まったく没交渉だった人間だ。葬式を準備する私と母の顔には、「めんどうくさい」という字がくっきり刻まれている(「かたす・ほかす・ふてる」)。 誰にも同情されず、注目もされず、生きる営みを淡々鬱々と続ける人々の心を照らすものとは? 孤独な現代人の心を揺さぶる「ダイバーシティ」ファミリー小説五編。 こんな風に書かれる主人公たちが心底羨ましい。理屈じゃなくて、肌触りが好き。独り占めしたいから読まないでください! ー尾崎世界観(ミュージシャン・作家) 全編、順番を付けられないくらい好きです。そして、どのお話にでてくる人も好きです。 共に生きられなくても、あなたを生かしてくれるひとはいるのだよ、と王谷さんが語りかけてくれるようでした。 ー町田そのこ(作家) これはあなたの話であり、わたしの話であり、あなたのすぐ隣で生きているひとの話だ。 ー永井玲衣 (哲学者・作家) つながりは言葉のまえに、そこにあって、じぶんの家族も、本当は名付けられないなにかだ。 本書は家族という最小の社会につけられた、無数の傷を愛そうとするこころみである。 ー海猫沢めろん(作家) この小説たちは、まさに現代の「人間喜劇」(19世紀の文豪バルザックの小説群)だ!-(担当編集)

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