2025年発売
巨大植物の生える土地で、はじめてのお仕事がんばります! 不遇だった令嬢のシンデレラストーリー、第7弾!! 王都で画策されていた陰謀を無事に防いだチェルシー。 婚約者であるグレンへ贈る特別なアクセサリーのデザインに悩みながらも、穏やかに過ごしていたある日のこと。 王立研究所の所長から呼び出されたチェルシーは、国内視察を依頼される! その視察先とは──魔力過多で植物が巨大化しているというカルヤ大植物群地。 新たな種子を生み出すきっかけを作るためにも、依頼を受けることに! 研究員として初めてのお仕事にドキドキのチェルシー。 婚約者のグレンや従兄のマルクスと共に、いざ訪れた視察先で出会ったのは──影の一族・ノクス族。 長らく食物にありつけていなかったという彼らから助けを求められたチェルシーは、スキル【種子生成】で生み出した新たな種子を用いてみんなを助けることを決意して……!? さらに──「朝からルシーに愛称で呼んでもらえるなんて嬉しいな」グレンとの恋も加速中!! 不遇だった令嬢のシンデレラストーリー、第七弾!
守られた権益か、勝ち取る未来か 今や、海外から日本人のメンタリティーと誤解されている、切腹や、戦前の価値観では美徳とされた『死を持って失敗の責を償い』それを命じた権威。その考えや行為、その存在の 愚かさを彼は、この時代に既に喝破し、故に、参集してきた若者に説きたかったのだろう。(本文「枠の中の戦争」より) プロローグ 刀工とは 始まり 半年が経つ 秋。政策 機構改革。一年が過ぎていた 二年目の春、初めての夷狄との戦 嫡男の死、摘孫との邂逅 着任三年目 帰還、政局 葛野にて 枠の中の戦争
堅物エリートと天才自由人が紡ぐ新たな冒険ファンタジー!! ラベン王国・眠りの森を目指したアリシエルとナイトが、 目の当たりにした謎の現象とは。 科学と魔法が交錯した、千年の時を超える壮大な冒険の幕が上がるーー アリシエルとナイト 旅立ち 記憶のない少女・ノワリス 眠りの森へ 時の精霊・フォルトゥナ ドラゴンとの戦い ブルーノエルの真実
自分にも世界にも絶望していた。 「君さ、どうせ暇でしょ」 君はいつも笑っていた。 「ずっとそばにいて私の世界に色をつけて」 だから、“そのこと“には気づかなかった。 「ねえ、世界は何色?」 今、僕にできることはーー。 たった1年、でも永遠に忘れない君との恋。
“結婚”がしっくりこない長年付き合った20代後半の男女/不倫中の26歳女性と女子高生/ベランダの仕切り板越しに乾杯する隣人…。友達か、恋人か、夫婦か、それともーー この関係に名前は必要?
一匹の蝶が歴史を変え、新たな物語が始まる!! 1942年2月、日本海軍はインド洋にてイギリス海軍の秘密基地を発見し、イギリス東洋艦隊を撃滅! 各国の思惑が交錯するなか、ある者は大洋を、ある者は大陸を、ある者は大空を、またある者は政治の場を戦場とし、戦士たちは命を散らす。 第二次世界大戦の帰趨や如何に? ありえたかもしれない第二次世界大戦を、壮大なスケールと緻密な筆致で描いた問題作! 第1章 ミッドウェー / 第2章 インド洋 / 第3章 東京 / 第4章 アフリカ / 第5章 ソロモン海 第6章 シンガポール / 第7章 ミャンマー / 第8章 インパール / 第9章 南太平洋 / 第10章 カサブランカ沖 / 第11章 ロシア
フリマアプリで購入した一台の中古のボイスレコーダー。 そこには、九州の■■■大学での夜間自主警備、通称「夜警」を行う学生たちによって語られたと思われる、たくさんの怪談音声データが残されていた。 本書はそれらのデータと、ボイスレコーダーにまつわる一連の出来事をまとめた記録である。 この本が無事出版されることを祈ります。
ヤンデレ末っ子×天然泣き虫の幼なじみBL「肇×唯」のノベルが登場。 同級生の女子目線での肇と唯の仲睦まじい様子や、肇が唯への恋心をほんのり自覚した小学校時代の思い出などを描いた短編集を収録。 小説に加え、あゆ河先生による描き下ろし漫画も。 ・#1 推されるはじゆい ・#2 はじゆいと恋の芽生え ・#3 はじゆいの告白 ・#4 撮られるはじゆい ・#5 はじゆいの誓い ・(描き下ろし漫画) はじゆいは呼ばれたい
Kindleで人気沸騰! 東大理三出身の医師が描く話題作が待望の書籍化! 東京大学理科三類に通うノボルは、東大模試で異次元の点数を叩き出し、その後理三に合格した天才・間宮と出会う。彼は間宮と交流を深めていくうちに、天才の圧倒的な世界観に魅了され……。 天才とは何か、この世界に隠された秘密とは? リアリティとフィクションが交錯しながら、旧約聖書について大胆な仮説が展開される異色のSF青春譚。 ※本作は、Amazon Kindle版として2024年4月に発表された『東大理三の悪魔』、同年8月に発表された続編『東大病院の天使』を合冊・加筆修正し、書籍化したものです。
本文のみならず、カバー、表紙、扉、帯、そして、三島氏自身による「「假面の告白」ノート」を含む、当時の「書き下ろし長篇小説」シリーズの月報までを再現。 三島氏が広告宣伝のために書いたという「作者の言葉」、三島氏の死去の直後に書かれた坂本一亀氏による回想エッセイ「『仮面の告白』のころ」を含む小冊子も封入。 ※部数限定復刻につき、重版はいたしません。 平野啓一郎氏推薦! 「私は永遠に私でしかない。──絢爛たるペダントリーと華麗な技巧、瑞々しくも官能的な詩情に酔わされながら、読者が最後に向き合うのは、素顔の三島の孤独な自己認識だ。この告白は悲痛だが美しく、そして確かに、天才の開花だ。」
人生は出会いと別れの連続。学生のときに出会った少女との、時が過ぎての思いがけない再会。幼なじみとの数度に渡る別れとそして新たな出会い。親しい同僚との早春の日の最後の別れ。 人生は偶然の積み重ね。偶然に出会った人たちとの人間模様。社員旅行のときの思わぬ偶然。そして、偶然が偶然を呼び解決に導くこともある。 日常生活を通して人生の悲哀とユーモアを描く物語。
プラネタ賞受賞のスペイン・亡命作家の幻の名作が甦る! フラメンコに象徴される『情熱的実体』の解明に奔走する女子大生……レヴィ=ストロースを始め文化人類学の時代の風を受け、迷信、呪術、生活習慣などに大きな関心が向いた時代に、アメリカの女子大生ナンシーがスペインのセビーリャに留学したとの設定で、アメリカの娘からすれば、スペイン社会は「ジプシーの世界(情熱的実体)」そのものであるとするナンシーの博士論文を巡って、人や社会、歴史が縦横無尽に疾走する様がユーモアあふれる筆致で描かれる、スペイン社会のもう一つの世界“ロマ社会”を表現しきった長編ロマン! 第1部 アンダルシアがナンシーを発見する 手紙 I ナンシー、セビーリャを発見する 手紙 2 ナンシー、ジプシー世界に入る 手紙 III ナンシーと映画館の冒険 手紙 IV ナンシーのハイキングとカフェの集会 手紙 V ナンシーならびにしゃべる鹿 手紙 VI ナンシーと金色スズメ蜂 手紙 VII 中庭、ライバルそして魔法の井戸 手紙 VIII ナンシーと花 手紙 IX ガスーレスでの通夜 手紙 X ガスーレスでの顛末 第2部 ナンシーの博士論文『ジプシーの世界』 I 方向指定の座標 II ニューヨークからの手紙とバルデペーニャのジプシー III バル1・2・3にて IV 移り気なナンシーとブッダ V アカデミックでドラマチックなナンシー VI 歴史的考察 VII ジプシーの弁証法ならびに《ホッカノ・バロ》 VIII いくつかの適切な代理人 IX ブレリアス、ファルッカ、グラナディーナス X ソレアとトリアーナのジプシー XI 《毒》、ボレロとログローニョの書肆 XII カルセレラと彷徨える魂 XIII サエタ XIV 笑いと戦慄の幕間 XV 《大悪霊》、ベルセブブと隻眼達 XVI カントゥエソがガンディーについて意見を言う
文豪ばかりが作家じゃないことを、いつか教えてもらっていた。 西村賢太が耽読した作品をめぐる文章や発言をもとに編んだ、明治・大正・昭和の10篇。 西村賢太の文学の軌跡を追体験する。 収録作 村山槐多「悪魔の舌」 倉田啓明「謀反」 大坪砂男「天狗」 松永延造「アリア人の孤独」 葛西善蔵「哀しき父」 嘉村礒多「足相撲」 田中英光「N機関区」「少女」 北條民雄「いのちの初夜 山本周五郎「須磨寺附近」
《メグレ警視》シリーズの作者ジョルジュ・シムノンの未邦訳傑作長篇選集刊行! 本叢書は、作家であり、シムノン研究の第一人者でもある瀬名秀明が監修と解説を担当。日本でこれまで紹介されてこなかった“世界作家”シムノンの魅力を発見してほしい。 エキゾチックな空気がたまらない異郷小説 伯父の口利きでアフリカのリーブルヴィルに働きにやってきた育ちのよい青年ジョゼフ・ティマールは、到着して間もない朝、ホテルのオーナーの妻アデルに誘惑され、彼女の虜になってしまう。パーティーの夜に黒人のボーイが銃殺される事件が起こり、ティマールはアデルが犯人ではないかと疑うが言わずにいる。アデルの亭主も続いて感染症で亡くなり、葬儀の夜、ふたりは再び激しく愛し合う。翌朝アデルはティマールに、伯父の立場を利用しジャングルの借地権を得て一緒に事業を始めるよう仕向け、ティマールは同意するが次第に無気力に襲われ自制心を失っていく……。1930年代初頭のフランス植民地ガボンを舞台にした、キャリア最初期の野心的な作品。 パリの霧も雨も出てこない本作『月射病』は、最初のうち多くの読者の目には異色作と映るかもしれない。しかし実際にシムノンの経歴を振り返れば、本作が異色どころかシムノンという作家にとって本道の一篇であり、しかも彼が本当に[「本当に」に傍点]作家として、もっというならばひとりの人間として、大きな一歩を踏み出した直後の、彼にとって人生の方向を決めるほど重要な一篇であったことがおわかりいただけることと思う。--「解説」より
南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。家族を失い東京からやってきた眞夏は、ここでしばらくオーナーの仕事を手伝うことになった。泣きたい毎日を変えるきっかけをくれたのは、料理。古い台所で作る九条葱と厚揚げの衣笠丼や、すぐきの焼きめし、近所で出会ったふわふわのだし巻き卵のサンド、レトロな喫茶店のゼリーポンチフロート。同居する四人の女性やお客さんと食卓を囲む時間に心を癒されていくなか、まさかの人物が眞夏を訪ねてやってくる……。
本とコミックの娯楽誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された本企画。 都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。 各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。 『ダ・ヴィンチ』誌面に掲載された15編に加え、写真家・小見山峻氏によるアーティスティックな世界観の中で撮影された戸塚さんの撮り下ろし写真、くどうさんによる書き下ろしエッセイ「戸塚さんを捕まえる あとがきにかえて」を収録。 戸塚さんの様々な表情と、くどうさんの描く色鮮やかな物語を存分に楽しめる1冊です。 戸塚純貴・撮り下ろし写真 戸塚純貴による「はじめに」 連載本編15編+コラム「登場人物超過」 くどうれいんによる書き下ろしエッセイ「戸塚さんを捕まえる あとがきにかえて」 ほか
私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。 宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは百人一首の歌を冠したパフェメニューだった。 競技かるたの読手でもあるカフェのオーナー・陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季は、持ち前の負けん気と抜群の記憶力を発揮。そこに現れたのは交流会で出合った女子高生、カナだった。なぜか咲季に対抗心を燃やすカナも競技かるたに挑み、やがて二人はライバルに。 咲季が大会で戦うためには、読手が読む句を手話通訳してもらう必要がある。ろう学校の担任で手話通訳士の資格も持つ映美の通訳は、正確でタイミングも完璧。しかし映美は初めての大会直後、通訳を降りると言い出した。それにはある過去が起因していて……。 四人が抱える葛藤は計り知れない。しかし、かるたを通じ心を繋ぐことでそれを乗り越えていく。緻密な取材をもとに描き出した、著者渾身の青春小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 競技かるたは金色に輝く未来を見つけてくれる。 ーーかるた永世クイーン・渡辺令恵さん推薦! 構想10年! ろう学校の生徒と共に、手話通訳のために競技かるた大会に出場したーーという、ろう学校教師の新聞インタビュー記事から着想を得て生まれた本作は、著者の綿密な取材によるリアリティと、地元・宇都宮への想いもたっぷりと詰まったものになりました。 オリオン座のようにそれぞれの人生が輝くラストは、読者の心にいつまでも煌めきます。
許されなくてもいい。だから優しく無視して。絶望的な幸福感とモラルの間で揺れる、18歳差の叔父と姪の愛の行方はーー。弁護士の永遠子は33歳。結婚3年目の夫と問題のない関係性を保ちながら、18歳年上の実の叔父・遼一としばしば逢瀬を重ねている。しかし信じていた夫が浮気相手を妊娠させ離婚し、その後、惰性で付き合った若い恋人とも別れてしまう。子供の頃から抱く自らの叔父への歪な欲望に向き合った永遠子が気付いた唯一無二の愛とは。
ドン・ファンと呼ばれた老資産家殺しは元妻が真犯人なのか、彼女は拘置所から私を操るのか。「銚子のドン・ファン」の異名をもつ好色な老資産家が死んだ。殺人罪で起訴されたのは、結婚したばかりの55歳下の若妻ーー。接見を重ねる新人女性弁護士は、被告の曰くありげな言動に翻弄されつつ、不可解な示唆と時に鋭い指摘に誘導されるように、事件の真相に迫っていく。異様な感動へ跳躍する新たな実話系ミステリー。